必然ラヴァーズ

須藤慎弥

文字の大きさ
508 / 541
〜十月某日〜(全十話)

10♡〜倉田ちゃん狂乱〜※(終)




   俺は右足を下にして聖南に向かって大きく脚を開いてる。

   聖南が俺の右腿を跨いで、左足の膝裏を抱え上げた。

   やば、……もう恥ずかしいっ。

   自分でこれがしたいと言っておきながら「やめて」って言いそうになる……!


「ん、ん……ぁっ、ゆ、ゆっくり、おねがいしま、す……っ」


   日向先生は眼鏡を外して前をはだけちゃってる本気モードだから、グイって勢い良く入ってこられるとまた、イっちゃうから……。

   最近聖南とエッチすると、二回目以降は入れられると同時に俺がイってしまう事が多い。

   そういうの何て言うんだったっけ……聖南が教えてくれたんだけどこれも忘れてしまった。


「今日は喉乾いたーって言わねぇの?」


   ほんとにじわじわ腰を動かしてくれてた「日向先生」は、さっきの怒った顔をやっと封印してくれたみたいで良かった。

   「ん?」と口元に笑みを乗せて、俺の顎を指先でこしょこしょと触ってくる。

   前からたまにこれされるんだけど、俺のこと猫か何かと間違えてるんじゃないのかな、聖南……。


「そうだった……忘れて、た……あぁぁっ……やっ」
「忘れてたのか。 じゃあこれ終わったら飲もうな、今は唾液で我慢して」
「……っっ、んむっ……ん……っ、ふっ、……」


   ……っ好き……聖南……。

   キスして、舌を絡ませて唾液を交換してると、聖南への愛しさで胸がいっぱいになる。

   唾液を送り込まれてる時も、反対に俺のを飲まれてる時も、聖南が言ってくれてた言葉をいつも思い出すんだ。

   「俺の体の一部になれ」って。

   お互いの唾液が二人の体に取り込まれて、上からも、そして繋がってるそこからも愛情を密に感じる。

   ──聖南……好きだよ、……大好き……。


「倉田ちゃん」
「ん、…………」
「飛んでんぞ。 倉田ちゃんの好きな体位だろ。 ちゃんと俺の熱を感じてないとダメじゃん」


   あ……。 俺、意識飛ばしてたんだ。

   近頃あんまり飛ばしちゃう事無かったのに、今日は慣れない事して頭がキャパオーバーしちゃってるのかな……。

   聖南とするのも二週間ぶり?くらいだし。

   抱え上げた俺のくるぶしにキスを落とした聖南が、腰を動かして中をぐちゅぐちゅ掻き回す。

   横から入れられた聖南の先端のくぼみが内壁を激しく擦りまくる、──これ、これ、すごく気持ちいい……っ。

   良過ぎて意識を飛ばしてた俺を揺り起こした聖南は、それでも動くのを止めなかった。


「んんっ、……ご、ごめ、……っ、好き、……せなさん、……好き……!」
「おーい。 聖南さんっつってんぞー」
「……っ? んっ、ふっ……っ、……あっ……やっ……っ……気持ちい……っ、せなさ、ん……っ」
「……ダメだな、完全に飛んでる」


   何……っ?

   聖南さんは、聖南さんでしょ……?

   揺らぐ視界の先で、聖南が何かを脱いで裸になった。

   聖南の体温を感じたくて腕を伸ばすと、すぐに俺の全身を包むようにむぎゅって抱き締めてくれた。

   二人の体は、汗が混じり合って湿ってる。

   やらしいけど……温かくてほんわかして、この湿り気さえ気持ちいい。

   いい匂いがする聖南の体から、いつもの香水の香りがしてゆっくり瞳を閉じた。

   あぁ、……全部好き。 聖南の全部。

 ……何もかも。 好き。


「葉璃、飛ぶなって」
「……ん……っ……?」
「イメプレは二回戦でおしまいかー。 今度ヤる時は病室のセットとかでヤろ。 その方が気分出るよな」


   な、何……っ?

   もう完全に頭が回んなくなってる。

   聖南が何を言ってるのか全く理解出来なくなってきた……久しぶりだ、この感覚……。


「……ぅん、……っ……あっ、また出そ、うっ……せなさん……ッ……触って……っ」
「ずっと出てんじゃん。 触るまでも無さそう」
「やっ……やだ、触って……っ……ぅぅっ……」
「ふっ……かわい。 いじけてんの」
「……い、いじけて、なんか……っ、あっ……やぁっ、も、……んっ……」


   なんでそんな事言うのって下唇を出したら、はむ、と食まれて舐められた。

   優しくなった聖南が微笑みながら俺のを握って扱いてくれて、中からも外からも快感を与えられた俺は、もはや思考なんて無いに等しい。


「目一杯我慢した射精後に男でも潮吹き出来んの知ってるか? ……って、今聞いても無駄か」
「……あっ、……やっ、ん、……っ……気持ちい……っ、好き、せなさ……ん……っ」
「俺も好き。 葉璃、好ーき」


