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最終章 アキト、隣接する2つの辺境伯領の架け橋となる
25話 僕の前に、大きな壁が立ち塞がる
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僕はケイナさんの案内のもと、辺境伯領で有名なレンヤ鍛治師工房に到着する。この工房では、主に冒険者向けの武器を製作していて、様々な金属が保管されている。おまけに、レンヤさんの奥さん-ミオンさんが錬金術を扱えるので、鉱石類も取り扱っているみたい。よくわからないので質問すると、錬金術を習得している者は、鉱石に含まれる金属だけを抽出(錬成)出来るみたいだ。
2人はティムランド辺境伯家お抱えの鍛治師と錬金術師、ガルーダ様とも親交があり、深く信頼されているから、僕のギフトのことを話しても、他人に漏らすことはないと、アーサム様もガルーダ様も断言していたから、僕も気軽に相談できそう。
ケイナさんが入口の扉をノックしても、返事がなかったので中へ入ると、そこには様々な武器が飾られていて、惚れ惚れとするくらいの輝きを放っていた。訪問予約制の武器屋も営んでいて、冒険者から絶大の人気があると聞いているけど、これらを見ただけで納得できちゃうよ。
「こいつとは、3年の付き合いなんだ。そこを何とか頼むよ」
あれ? 誰かいる。
今の時間は、僕とケイナさんで予約しているはずなのに。
「無理だ。3分割された上に、どうやってここまでの負荷を与えたのか知らんが、中身の構造がかなりいかれてる。新品を買うことをお勧めする」
来客中だから、話し合いが終わるまで待ってよう。
「ちょっとヘマして、大型に剣を踏まれたんだよ」
「そいつはお気の毒。だがな、金属自体が脆くなっている以上、たとえ修繕しても、戦闘中に壊れるのがオチだ。つうか、お前は剣より、自分の体を回復させろ」
多分、カウンター越しにいる気遣う発言をした人が鍛治師レンヤさんだ。年齢は23歳で、18歳の若さで鍛治の頂点へと昇り詰めた天才、今ではミオンさんと2人で工房を経営しているとケイナさんから聞いたけど、ミオンさんはいないようだ。
レンヤさんと話し合っている男性は、冒険者かな。
「仕方ないだろ。今回の依頼が、マジで大変だったんだよ。想定外の出来事が起こって、その対応に追われるわ、昼食であたって大型魔物と戦闘中に全員腹を下すわ、剣を壊されるわ、撤退後の後始末、任務達成による依頼主への連絡、そこからの説教、2日続けて一睡もせず移動したもんだから、身も心もボロボロなんだ」
なんか、気の毒な人だな。前方にいるから、顔色はわからないけど、声のトーンで、切実さがこっちにも伝わってくる。
というか、この声に聞き覚えがあるような? 気のせいかな?
「つうか、その状態でよく任務を達成出来たな。なぜ、依頼主から怒鳴られたのか知らんが」
「あ~、そっちはいいんだ。その後、すぐに解決したから、お咎め無しになった。依頼内容に関しても、全て達成したから依頼料も全額貰えたよ。けどな、相棒が破壊され、腹もまだ回復しきって…う!?」
「お、おい、待て。ここではやめろ!! 奥に、トイレがあるから使え!!」
「悪い、そうさせて」
全部言わずに、奥へと駆け込んでいった。忙しない人だなと思って見ていたら、レンヤさんと目が合う。
「ケイナ、待たせてすまん」
「あの男性、気の毒といいますか…」
「依頼中に想定外が起こるのは、日常茶飯事だ。お前も、元冒険者なんだからわかるだろ」
ケイナさんって、メイドの前は冒険者だったのか。
「わかりますけど、あれは悲惨ですね。私たちの依頼の件に関しては、旦那様から聞いていますか?」
「ああ、アーサム様から詳しく聞いている。アキトの持つ前世の記憶やギフト、誘拐騒動、シェリル様の件もな」
てことは、眼鏡製作のお手伝いをしてくれるのかな?
「アキトと言います」
「レンヤだ。結論から言うと、お前さんのギフトでメガネの製造はできない」
え、なんで!?
