133 / 199
第132話 学園試験
しおりを挟む
エテルニアの誓いまで、残すところあと一ヶ月を切った。
ヒカリは窓から見える夕焼け空を眺めながら、深々と息を吐いた。
明日はいよいよ学園の入学試験の日だ。
名目は入学試験となっているが、貴族の子息、令嬢の入学は既に決定している。
しかし、貴族社会においては、この試験は別の意味で重要な意味を持つ。
それは、今後の学園生活を大きく左右するクラス分け試験なのだ。
AクラスからDクラスへと振り分けられるこの試験で、最低でもBクラスに入らなければ、実家における自身の地位は大きく揺らぐ。
そのため、クラリスを含め、多くの貴族の子息や令嬢たちは、この日のために死に物狂いで勉学に励んできた。
貴族だからといって、クラス分けに家柄が考慮されることはない。
むしろ、貴族には貴族なりの苦労があると言えるだろう。
試験は筆記試験と魔法試験の二種類があり、その合計点によってクラスが決まる。
「クラリス、頑張ってね」
試験を明日に控えたクラリスにヒカリが声をかけた。
「うん、ありがとう。しっかり結果を出してみせるわ」
クラリスは穏やかな笑みを浮かべたが、瞳の奥には強い決意が宿っていた。
「カインも一緒に行くの?」
「当然だ。我はクラリスの契約精霊だからな」
するとクラリスはじっとカインを見つめて、一言。 「わかってるよね?」
「う、うむ……魔法は撃たぬと誓おう」
流石にカインも理解はしているみたいだった。
「ヒカリはどうするの?」
「俺は待ってるよ」
(ミリアに会うと、またややこしいことになるかもしれないしな…)
「わかったわ」
クラリスは納得したように頷いた。
翌朝、クラリスはカインと共に学園へ向かった。試験は午前と午後の二部構成。クラリスは午前の部に割り当てられており、同じ時間帯には第一王子エドワードと、聖女モニカも含まれていた。
「クラリス様、おはようございます」
登校したクラリスに、数人の令嬢が声をかけてくる。その中の会話を聞いていたモニカは、クラリスが誰かを理解した。
(この人が、ヒカリ様と一緒にいるっていう……クラリス様)
モニカはそっと視線を逸らしたが、クラリスは特に気にする様子もなく受け流していた。
やがて筆記試験が始まる。教室にずらりと並べられた机に、それぞれが座って問題用紙を手に取った。
クラリスは冷静に問題を読み解いていく。エドワード王子もまた、余裕の表情で次々と解答を記入していた。一方、モニカや他の令嬢たちは、少し苦戦している様子が見られた。
筆記試験が終わり、短い休憩を挟んで、いよいよ魔法試験が始まった。広い訓練場のような場所に移動し、受験生たちは一人ずつ、試験官の前に立つ。
前方には、魔法の威力を測るための的が設置されている。試験官の指示に従い、各々が得意とする魔法を使い、的に向かって放つ。
試験官は、その威力や正確性などを総合的に評価し、採点していく。
魔法試験が始まると次々と試験官に呼ばれ魔法を放つ
いよいよクラリスの番になった
「次、クラリス・フォン・ルクレール」
試験官が低い声でクラリスの名前を呼んだ。
クラリスは深呼吸を一つし、前に進み出た。隣にはカインが腕を組みながらぷかぷかと浮いている。
クラリスは的を見据え、得意の焔の槍を詠唱し始める。
「焔よ、槍となりて貫け——《ファイアランス》!」
その瞬間、カインがクラリスの背後で、微かに魔力を供給した。
それは、ほんの一瞬の出来事だったが、確かにクラリスの魔力が高まったのを感じた。
すると、クラリスの前に、赤々と燃える三本の焔の槍が姿を現した。
(ちょっと、カイン!魔力が多すぎる!)
クラリスは心の中で叫んだ。三本もの槍が出現するとは、予想外だった。
(む、すまぬ。我の魔力が上がってることで魔力調整をミスった)
カインの声が、クラリスの頭の中に響いた。
明らかに嘘だ。カインは、クラリスの実力を試験官に見せつけようとしたのだ。
(もう!カインのバカ!)
