必然ラヴァーズ

須藤慎弥

文字の大きさ
399 / 541
56♡

56♡4※




 聖南は口でされる事があんまり好きじゃないと言ってたけど、それは照れてるだけなんだって分かったから俺は強引に聖南の下着をずらした。

 触れるとピクッと動く、俺のとは比べ物にならないくらいの大きな男性器を握って、少しだけ眺める。

 まだ舐める前から固くて、大きくて、……熱い。

 聖南も興奮してくれてるんだって分かると、見た目凶暴そうなコレも愛しくてたまらなくなる。


「下手なのは分かってるもん。 でもやらないと上手にはなれないですよ、他で練習はダメなんでしょ?」
「あぁ!? またそんな事言ってんのっ? ダメに決まってんだろ!」


 怒らせる事言っちゃったのは、わざとだ。

 こうでもしないと舐めさせてくれないもん。


「じゃあ……いいですよね?」
「……葉璃のそれはマジで卑怯だぞ……」


 両手で聖南のものを握って上目遣いでお伺いを立てると、やっと体の力が抜けたのが分かった。

 大好きな人のものだから、こんなに熱くて猛々しくても不思議と可愛く見える。

 やり方なんて、まだ一回しかやった事ないから分からない。 聖南がいつもやってくれてるように、見様見真似でしか出来ないのが申し訳ないや……。

 でも、気持ちよくしてあげたい。

 前回は俺も必死であんまり見られなかった、聖南の表情をとことん崩してみたい。

 さっき聖南がしてくれたのを思い出してみる。

 まず、先端を舐めてみよう。


「…………っっ……」


 飴を舐める感覚でペロっと一舐めするだけで、握った聖南のものが反応してさらに固くなった気がした。


「…………葉璃、……」


 息を呑んだ気配もして、ソッと見上げてみると眉間に皺を寄せた聖南が俺を見下ろしていた。

 俺と同じ高校生みたいな格好で切なく名前を呼ばれて、懲りずにまたキュンキュンしながらドキドキする胸を押さえる。

 聖南の好反応に嬉しくなって、俺は夢中で舐め続けた。

 先端から竿部分までペロペロし続けて、握っていた手を上下に動かして扱いてみる。


「……葉璃っ……も、やめ……っ」


 あ……良かった……。 聖南気持ち良さそう……かも。

 俺も舐めるだけじゃ足りなくなってきて、大きく口を開けてパクっと頬張った。

 く、苦しい……。 先端を含んだだけなのに、口の中いっぱいだ。

 これからどうしたらいいんだっけ。

 聖南はどうしてくれてた……?

 口の中で先端をチロチロと舐めてみると、とろみのある先走りの味が鼻から抜けた。

 感じてくれてるんだ。


「おい、……っ」
「なんれふかっ」
「ちょっ、入れたまんま喋るな……!」
「へなはんがはなひかけた」
「……いや、ちょっ、……ヤバイ、っ」


 俺の頭を撫でてくれてた手のひらが、余裕を失ってきてる。

 聖南が息を呑む回数が多くなってきたから、苦しくてもちょっとがんばって上下に動いてみた。

 苦しい。 大き過ぎるよ、聖南……。

 とても全部は入り切らなくて、下部分は手のひらで擦った。

 吸いきれない唾液が聖南のものを濡らしてしまったけど、滑りがよくなって扱きやすい。

 親指で裏筋を刺激しながら、俺も気持ちいいって思うポイントを口の中で舐め上げていく。


「……おまっ、……なんでそんな……っっ」
「……っ……」


 な、なんで? また太くなった……?

 これ以上、口開かないよ。

 どうしよう、どうしようって思いながら頭を上下に揺らしてたら、聖南に抱き起こされてしまった。

 夢中でやってたから、窄めてた唇から聖南のが抜ける瞬間ジュポッとやらしい音が響く。


「もういいから! 出そうになんだろっ。 なんでそんな上手くなってんのっ?」
「やだ、もっとやらせて」
「だめ。 俺に余裕無いの分かってんだろ」
「上手くやるからっ」
「もう充分だって! マジで誰かで練習してねぇだろうな!?」


 俺を押し倒した聖南は、また相手の不確かなヤキモチを焼き始めた。

 コロンとうつ伏せにさせられて、枕にしがみついた俺はつい笑みを溢してしまう。

 だって、それだけ気持ち良かったんだって……そう思っていいんだよね?