「お前、覚醒したばかりで、品質の意味を知らんだろ」
「詳しく知りませんけど、人の腸内環境の品質を低下させて、腹を壊させたり、病気になってる精霊の治療にも役立ちましたよ。僕はお金を持っていませんから、廃棄材料材料の品質を高めて、そこから使える部分だけを取り出して、最小限のお金でメガネを製造できないかなって…」
「そこだ」
「え?」
何を言ってるの?
「[使える部分だけを取り出す]は錬金術師、[それを使いメガネを製造する]は鍛治師や加工師の分野で、品質とは根本的に意味が違う」
え、そうなの?
「俺にとって品質は、一つの物品に対して客の求める性質や性能を指す。どれだけ優れていようが、客の求めるものでない品は劣悪でしかない」
その考えだと、一つのものに関しては、僕の求める品質を自由に作れるってことかな? マグナリアを助ける際に使った品質破壊、トウリに使った品質調整も、1つのもの(物・者)に使ってるもんね。
「それと、お前さんの求める眼鏡を作るには、ある程度の硬度があり、柔軟性の高い金属が必要だ。そんな都合の良いものは、この世に存在しない」
いきなり大きな壁にぶち当たったよ。もしかして、アーサム様はこうなることをわかっていて、僕にレンヤさんを紹介してくれたの?
ここで諦めたくない。
前世の記憶の中で、壁を壊す手掛かりはないかな?
「金属がないのなら、合金として作り出せませんか?」
「合金?」
この世界に存在しないのか、レンヤさんは合金を知らないようだ。
「前世の記憶だと、金属と金属を一定の比率で混ぜ合わせることで、それぞれの長所を引き出せる技術があるんです。1つの物として製造できれば、僕のギフトで調整できると思います」
僕の言葉を聞き、2人はポカンとしていたけど、レンヤさんだけが突然豪快に笑い出す。でも、僕を馬鹿にするような笑いじゃない。
「あはははは、そいつは思いつかなかったぜ!! 合金か、そのアイデアは採用だ!! 俺やミオンだけでは、最適な配合比率を理解するのに何年かかるかわからんが、アキトがいる以上、それも解決だ。俺とミオン、お前の共同製造で、シェリル様の眼鏡を作ってやろうぜ」
やった!!
僕1人だと無理でも、みんなと協力すれば作れるみたいだ!!
「あ~~~お前、あの時の子供じゃないか~~~~」
突然、声が聞こえたものだから、そっちを向くと、さっき話し合っていた男性冒険者が僕のことを指差していた。
2人はティムランド辺境伯家お抱えの鍛治師と錬金術師、ガルーダ様とも親交があり、深く信頼されているから、僕のギフトのことを話しても、他人に漏らすことはないと、アーサム様もガルーダ様も断言していたから、僕も気軽に相談できそう。
ケイナさんが入口の扉をノックしても、返事がなかったので中へ入ると、そこには様々な武器が飾られていて、惚れ惚れとするくらいの輝きを放っていた。訪問予約制の武器屋も営んでいて、冒険者から絶大の人気があると聞いているけど、これらを見ただけで納得できちゃうよ。
「こいつとは、3年の付き合いなんだ。そこを何とか頼むよ」
あれ? 誰かいる。
今の時間は、僕とケイナさんで予約しているはずなのに。
「無理だ。3分割された上に、どうやってここまでの負荷を与えたのか知らんが、中身の構造がかなりいかれてる。新品を買うことをお勧めする」
来客中だから、話し合いが終わるまで待ってよう。
「ちょっとヘマして、大型に剣を踏まれたんだよ」
「そいつはお気の毒。だがな、金属自体が脆くなっている以上、たとえ修繕しても、戦闘中に壊れるのがオチだ。つうか、お前は剣より、自分の体を回復させろ」
多分、カウンター越しにいる気遣う発言をした人が鍛治師レンヤさんだ。年齢は23歳で、18歳の若さで鍛治の頂点へと昇り詰めた天才、今ではミオンさんと2人で工房を経営しているとケイナさんから聞いたけど、ミオンさんはいないようだ。
レンヤさんと話し合っている男性は、冒険者かな。
「仕方ないだろ。今回の依頼が、マジで大変だったんだよ。想定外の出来事が起こって、その対応に追われるわ、昼食であたって大型魔物と戦闘中に全員腹を下すわ、剣を壊されるわ、撤退後の後始末、任務達成による依頼主への連絡、そこからの説教、2日続けて一睡もせず移動したもんだから、身も心もボロボロなんだ」
なんか、気の毒な人だな。前方にいるから、顔色はわからないけど、声のトーンで、切実さがこっちにも伝わってくる。
というか、この声に聞き覚えがあるような? 気のせいかな?