クラリスは内心で悪態をつきながらも、三本の焔の槍を的へと放った。
「いけ!」
放たれた三本の槍は、一直線に的へと向かい、ほぼ同時に命中した。
ズドーン!
けたたましい爆音と共に、的は跡形もなく砕け散った。周囲にいた貴族の子息と令嬢たちは、その破壊力に唖然とし、言葉を失っている。
試験官も、目を丸くしてその光景を見つめていた。
クラリスは、隣のカインを鋭く睨みつけた。カインは、得意げに胸を張っていた。
(後で覚えてなさい!)
クラリスは心の中でそう呟き、試験官に向き直った。
「以上です」
試験官は、辛うじて平静を装い、咳払いをした。
「…ああ、よろしい。クラリス・フォン・ルクレール、試験終了」
クラリスは、周囲の驚きの視線を感じながら、試験場を後にした。
そして聖女モニカの番になると、試験官が声をかけた。
「聖女モニカ殿には攻撃魔法の適性が無いため、魔法試験は免除とします」
「あ、ありがとうございます」 モニカは深く一礼した。
モニカの決定に反発する貴族が声を上げた。
「それは、試験を受けている方々にとって不公平ではありませんか?」
その言葉にモニカは困惑したが王太子のエドワードが一蹴する
「聖女モニカは先のスタンビートにて多くの騎士団や冒険者を治療した。その実績もあり免除となった」
王太子エドワードの言葉に貴族たちは沈黙した。
試験を終えたクラリスが部屋へと戻ってきた。
「ヒカリ、ただいま」
「おかえりクラリス。試験はどうだった?」
「筆記は問題なかったし……魔法も、まあ……」
カインがこっそりヒカリの後ろから囁いた。
「我の力により、完璧であったぞ」
「余計なことしたんだな?」
「う、うむ……少しだけな」
「まったく……」
ヒカリは苦笑しつつ、二人を労った。
その夜、クラリスはベッドに横になりながら思い浮かべていた。
(Aクラスに入ったら……お父様も、少しは褒めてくれるかしら……)
一方、ヒカリもまた夜空を見上げながら、来るべき“誓い”の日を想った。
(いよいよエテルニアの誓いが始まる……だがヒロインの動向が読めない)
(でも俺が、今出来ることはやった)
その眼差しは、確かに前を見据えていた。
ヒカリは窓から見える夕焼け空を眺めながら、深々と息を吐いた。
明日はいよいよ学園の入学試験の日だ。
名目は入学試験となっているが、貴族の子息、令嬢の入学は既に決定している。
しかし、貴族社会においては、この試験は別の意味で重要な意味を持つ。
それは、今後の学園生活を大きく左右するクラス分け試験なのだ。
AクラスからDクラスへと振り分けられるこの試験で、最低でもBクラスに入らなければ、実家における自身の地位は大きく揺らぐ。
そのため、クラリスを含め、多くの貴族の子息や令嬢たちは、この日のために死に物狂いで勉学に励んできた。
貴族だからといって、クラス分けに家柄が考慮されることはない。
むしろ、貴族には貴族なりの苦労があると言えるだろう。
試験は筆記試験と魔法試験の二種類があり、その合計点によってクラスが決まる。
「クラリス、頑張ってね」
試験を明日に控えたクラリスにヒカリが声をかけた。
「うん、ありがとう。しっかり結果を出してみせるわ」
クラリスは穏やかな笑みを浮かべたが、瞳の奥には強い決意が宿っていた。
