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… … …
二人の着ていた衣装は、見るも無残に床の上でぐちゃぐちゃだ。
聖南は途中で鬱陶しいと叫んで海賊帽とウィッグを外してしまったし、俺なんかうさ耳だけ付いたままの全裸だ。
色々言いたい事はある、主に文句。
仰向けになったらお尻からとろとろと聖南の精液がたくさん溢れて気持ち悪いから、横を向いて、聖南に背中を向けてこてんと力尽きていた。
「………………」
後ろから足を絡めて抱き締めてくる聖南は、例によって眼帯も外してしまってる。
もう衣装はカッターシャツしか着てないから、海賊眼帯してたら可笑しいって言うのは分かるけど、そもそもそんなになるまでやらなければいいだけの話だよ。
繋がったままバスルームに連れてかれたかと思えば、それまでに聖南が出した精液をかき出して洗い流すだけで終わり、またベッドに連行されて抱かれた。
ほんとに、休憩らしい休憩をくれなかった。
「葉璃、機嫌直せよー。 眠い?」
「当たり前です、眠いし疲れました」
ほんとのところ、徹夜したにも関わらず頭は冴えてて実は眠くなかった。
とにかく疲労がすごい。 全身がキシキシと音を立てそうなくらい痛くて、喘ぎ過ぎて喉が変なのも年始以来だ。
毎回味わう、この指先すら動かしたくない億劫感。
ぷいと聖南に背中を向けてる事で俺が不機嫌な事を承知のはずの聖南が、懲りずに首筋を舐めてくる。
そして色っぽい声で囁かれた。
「気持ち良くなかった?」
散々快楽とは遊んだはずなのに、聖南のこの声で囁かれると腰が疼いてしまって駄目だ。
俺の体どうなっちゃったの。
やばいよ。
もう無理だって脳が叫んでるのに、聖南が望むならあと一回くらいなら……と体は喜んでしまう。
朝を迎えるまでずっと抱きっぱなしだったはずなのに、聖南にまだまだ余力が残ってそうなのがほんとに怖い。
「………っ。 気持ち良かったです、良かったですけど、疲れた! ほんとに! 今何時だと……っ」
「そろそろ朝のルームサービスくるんじゃね?」
「ですよね、もう朝ですよ!」
「葉璃、今日あんま声枯れてねぇな」
くるりとこちらを向かされ、正面からギュッとしてきた聖南が俺の喉辺りを優しく擦った。
猫になった気分だ。
声も、喉も変ではあるけど、今日はいつもよりマシなのはなんと言っても……。
「……聖南さんの肩とか腕、噛み付いてやりましたから」
「あはは、ほんとだ。 気付かなかった」
俺の視線を辿り、腕や肩を見た聖南が嬉しそうに微笑む。
我慢して我慢して、それでも出ちゃう恥ずかしい喘ぎ声は、何かを噛んでたら防げる事にやっと気付いた。
だから前から、聖南は「噛むなら俺を噛め」って言ってくれてたんだと分かってからは、遠慮なく噛ませてもらった。
今日は特に長時間だったから、噛み跡や吸い付いた鬱血の痕が聖南の両腕と肩に広がっていて、我ながら痛々しいものを聖南に付けてしまったと思いはしても、謝ったりなんかしないもんね。
「今日は謝んないですよっ。 こんなぶっ通しで……えっと、何時間? 分かんないけど、何時間もするなんて!」
「ちょうど七時間くらいな」
「七時間!? 聖南さんほんと……体力もあそこも強すぎです……」
外が明るくなり始めてからも、聖南は元気いっぱいだった。 疑いようもなく、今も。
ほとんど離れる事なく七時間もやりまくってたなんて……。
聖南はもちろん、何回か起こされたけどちゃんとここまでがんばって付いてきた俺も相当体力が付いたと思う。
「俺もさすがにちょっと疲れたな。 一時間休憩したらまた出来そうだけど。 新記録挑戦してみる?」
「やだー!! 寝かせて! お願いですからっ」
「そんな全力でかわいー声上げなくてもいいだろ。 いいのか、そんなかわいー顔して。 今だったらおまけの一回いけんぞ」
「む、無理です、もうやめて……。 二ヶ月分くらいしましたよ、今日……」
やっぱり余力が残ってたか。
平然と言い放つ聖南にヤダヤダとジタバタしてみせると、海賊様ではなくなった俺の恋人はゲラゲラ笑った。
───聖南の事は大好き。
与えてくれる快楽も熱情も、貰い過ぎなくらい。
でも今日はもう、ほんとに勘弁してください……。
ゲッソリと懇願した俺のほっぺたにスリスリしてくる聖南は、ほんとにあと一回したそうにしてて、本物の獣かもと思った事は……内緒だ。
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