「つうか、その状態でよく任務を達成出来たな。なぜ、依頼主から怒鳴られたのか知らんが」
「あ~、そっちはいいんだ。その後、すぐに解決したから、お咎め無しになった。依頼内容に関しても、全て達成したから依頼料も全額貰えたよ。けどな、相棒が破壊され、腹もまだ回復しきって…う!?」
「お、おい、待て。ここではやめろ!! 奥に、トイレがあるから使え!!」
「悪い、そうさせて」
全部言わずに、奥へと駆け込んでいった。忙しない人だなと思って見ていたら、レンヤさんと目が合う。
「ケイナ、待たせてすまん」
「あの男性、気の毒といいますか…」
「依頼中に想定外が起こるのは、日常茶飯事だ。お前も、元冒険者なんだからわかるだろ」
ケイナさんって、メイドの前は冒険者だったのか。
「わかりますけど、あれは悲惨ですね。私たちの依頼の件に関しては、旦那様から聞いていますか?」
「ああ、アーサム様から詳しく聞いている。アキトの持つ前世の記憶やギフト、誘拐騒動、シェリル様の件もな」
てことは、眼鏡製作のお手伝いをしてくれるのかな?
「アキトと言います」
「レンヤだ。結論から言うと、お前さんのギフトでメガネの製造はできない」
え、なんで!?
「お前、覚醒したばかりで、品質の意味を知らんだろ」
「詳しく知りませんけど、人の腸内環境の品質を低下させて、腹を壊させたり、病気になってる精霊の治療にも役立ちましたよ。僕はお金を持っていませんから、廃棄材料材料の品質を高めて、そこから使える部分だけを取り出して、最小限のお金でメガネを製造できないかなって…」
「そこだ」
「え?」
何を言ってるの?
「[使える部分だけを取り出す]は錬金術師、[それを使いメガネを製造する]は鍛治師や加工師の分野で、品質とは根本的に意味が違う」
え、そうなの?
「俺にとって品質は、一つの物品に対して客の求める性質や性能を指す。どれだけ優れていようが、客の求めるものでない品は劣悪でしかない」
その考えだと、一つのものに関しては、僕の求める品質を自由に作れるってことかな? マグナリアを助ける際に使った品質破壊、トウリに使った品質調整も、1つのもの(物・者)に使ってるもんね。
「それと、お前さんの求める眼鏡を作るには、ある程度の硬度があり、柔軟性の高い金属が必要だ。そんな都合の良いものは、この世に存在しない」
いきなり大きな壁にぶち当たったよ。もしかして、アーサム様はこうなることをわかっていて、僕にレンヤさんを紹介してくれたの?
ここで諦めたくない。
前世の記憶の中で、壁を壊す手掛かりはないかな?
「金属がないのなら、合金として作り出せませんか?」
「合金?」
この世界に存在しないのか、レンヤさんは合金を知らないようだ。
「前世の記憶だと、金属と金属を一定の比率で混ぜ合わせることで、それぞれの長所を引き出せる技術があるんです。1つの物として製造できれば、僕のギフトで調整できると思います」
僕の言葉を聞き、2人はポカンとしていたけど、レンヤさんだけが突然豪快に笑い出す。でも、僕を馬鹿にするような笑いじゃない。
「あはははは、そいつは思いつかなかったぜ!! 合金か、そのアイデアは採用だ!! 俺やミオンだけでは、最適な配合比率を理解するのに何年かかるかわからんが、アキトがいる以上、それも解決だ。俺とミオン、お前の共同製造で、シェリル様の眼鏡を作ってやろうぜ」
やった!!
僕1人だと無理でも、みんなと協力すれば作れるみたいだ!!
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突然、声が聞こえたものだから、そっちを向くと、さっき話し合っていた男性冒険者が僕のことを指差していた。
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