「カインも一緒に行くの?」
「当然だ。我はクラリスの契約精霊だからな」
するとクラリスはじっとカインを見つめて、一言。 「わかってるよね?」
「う、うむ……魔法は撃たぬと誓おう」
流石にカインも理解はしているみたいだった。
「ヒカリはどうするの?」
「俺は待ってるよ」
(ミリアに会うと、またややこしいことになるかもしれないしな…)
「わかったわ」
クラリスは納得したように頷いた。
翌朝、クラリスはカインと共に学園へ向かった。試験は午前と午後の二部構成。クラリスは午前の部に割り当てられており、同じ時間帯には第一王子エドワードと、聖女モニカも含まれていた。
「クラリス様、おはようございます」
登校したクラリスに、数人の令嬢が声をかけてくる。その中の会話を聞いていたモニカは、クラリスが誰かを理解した。
(この人が、ヒカリ様と一緒にいるっていう……クラリス様)
モニカはそっと視線を逸らしたが、クラリスは特に気にする様子もなく受け流していた。
やがて筆記試験が始まる。教室にずらりと並べられた机に、それぞれが座って問題用紙を手に取った。
クラリスは冷静に問題を読み解いていく。エドワード王子もまた、余裕の表情で次々と解答を記入していた。一方、モニカや他の令嬢たちは、少し苦戦している様子が見られた。
筆記試験が終わり、短い休憩を挟んで、いよいよ魔法試験が始まった。広い訓練場のような場所に移動し、受験生たちは一人ずつ、試験官の前に立つ。
前方には、魔法の威力を測るための的が設置されている。試験官の指示に従い、各々が得意とする魔法を使い、的に向かって放つ。
試験官は、その威力や正確性などを総合的に評価し、採点していく。
魔法試験が始まると次々と試験官に呼ばれ魔法を放つ
いよいよクラリスの番になった
「次、クラリス・フォン・ルクレール」
試験官が低い声でクラリスの名前を呼んだ。
クラリスは深呼吸を一つし、前に進み出た。隣にはカインが腕を組みながらぷかぷかと浮いている。
クラリスは的を見据え、得意の焔の槍を詠唱し始める。
「焔よ、槍となりて貫け——《ファイアランス》!」
その瞬間、カインがクラリスの背後で、微かに魔力を供給した。
それは、ほんの一瞬の出来事だったが、確かにクラリスの魔力が高まったのを感じた。
すると、クラリスの前に、赤々と燃える三本の焔の槍が姿を現した。
(ちょっと、カイン!魔力が多すぎる!)
クラリスは心の中で叫んだ。三本もの槍が出現するとは、予想外だった。
(む、すまぬ。我の魔力が上がってることで魔力調整をミスった)
カインの声が、クラリスの頭の中に響いた。
明らかに嘘だ。カインは、クラリスの実力を試験官に見せつけようとしたのだ。
(もう!カインのバカ!)
クラリスは内心で悪態をつきながらも、三本の焔の槍を的へと放った。
「いけ!」
放たれた三本の槍は、一直線に的へと向かい、ほぼ同時に命中した。
ズドーン!
けたたましい爆音と共に、的は跡形もなく砕け散った。周囲にいた貴族の子息と令嬢たちは、その破壊力に唖然とし、言葉を失っている。
試験官も、目を丸くしてその光景を見つめていた。
クラリスは、隣のカインを鋭く睨みつけた。カインは、得意げに胸を張っていた。
(後で覚えてなさい!)
