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2章目
ガタガタ
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思い出せ。
ガタン、という突然の衝撃で目を覚ました。
ここは……何かの中?上にある小さな窓から光が指しては居るけど何処だろ……
不安になり何時も近くに居る母さんを呼ぶ
「母さんいる?」
が、帰って来たのはガタガタと揺れる音のみであった
「母さん?……母さんいるんでしょ?母さん!……ねぇ母さ─」
ドンと外側から音が1つ帰って来た
誰かが外にいる。もしかしたら母さんの事を知ってるかもしれない
「ねっねぇ!ここはどこ!?母さんは何処にいるの?」
ドンの次は男の人が外から「うるせぇぞクソが!」と怒鳴り声が聞こえて来た
それからはガタガタと揺れる音が続いている。
森の中にいるのか時折小さな窓が暗くなったり明るくなったりと繰り返していた
……そうだ、窓から覗いてみればいいんだ。
思い立って上にある窓、手を伸ばしてようやく届くか位の所に手を掛ける
よし、引っかかった。
そのまま力を込めようと─
したその時、「やめとけって、な?」と言う声と共に襟首をグイッと引かれて床に倒されてしまった
「─痛ムグゥ?!」
余りの痛さに声を上げそうになった時いきなり口を塞がれて無理やり押さえ付けられる
ドンとまた叩かれる音がして「静かにしねぇとぶち殺すぞ!!」と罵声が飛び込んで来た
「兄ちゃん悪い事は言わんからやめとけって……な?」
声のする方を向くと暗闇の中でうっするとだけど鎖で何重にも身体に巻かれている毛むくじゃらの…ヒト?
床に倒されて直ぐに口を塞がれたのだろう目の前に毛むくじゃらの腕と気だるそうな…顔…?頭頂部には三角の耳の拳大の何かがピコピコと動いていた。
「静かに出来るな?」
コクコクと頷くとモサモサとした腕が離されて欠伸を噛み殺した様な声と共に鎖が擦れてジャラジャラと音を立てる
「母さんの事知ってるの?」
「お前の親なんて知らねぇよ。大体売られたか攫われたんだろ?お前は二度と母ちゃんには会えねぇよ。」
ガタン、という突然の衝撃で目を覚ました。
ここは……何かの中?上にある小さな窓から光が指しては居るけど何処だろ……
不安になり何時も近くに居る母さんを呼ぶ
「母さんいる?」
が、帰って来たのはガタガタと揺れる音のみであった
「母さん?……母さんいるんでしょ?母さん!……ねぇ母さ─」
ドンと外側から音が1つ帰って来た
誰かが外にいる。もしかしたら母さんの事を知ってるかもしれない
「ねっねぇ!ここはどこ!?母さんは何処にいるの?」
ドンの次は男の人が外から「うるせぇぞクソが!」と怒鳴り声が聞こえて来た
それからはガタガタと揺れる音が続いている。
森の中にいるのか時折小さな窓が暗くなったり明るくなったりと繰り返していた
……そうだ、窓から覗いてみればいいんだ。
思い立って上にある窓、手を伸ばしてようやく届くか位の所に手を掛ける
よし、引っかかった。
そのまま力を込めようと─
したその時、「やめとけって、な?」と言う声と共に襟首をグイッと引かれて床に倒されてしまった
「─痛ムグゥ?!」
余りの痛さに声を上げそうになった時いきなり口を塞がれて無理やり押さえ付けられる
ドンとまた叩かれる音がして「静かにしねぇとぶち殺すぞ!!」と罵声が飛び込んで来た
「兄ちゃん悪い事は言わんからやめとけって……な?」
声のする方を向くと暗闇の中でうっするとだけど鎖で何重にも身体に巻かれている毛むくじゃらの…ヒト?
床に倒されて直ぐに口を塞がれたのだろう目の前に毛むくじゃらの腕と気だるそうな…顔…?頭頂部には三角の耳の拳大の何かがピコピコと動いていた。
「静かに出来るな?」
コクコクと頷くとモサモサとした腕が離されて欠伸を噛み殺した様な声と共に鎖が擦れてジャラジャラと音を立てる
「母さんの事知ってるの?」
「お前の親なんて知らねぇよ。大体売られたか攫われたんだろ?お前は二度と母ちゃんには会えねぇよ。」
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