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番外編

敵妖精族首魁、オデルナヴリャーニ レポート。

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 年月日  30年12月24日曜日。
 場所  日本行き重要犯罪人専用輸送機、妖精族特別収容房。
 質問者  マルグリッタ・ヘドラ。
 追記  録音データを書き写した物になります。
 追記   
新たな騒動を計画しているのか兎に角、全世界にいる全ての妖精の現出と消滅を注視する様求める
ヘドラ


「それでは質問を始めます。」

「…………何度モ同じ質問ハ飽きタぞ。」

「分かります。私も同じ質問を永遠とされるのは嫌になりますね、組織と言うのはどうしてこう遠回りが好きなんでしょうね。」

「気に入っタ、お前名前ハなンダ?」

「マルグリッタ・ヘドラです。ミセス、ヴリャーニ。それで申し訳ないのですが質問をしても?」

「おデるなデ良イ。後、勝者ガかしコマるな」

「勝者かどうか……それじゃ質問、貴女が振り撒いていたとされる妖精達の呪いフェアリーズスレイブは何年から……いや正確には何時の時代から振りまかれていた…の方が正しいのかしら?」

「ほオ……リリゃーかか紛イ者に聞いたカ」

「一応ね、けど2人揃って「私が誕生する前からある」って事しか分かってないのよ。そもそも貴女達ってどういう存在なの?」

「永イ間共二居たト言うノに今更ダな。オ前達が知ってル通リ我等は妖精デそレ以上デは無イ。」

「そんな簡単な物なの?なんと言うかこう……進化の過程だとかそう言うのは?」

「そンなノは、ナい。」

「…………」

「オ前達ノ歴史ガ曖昧デあル様二我等モ曖昧ナのダ。何時頃こノ世に生マレ落ちテ生きテきタ…とかな。だガ、妖精達ノ呪イフェアリーズスレイブノ起源でアれバ教えテやろウ。アレは魔女狩リや聖剣伝説と言っタ時代カら欲深くテ罪深いオ前達ノ所業、お前達ガ、

「どういう……?」

「………分かリやスク言っテやロウ。。コレがフェアリーズスレイブの私ガ振リマイタ祝福ノ本質ダ。」

「理解が……理解が追い付かないわ、オデルナ。つまりどういう事なんです?」

「喋リ過ギた疲れタ、ソろソロ寝たイ。失セろ勝者よ。」
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