クラリスは心の中でそう呟き、試験官に向き直った。
「以上です」
試験官は、辛うじて平静を装い、咳払いをした。
「…ああ、よろしい。クラリス・フォン・ルクレール、試験終了」
クラリスは、周囲の驚きの視線を感じながら、試験場を後にした。
そして聖女モニカの番になると、試験官が声をかけた。
「聖女モニカ殿には攻撃魔法の適性が無いため、魔法試験は免除とします」
「あ、ありがとうございます」 モニカは深く一礼した。
モニカの決定に反発する貴族が声を上げた。
「それは、試験を受けている方々にとって不公平ではありませんか?」
その言葉にモニカは困惑したが王太子のエドワードが一蹴する
「聖女モニカは先のスタンビートにて多くの騎士団や冒険者を治療した。その実績もあり免除となった」
王太子エドワードの言葉に貴族たちは沈黙した。
試験を終えたクラリスが部屋へと戻ってきた。
「ヒカリ、ただいま」
「おかえりクラリス。試験はどうだった?」
「筆記は問題なかったし……魔法も、まあ……」
カインがこっそりヒカリの後ろから囁いた。
「我の力により、完璧であったぞ」
「余計なことしたんだな?」
「う、うむ……少しだけな」
「まったく……」
ヒカリは苦笑しつつ、二人を労った。
その夜、クラリスはベッドに横になりながら思い浮かべていた。
(Aクラスに入ったら……お父様も、少しは褒めてくれるかしら……)
一方、ヒカリもまた夜空を見上げながら、来るべき“誓い”の日を想った。
(いよいよエテルニアの誓いが始まる……だがヒロインの動向が読めない)
(でも俺が、今出来ることはやった)
その眼差しは、確かに前を見据えていた。
1
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
「クビにされた俺、幸運スキルでスローライフ満喫中」
チャチャ
ファンタジー
突然、蒼牙の刃から追放された冒険者・ハルト。
だが、彼にはS級スキル【幸運】があった――。
魔物がレアアイテムを落とすのも、偶然宝箱が見つかるのも、すべて彼のスキルのおかげ。
だが、仲間は誰一人そのことに気づかず、無能呼ばわりしていた。
追放されたハルトは、肩の荷が下りたとばかりに、自分のためだけの旅を始める。
訪れる村で出会う人々。偶然拾う伝説級の装備。
そして助けた少女は、実は王国の姫!?
「もう面倒ごとはごめんだ」
そう思っていたハルトだったが、幸運のスキルが運命を引き寄せていく――。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
薬師の名門ブレルスクに入学した私は、退学するまで暴れます。〜少年アレクの倫理で殴る学園ファンタジー〜
鮒捌ケコラ
ファンタジー
入学式から3週間目にして『退学」を言い渡された。
(早くない?RTAじゃないんだからさ。)
自分で言うのもアレだけど、入学してからは結構真面目に通ってた。
けど、どうやら教員の不況を買ってしまったらしい。
幸か不幸か、退学まで1週間の執行猶予が与えられた。
けど、今更どう足掻いても挽回する事は不可能だろうし、
そもそも挽回する気も起こらない。
ここまでの学園生活を振り返っても
『この学園に執着出来る程の魅力』
というものが思い当たらないからだ。
寧ろ散々な事ばかりだったな、今日まで。
それに、これ以上無理に通い続けて
貴族とのしがらみシミッシミの薬師になるより
故郷に帰って自由気ままな森番に復職した方が
ずっと実りある人生になるだろう。
私を送り出した公爵様も領主様も、
アイツだってきっとわかってくれる筈だ。
よし。決まりだな。
それじゃあ、退学するまでは休まず毎日通い続けるとして……
大人しくする理由も無くなったし、
これからは自由気ままに、我儘に、好き勝手に過ごす事にしよう。
せっかくだし、教員達からのヘイトをカンストさせるのも面白そうだ。
てな訳で………
薬師の名門ブレルスクに入学した私は、退学するまで暴れます。
…そう息巻いて迎えた執行猶予満了日、
掲示板に張り出された正式な退学勧告文を
確認しに行ったんだけど……
どういう事なの?これ。
オネエ伯爵、幼女を拾う。~実はこの子、逃げてきた聖女らしい~
雪丸
ファンタジー
アタシ、アドルディ・レッドフォード伯爵。
突然だけど今の状況を説明するわ。幼女を拾ったの。
多分年齢は6~8歳くらいの子。屋敷の前にボロ雑巾が落ちてると思ったらびっくり!人だったの。
死んでる?と思ってその辺りに落ちている木で突いたら、息をしていたから屋敷に運んで手当てをしたのよ。
「道端で倒れていた私を助け、手当を施したその所業。賞賛に値します。(盛大なキャラ作り中)」
んま~~~尊大だし図々しいし可愛くないわ~~~!!
でも聖女様だから変な扱いもできないわ~~~!!
これからアタシ、どうなっちゃうのかしら…。
な、ラブコメ&ファンタジーです。恋の進展はスローペースです。
小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。(敬称略)
【完結】転生したら悪役継母でした
入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。
その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。
しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。
絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。
記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。
夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。
◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆
*旧題:転生したら悪妻でした
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる