光精霊に転生した俺は悪役令嬢推しでした!

ほんわか

文字の大きさ
96 / 199

第95話 それぞれの鍛錬報告

しおりを挟む
ヒカリは精霊たちの様子を見渡した。
「そろそろ戻らないとクラリスに怒られそうだね」

カインが肩をすくめながら応じる。
 「確かにな。時間を忘れるくらい集中していたが、いい加減戻らないとまずいな」

ルーファが得意げに胸を張る。 
「でも、私たちかなり上達したと思うわ!」

エルもこくりと頷きながら、少し自信のある表情を見せた。 
「う、うん。僕も最初よりずっとスムーズに魔法を使えるようになったよ」

フロストは腕を組んでふんぞり返る。
 「ふふん、当然じゃ! 我の実力がどれほどのものか、おぬしらにもわかったであろう!」

ヒカリは苦笑しながら言った。
 「うん、みんなかなり良くなってきたよ。でも、まだまだ鍛錬は必要だから、これからも怠らずに頑張ってね」

カインが腕を組みながらうなずく。
 「そうだな。次はさらに高度な魔法を扱えるようにするためにも、鍛錬を続けろよ」

ルーファは軽く宙を舞いながら笑う。
 「ええ、もっともっと強くなるわ!」

エルも小さく微笑みながら頷いた。
 「うん、頑張る……!」

フロストは鼻を鳴らしながら腕を組む。 
「仕方ないのじゃ。おぬしらの成長に付き合ってやるのじゃ」

ヒカリはそんなフロストを見て、やれやれと笑いながら言った。
 「じゃあ、今日はここまでにしよう。そろそろ戻ろうか」

精霊たちはそれぞれ満足げな表情を浮かべながら、修練場を後にした。戻る途中、フロストが不満げに呟いた。

「それにしても、なぜ我だけ《暴走魔》などと呼ばれるのじゃ……」

「だって、最初の頃は本当に暴走してたじゃないか」
ヒカリがクスクス笑いながら言うと、ルーファとエルも同意するように頷いた。

「そうね。最初の頃は氷魔法を出したら止まらなくなって、周囲が凍りついてたし」

「ぼ、僕もびっくりしたよ……」

「ぐぬぬ……もう暴走などせぬのじゃ!」

フロストは頬を膨らませながら前を向いた。その様子を見て、カインがニヤリと笑う。

「じゃあ、次の訓練で俺とタイマンでやってみるか?」

「むむむ……考えさせてほしいのじゃ……」

「やっぱり怖いんじゃないか」

「そ、そんなことはないのじゃ!」

そんなやりとりをしながら、一行はクラリスたちのいる中庭へと戻った。

クラリスたちのお茶会の場に、それぞれの精霊が戻ってきた。
ヒカリはクラリスの横でぷかぷかと浮いていた

「おかえり、ヒカリ」
クラリスが微笑みながら迎える。

「ただいま。みんな、すごく頑張ってたよ」

ヒカリがそう言うと、それぞれの精霊も主たちのもとへと戻り、鍛錬の成果を報告し始めた。

セシリアとルーファ
「ルーファ、鍛錬はどうだった?」
セシリアが興味津々に尋ねると、ルーファは誇らしげに胸を張る。

「とってもいい鍛錬になったわ。以前よりも魔力操作がずっとスムーズになったのよ!」

セシリアは嬉しそうに微笑んだ。
「それはすごいわね。ルーファが成長してくれるのは、とても心強いわ」

「もちろん!次のお茶会の時にはもっと成長した姿を見せるわ!」

エリーナとエル
「エル、おかえり。鍛錬の方は、うまくいった?」
エリーナが少し不安そうに尋ねると、エルはおどおどしながらも頷いた。

「う、うん。ヒカリに教えてもらった通りにやったら、前よりも魔力を安定させることができたんだ」

「それはよかったわ。エルが頑張ってくれて、私も嬉しい」

エルは少し照れながらも、エリーナの言葉に安心したようだった。

アレンとフロスト
「フロスト、クラリス様からフロストが鍛錬の為に修練場に行ったと聞いたけどどうだった?」
アレンが問いかけると、フロストは腕を組んで自信たっぷりに答えた。