   聖南が何か言ってるのは分かってるんだけど、まったく頭に入んない。

   「好き」って言ってみたら聖南も耳元で甘く告白してくる。

   俺は、耳も、聖南の声にも、弱いのに……っ。


「ん、んんっ……声、やめ、やめっ……好きっ」
「ほんとかわいーな。 ……壊しちまうよ、そんなかわいーと」
「やだ、やっ……! ……俺、壊れたら、……せなさんと、……っちゅーできなく、なるっ」
「そうだな、ちゅー出来なくなるのは困るな。 葉璃、舌」
「んむっっ」


   意識が朦朧とする中で、言われた通りに舌を出すと獣みたいに唇を襲われた。

   絶えず中は擦られるし、前は聖南が扱いてくれてるし、口の中は舌がぬるっと蠢いて上顎をなぞる。

   ゾクゾクっ、と背筋が震えた直後、下腹部の表面がじわ、と熱くなった。


「あっ、……やっ……───!」

「俺もイきそ。 葉璃、力いっぱい抱き付いてろ」
「ん、んっ……はぁ、っ……んんんっっ……」


   俺がイってしまって、ギュッて中を締めてしまったから……聖南が苦しそうだった。

   広い背中に非力な腕を回すと、激しく肌がぶつかり合う音がする。

   絶頂間際だった聖南が低く呻いてベッドに両腕を付いた瞬間──三度目の温かさをお腹と内壁に感じた。


「イメプレ最高♡」


 聖南の嬉しそうな声と力強い腕の感触を最後に、俺はそのまま力尽きた。













── 十月某日 ──
・ハロウィン特別企画♡セナハルのイメプレ 終
感想 3

あなたにおすすめの小説

人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます

七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。 歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。 世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。 気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。

魔性の男

久野字
BL
俺はとにかくモテる。学生の頃から、社会人になった今でも、異性問わずにモテてしまう。 最近、さえない同性の先輩に好意を持たれている。いつものことだろう。いい人だから、傷つけたくはないな。 そう、思っていた。

元アイドルは現役アイドルに愛される

BL
人気アイドルグループのエースだった奏多は事故により脚を怪我し、グループを脱退する。エースの抜けたグループの人気はみるみる下落し、そのまま解散。そのことに責任と罪悪感を感じた奏多は芸能界の表舞台から引退し、正体不明の作曲家Kとして裏で支えることに。 罪悪感からご飯を食べなくなった奏多の肌は痩せこけ、青白くかつての輝きはなくなっていた。 ある日の打ち合わせでかつてのグループメンバーである颯真と再会する。 メガネとマスクをしているがかつてのメンバーのことは騙せない。 『奏多、会いたかった』 『僕、奏多さんのパフォーマンスを見て、人生変わったんです!』 やけに自分に懐いているワンコ系の後輩リオと、かつてのグループのメンバー颯真に受け止めきれない愛を向けられる話。

【R18】兄弟の時間【BL】

BL
色々あってニートになった僕、斑鳩 鷹は当たり前だけど両親にめっちゃ将来を心配されまさかの離島暮らしを提案されてしまう。 待ってくれよ! アマゾンが当日配送されないとこなんて無理だし、アニメイトがない世界に住めるか!  斯くて僕は両親が改心すればと家出を決意したが行く宛はなく、行きついたさきはそいつの所だった。 「じゃぁ結婚しましょうか」 眼鏡の奥の琥珀の瞳が輝いて、思わず頷きそうになったけど僕はぐっと堪えた。 そんな僕を見て、そいつは優しく笑うと机に置かれた手を取って、また同じ言葉を言った。 「結婚しましょう、兄さん」 R18描写には※が付いてます。

隣人、イケメン俳優につき

タタミ
BL
イラストレーターの清永一太はある日、隣部屋の怒鳴り合いに気付く。清永が隣部屋を訪ねると、そこでは人気俳優の杉崎久遠が男に暴行されていて──?

俺は夜、社長の猫になる

衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。 ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。 言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。 タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。 けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。

愛され少年と嫌われ少年

BL
美しい容姿と高い魔力を持ち、誰からも愛される公爵令息のアシェル。アシェルは王子の不興を買ったことで、「顔を焼く」という重い刑罰を受けることになってしまった。 顔を焼かれる苦痛と恐怖に絶叫した次の瞬間、アシェルはまったく別の場所で別人になっていた。それは同じクラスの少年、顔に大きな痣がある、醜い嫌われ者のノクスだった。 元に戻る方法はわからない。戻れたとしても焼かれた顔は醜い。さらにアシェルはノクスになったことで、自分が顔しか愛されていなかった現実を知ってしまう…。 【嫌われ少年の幼馴染(騎士団所属)×愛され少年】 ※本作はムーンライトノベルズでも公開しています。

ヤンデレ執着系イケメンのターゲットな訳ですが

街の頑張り屋さん
BL
執着系イケメンのターゲットな僕がなんとか逃げようとするも逃げられない そんなお話です