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Side.B・テツとエージのにゃんこ★すたぁ【R-18】
#15【R】※この回には暴力表現があります。
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階段を上り、部屋の前に立つ。
チャイムは鳴らさずに。エージは拳で思い切りドアを叩いた。
ドンドンドン!
続けざまに2度3度――派手にドアを叩かれ、イライラしたように男がドアを開けて顔を出した。
「あんだよ!うるせぇな!!」
その顔を見て、エージはにこやかに笑うと、「君、カズ君?」と聞いた。
「あ?だったらなんだよ?」
不意に、エージは男の腹を蹴って突き飛ばすと、そのまま土足で部屋に上がり込んだ。
突然部屋の中へ吹っ飛んできたカズキに、友人の男が2人、驚いて腰を上げる。
「おい、なんだよ!?」
土足のまま上がり込むエージを見て狼狽えている。
「ちょうどよかった。お友達も一緒で」
エージはそう言うと、腹を押さえて蹲っているカズキを足で蹴って脇へ避けると、呆然としている男2人の傍へ寄って1人の顔面を思い切り殴りつけた。
それを見たもう1人が「何してんだよ!」と挑みかかるが、エージはその腕を軽く振り払うと、問答無用で殴りつけた。
「ふざけてんじゃねぇぞ!」
カズキは置いてあった野球のバットを掴むと、それを振り上げて背後から襲い掛かった。
エージは間一髪でそれを避けると、「ふざけてんのはテメェの方だろうが」と両手でバットを掴んで抑え込む。
そして間髪入れずにカズキの腹に蹴りを入れた。
机の上に吹っ飛び倒れ込む。派手な音を立てて机が壊れ、物が飛散した。
友人の男らがそれを見て、慌てて手に掴んだ空き缶や瓶を投げつけてきた。
エージは「チッ!」と舌打ちすると、それを両手で遮り、奪い取ったバットを掴み直して「うっとおしいんだよ、ガキが!」と男たちへ向かって振り下ろした。
深夜のアパートの一室は、まさに阿鼻叫喚だった。
エージはバットを投げ捨てると、壊れた机の上でぐったりしているカズキに近寄り、その耳元で囁いた。
「哲弥に何した?」
「あぁ!?」
「アイツに何した?言えよ」
カズキは鼻で笑うと、「知らねぇよ……そんな奴」と嘯いた。
白々しく嘘をついて惚けるカズキの腹に、エージは蹴りを入れた。
「痛っってぇぇ……てめぇ!ふざけんじゃねぇぞ!!頭おかしいのか!?」
「お前ほどイカレちゃいねぇよ。寄ってたかって哲弥をなぶりものにして。それ見てマスカキか?」
「……」
「お前らみてぇな連中、嫌というほど見てきたけどな。何度見ても吐き気がするよ。救いようのねぇクズだ」
顔面から血を流し、戦意を喪失している友人の男2人と、カズキの顔を交互に見てエージは吐き捨てるようにそう言った。
「……ふざけんな……」
カズキはそう呟くと、「俺は岡嵜組の人間だぞ!てめぇどうなってもいいのかよ!」と叫んだ。
「威勢がいいな」
エージは笑うと、腹を押さえて蹲るカズキの前にしゃがんで言った。
「そうか……お前、岡嵜ん所のチンピラか」
「俺にこんなことして……ぶっ殺されてもいいのかよ。え?おっさん」
おぉおぉ、吠えるな――と、エージは苦笑すると、「いいぜ」と頷いた。
「お前の兄貴、連れてこいよ」
「あ?」
エージは、壊れた机から飛び散った薬の袋を手に取ると、それをカズキの目の前にかざした。
「こんなモンに手ぇ出して。タダで済まねぇのはお前の方だぞ」
「……」
そして、黙ったまま俯くカズキの顎を掴んでその目を覗き込むと、言った。
「梶川瑛士が呼んでる。店まで来いって、お前の兄貴にそう伝えろ」
薬の小袋を顔に叩きつけて、エージは立ち上がった。
「おっさんが相手してやるから」
チャイムは鳴らさずに。エージは拳で思い切りドアを叩いた。
ドンドンドン!