「我の力はますます強くなったぞ!アレン、次の鍛錬ではもっと高度な魔法を試すぞ!」

アレンはフロストの意気込みに笑みを浮かべながら頷いた。
「頼もしいな。俺ももっと鍛えて、フロストと一緒に強くなっていくよ」

クラリスとカイン
クラリスはそっとカインに目を向けた。
「カイン、みんなの鍛錬はどうだったの?」

カインは腕を組みながら答えた。
「まずまずだな、これからさらに鍛錬を積めばかなりやれるようになるだろう」

クラリスは満足そうに頷く。
「それならよかったわ。カインも鍛錬を手伝ったのね、私も頑張らないと」

「任せておけ!クラリスの鍛錬も今まで通り手伝ってやる」

「ありがとう。」
クラリスは微笑んだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

記憶喪失の私はギルマス(強面)に拾われました【バレンタインSS投下】

かのこkanoko
恋愛
記憶喪失の私が強面のギルドマスターに拾われました。 名前も年齢も住んでた町も覚えてません。 ただ、ギルマスは何だか私のストライクゾーンな気がするんですが。 プロット無しで始める異世界ゆるゆるラブコメになる予定の話です。 小説家になろう様にも公開してます。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

「クビにされた俺、幸運スキルでスローライフ満喫中」

チャチャ
ファンタジー
突然、蒼牙の刃から追放された冒険者・ハルト。 だが、彼にはS級スキル【幸運】があった――。 魔物がレアアイテムを落とすのも、偶然宝箱が見つかるのも、すべて彼のスキルのおかげ。 だが、仲間は誰一人そのことに気づかず、無能呼ばわりしていた。 追放されたハルトは、肩の荷が下りたとばかりに、自分のためだけの旅を始める。 訪れる村で出会う人々。偶然拾う伝説級の装備。 そして助けた少女は、実は王国の姫!? 「もう面倒ごとはごめんだ」 そう思っていたハルトだったが、幸運のスキルが運命を引き寄せていく――。

オネエ伯爵、幼女を拾う。~実はこの子、逃げてきた聖女らしい~

雪丸
ファンタジー
アタシ、アドルディ・レッドフォード伯爵。 突然だけど今の状況を説明するわ。幼女を拾ったの。 多分年齢は6~8歳くらいの子。屋敷の前にボロ雑巾が落ちてると思ったらびっくり!人だったの。 死んでる?と思ってその辺りに落ちている木で突いたら、息をしていたから屋敷に運んで手当てをしたのよ。 「道端で倒れていた私を助け、手当を施したその所業。賞賛に値します。(盛大なキャラ作り中)」 んま~~~尊大だし図々しいし可愛くないわ~~~!! でも聖女様だから変な扱いもできないわ~~~!! これからアタシ、どうなっちゃうのかしら…。 な、ラブコメ&ファンタジーです。恋の進展はスローペースです。 小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。(敬称略)

薬師の名門ブレルスクに入学した私は、退学するまで暴れます。〜少年アレクの倫理で殴る学園ファンタジー〜

鮒捌ケコラ
ファンタジー
入学式から3週間目にして『退学」を言い渡された。 (早くない?RTAじゃないんだからさ。) 自分で言うのもアレだけど、入学してからは結構真面目に通ってた。 けど、どうやら教員の不況を買ってしまったらしい。 幸か不幸か、退学まで1週間の執行猶予が与えられた。 けど、今更どう足掻いても挽回する事は不可能だろうし、 そもそも挽回する気も起こらない。 ここまでの学園生活を振り返っても 『この学園に執着出来る程の魅力』 というものが思い当たらないからだ。 寧ろ散々な事ばかりだったな、今日まで。 それに、これ以上無理に通い続けて 貴族とのしがらみシミッシミの薬師になるより 故郷に帰って自由気ままな森番に復職した方が ずっと実りある人生になるだろう。 私を送り出した公爵様も領主様も、 アイツだってきっとわかってくれる筈だ。 よし。決まりだな。 それじゃあ、退学するまでは休まず毎日通い続けるとして…… 大人しくする理由も無くなったし、 これからは自由気ままに、我儘に、好き勝手に過ごす事にしよう。 せっかくだし、教員達からのヘイトをカンストさせるのも面白そうだ。 てな訳で……… 薬師の名門ブレルスクに入学した私は、退学するまで暴れます。 …そう息巻いて迎えた執行猶予満了日、 掲示板に張り出された正式な退学勧告文を 確認しに行ったんだけど…… どういう事なの?これ。

中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています

浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】 ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!? 激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。 目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。 もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。 セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。 戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。 けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。 「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの? これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、 ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。 ※小説家になろうにも掲載中です。

相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~

ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。 休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。 啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。 異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。 これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。

処理中です...