 口の中にはまだ聖南の先走りの味が残ってて、名残惜しい。

 もうちょっとしていたかった。

 聖南がいつもしてくれてるみたいにしたんだよって言ったら安心するんだろうけど、最後まで舐めさせてくれなかったから……言ってあげない。


「はぁ、もう……心臓に悪い。 お尻上げて、葉璃」
「ん……」


 聖南にお腹を持たれて、枕に顔を埋めた。

 自然と聖南にお尻を突き出す格好になって、ホットパンツと下着を一緒くたに引き下ろされて途端に逃げ腰になってしまう。


「いつ見てもかわいーお尻」
「……聖南さん、あんま見ないでよ……」
「俺だけの特権だろ。 恥ずかしいならキスしよっか」
「……ん。 ……っ……んっ……ふぁ……」


 あんまり熱心にお尻を見てくるから逃げてしまうのはしょうがないと思う。

 顎を持たれてキスしてたら、ローションのボトルの蓋を開ける音がした。

 舌を絡ませてきながら、器用にも濡れそぼった指先を穴に侵入させてきて喉がヒクつく。


「んんんっーっ……ん……っっ……」


 蠢く優しい指先は、キスをも疎かにさせる。

 聖南の巧みな舌遣いに翻弄されてると、異物感が紛れて力も抜けるからすごい。

 これは何回エッチしても慣れないから、いつか聖南にめんどくさいって思われないか毎回不安になる。

 俺のために念入りにほぐしてくれてるのは分かるんだけど……最初のこれだけはほんとに苦手だな……。

 聖南の指が増やされた。 穴にローションを塗り込みながら、滑りをよくしてくれる。

 痛くないようにしてくれる行為だって分かってるのに、俺が女の子だったらこんなに面倒かけなくて済むのかなって、いつもいつも、ほぐされてるときはごめんなさいって思ってしまう。



感想 3

あなたにおすすめの小説

魔性の男

久野字
BL
俺はとにかくモテる。学生の頃から、社会人になった今でも、異性問わずにモテてしまう。 最近、さえない同性の先輩に好意を持たれている。いつものことだろう。いい人だから、傷つけたくはないな。 そう、思っていた。

【R18】兄弟の時間【BL】

BL
色々あってニートになった僕、斑鳩 鷹は当たり前だけど両親にめっちゃ将来を心配されまさかの離島暮らしを提案されてしまう。 待ってくれよ! アマゾンが当日配送されないとこなんて無理だし、アニメイトがない世界に住めるか!  斯くて僕は両親が改心すればと家出を決意したが行く宛はなく、行きついたさきはそいつの所だった。 「じゃぁ結婚しましょうか」 眼鏡の奥の琥珀の瞳が輝いて、思わず頷きそうになったけど僕はぐっと堪えた。 そんな僕を見て、そいつは優しく笑うと机に置かれた手を取って、また同じ言葉を言った。 「結婚しましょう、兄さん」 R18描写には※が付いてます。

隣の席のイケメンに懐かれた

しょうがやき
BL
隣の席のイケメンに懐かれた平凡男子の話

ヤンデレ執着系イケメンのターゲットな訳ですが

街の頑張り屋さん
BL
執着系イケメンのターゲットな僕がなんとか逃げようとするも逃げられない そんなお話です

王様お許しください

nano ひにゃ
BL
魔王様に気に入られる弱小魔物。 気ままに暮らしていた所に突然魔王が城と共に現れ抱かれるようになる。 性描写は予告なく入ります、冒頭からですのでご注意ください。

バツイチ上司が、地味な僕を特別扱いしてくる

衣草 薫
BL
理性的でクールなバツイチ上司・桐原恒一は、過去の失敗から、もう誰も必要としないと決めて生きてきた。 男が好きだという事実を隠し、「期待しなければ傷つかない」と思い込んできた部下・葉山直。 すれ違いと誤解の果てに、直が職場を去ろうとしたとき、恒一は初めて“追いかける”ことを選ぶ。 選ばれないと信じてきた直と、逃げないと決めた恒一。 二人の距離が近づくことで、直は「ここにいていい」と思える場所を見つけていく。 元ノンケ上司×自己肯定感低め部下の社会人BL。※ハッピーエンド保証。

売れ残りオメガの従僕なる日々

灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才) ※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!  ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。  無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。

次男は愛される

那野ユーリ
BL
ゴージャス美形の長男×自称平凡な次男 佐奈が小学三年の時に父親の再婚で出来た二人の兄弟。美しすぎる兄弟に挟まれながらも、佐奈は家族に愛され育つ。そんな佐奈が禁断の恋に悩む。 素敵すぎる表紙は〝fum☆様〟から頂きました♡ 無断転載は厳禁です。 【タイトル横の※印は性描写が入ります。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。】 12月末にこちらの作品は非公開といたします。ご了承くださいませ。 近況ボードをご覧下さい。