続けざまに2度3度――派手にドアを叩かれ、イライラしたように男がドアを開けて顔を出した。
「あんだよ!うるせぇな!!」
その顔を見て、エージはにこやかに笑うと、「君、カズ君?」と聞いた。
「あ?だったらなんだよ?」
不意に、エージは男の腹を蹴って突き飛ばすと、そのまま土足で部屋に上がり込んだ。
突然部屋の中へ吹っ飛んできたカズキに、友人の男が2人、驚いて腰を上げる。
「おい、なんだよ!?」
土足のまま上がり込むエージを見て狼狽えている。
「ちょうどよかった。お友達も一緒で」
エージはそう言うと、腹を押さえて蹲っているカズキを足で蹴って脇へ避けると、呆然としている男2人の傍へ寄って1人の顔面を思い切り殴りつけた。
それを見たもう1人が「何してんだよ!」と挑みかかるが、エージはその腕を軽く振り払うと、問答無用で殴りつけた。
「ふざけてんじゃねぇぞ!」
カズキは置いてあった野球のバットを掴むと、それを振り上げて背後から襲い掛かった。
エージは間一髪でそれを避けると、「ふざけてんのはテメェの方だろうが」と両手でバットを掴んで抑え込む。
そして間髪入れずにカズキの腹に蹴りを入れた。
机の上に吹っ飛び倒れ込む。派手な音を立てて机が壊れ、物が飛散した。
友人の男らがそれを見て、慌てて手に掴んだ空き缶や瓶を投げつけてきた。
エージは「チッ!」と舌打ちすると、それを両手で遮り、奪い取ったバットを掴み直して「うっとおしいんだよ、ガキが!」と男たちへ向かって振り下ろした。
深夜のアパートの一室は、まさに阿鼻叫喚だった。
エージはバットを投げ捨てると、壊れた机の上でぐったりしているカズキに近寄り、その耳元で囁いた。
「哲弥に何した?」
「あぁ!?」
「アイツに何した?言えよ」
カズキは鼻で笑うと、「知らねぇよ……そんな奴」と嘯いた。
白々しく嘘をついて惚けるカズキの腹に、エージは蹴りを入れた。
「痛っってぇぇ……てめぇ!ふざけんじゃねぇぞ!!頭おかしいのか!?」
「お前ほどイカレちゃいねぇよ。寄ってたかって哲弥をなぶりものにして。それ見てマスカキか?」
「……」
「お前らみてぇな連中、嫌というほど見てきたけどな。何度見ても吐き気がするよ。救いようのねぇクズだ」
顔面から血を流し、戦意を喪失している友人の男2人と、カズキの顔を交互に見てエージは吐き捨てるようにそう言った。
「……ふざけんな……」
カズキはそう呟くと、「俺は岡嵜組の人間だぞ!てめぇどうなってもいいのかよ!」と叫んだ。
「威勢がいいな」
エージは笑うと、腹を押さえて蹲るカズキの前にしゃがんで言った。
「そうか……お前、岡嵜ん所のチンピラか」
「俺にこんなことして……ぶっ殺されてもいいのかよ。え?おっさん」
おぉおぉ、吠えるな――と、エージは苦笑すると、「いいぜ」と頷いた。
「お前の兄貴、連れてこいよ」
「あ?」
エージは、壊れた机から飛び散った薬の袋を手に取ると、それをカズキの目の前にかざした。
「こんなモンに手ぇ出して。タダで済まねぇのはお前の方だぞ」
「……」
そして、黙ったまま俯くカズキの顎を掴んでその目を覗き込むと、言った。
「梶川瑛士が呼んでる。店まで来いって、お前の兄貴にそう伝えろ」
薬の小袋を顔に叩きつけて、エージは立ち上がった。
「おっさんが相手してやるから」
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