必然ラヴァーズ

須藤慎弥

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37♡

37♡7※




 時間がないっていうのに、聖南は俺をベッドルームに舞い戻らせた。

 まだ人肌で温もった毛布が気持ち良くてスリスリしてた俺に、二度寝のために戻ったんじゃないって事を分からせるためなのか、今にも獣化しそうな聖南は性急に肌を撫でくりまわしてくる。


「あー心臓止まるかと思った。  急に小悪魔出てくんだもん」
「それは……っ、あっ、……聖南さんがいけないんでしょっ……」
「そうだな、俺がいけなかった。  でもな……あの一言はキツかった。  ……目が覚めたよ」


 喋りながら乳首を舐められ、カリッと甘噛みされて、聖南が垂らしたローションでぬるぬるになったお尻を鷲掴まれた。


「時間無えからすぐ済ます。  抱かないと落ち着かねぇ」
「あっ……ん、ん、……聖南さん、舌……」
「はいよ」


 指を挿れられるって分かると、聖南に気を逸らしてもらうのを手伝ってもらわなきゃならない。 恥ずかしいけど、自分からキスをせがんだ。

 グチュ、といやらしい音と共に襞を掻き回されながら、コーヒー味のキスをたくさん受け取った。

 舌を吸われてさらさらと歯列をなぞられると、指の違和感なんかすぐに平気になってきて。

 唾液を飲まされる時なんか、聖南の背中を抱き締めて離れたくないと俺の方からくっついてしまっていた。

 解してくれてる指が二本や三本じゃ物足りなくなってきて、腰が自然と揺らめいてしまうのを聖南は極上の笑顔で見下ろしている。

 すごく恥ずかしい。 顔を覆ってても、何にも効果ない。


「み、みないで、……あっ……聖南さんっ、……はずかし……」
「こら、顔隠すなって。  もう大丈夫?  ……俺の欲しい?」
「……や、いや……っ……」
「言わないとあげねぇよ、これ」


 ずるっと指を引き抜かれ、急にそこから体温を感じなくなって背中が震えた。

 先端を入り口にあてがってるのに意地悪を言う聖南を恨めしく思っていても、雄の目をした聖南は眩しいほどかっこよくてドキドキする。

 弄くられた孔が疼いた。

 ドキドキしてる分だけ、心も体も落ち着かない。

 我慢なんて出来ない俺は、どうしたらいいかちょっとだけ考えて、ぎゅっと瞳を瞑った。 両腕を上げて抱き締めてのポーズをしながら、初めて俺から聖南を欲してみる。


「ほしい…………聖南さんの、……おねがい、……きて」
「…………!!!!♡」


 顔から首元まで熱かった。

 恥ずかしくて、照れくさくて、胸が苦しくて、……聖南の前でしか絶対にこんな事は言えない。

 受け止めて、愛してくれる聖南だから、甘えられる。 どんなに恥ずかしくても欲しいってちゃんと言える。

 瞳を瞑ってたから聖南の顔は見られなかったけど、背骨が折れるかと思うほど強く抱き締めてくれながら、腰に響く低音のハスキーボイスでこう囁かれた。


「挿れる前からイくかと思ったじゃん……」


 あまりにも艶っぽくてかっこいい声が、背筋を走り抜けていった。


「……あぁぁっ……や、っ……ゆっくり、して……っ」
「分かってる。  最初だけ擦らせて」


 挿入ってきた聖南のものは、相変わらずすごい圧迫感をもたらすほど大きかった。

 入り口付近の襞を素早く擦られる感覚に、俺は触れてもいないのにお腹を汚してしまう。

 陽の光で室内が明るかった。

 ぜんぶ見えて、ぜんぶ感じた。

 満足いくまで先っぽで擦った聖南は、じっくりゆっくり奥を目指してくる。

 ぐじゅ、ぐじゅ、と分け入るいやらしい音にも慣れてきた俺は、聖南の腰に足を絡ませて迎え入れた。

 お腹が苦しい。 俺の中に、目一杯聖南のものが嵌りきってる。

 何回も「締めるな」と俺を叱る聖南の額にはたくさんの汗が滲み、髪を鬱陶しげにかきあげる様にはオスを感じてキュンキュンした。

 組み敷かれて、激しく揺さぶられるだけで満たされてる気がする。


「葉璃、好き。 好き。 好き」
「んん……っ、せな、さん、っ、だいすきっ」
「そうじゃなきゃ困る」


 余裕のない顔でニッと笑った聖南は、惚れ惚れするほどカッコよかった。

 八重歯が可愛い。 オスそのものなのに、ヤンチャに笑うところも可愛い。

  "好き" しかないよ、聖南。




 一回だけ、って言いながらやっぱり聖南は
その一回を一時間以上保たせて啼かせてくれて、俺の胸元はまた愛の鬱血だらけだ。

 レッスン大丈夫かな、という心配は、とりあえず終わってからにしよう。

 今は目の前の、色気漂う聖南からの愛撫に集中したかった。

 愛しい愛しい、俺の大切な人。

 聖南の弱々しくも人間らしい一面を垣間見て嬉しくもあった反面、俺は、聖南とキスをしたというモデルの事は一生許せそうにないな……なんてヤキモチ全開で、聖南の二の腕にもう一度痕が残るように甘噛みした。



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