必然ラヴァーズ

須藤慎弥

文字の大きさ
522 / 541
〜 一月某日 〜(全九話)

8♡仲直り①※




「え、え、……えぇぇぇっ!?」


 う、嘘……!

 バレたってそんな……! 嘘でしょ!?

 じわじわと腰を動かす聖南の顔はまったく焦ってない。

 対して俺は「なんで!?」って狼狽えまくってて、エッチに集中出来なくなった。


「ね、ねぇ……! ヤバイんじゃないの、……っ? バレたって……、あっ……」
「いや俺もやべぇかなと思ったんだけど、あいつなら大丈夫だ」
「なん、で……っ! 分かんない、よ……っ」


 聖南、待って、まず話をしたいから腰動かさないで……!

 容赦なく押し入ってきた聖南のものがあまりに熱くて、話をさせてって思ってるのにどっちにも意識を持っていかれて困惑した。

 先端がやんわりと奥を突いてくると、もっと強く貫いてほしくて勝手に腰が浮く。

 数え切れないくらい聖南に抱かれてきた俺は、そんな事まで無意識にしちゃうようになっていた。

 俺の浮いた腰を聖南が掴むと、ググッとさらに突き進んでくる。

 ……あ、当たってる……っ、奥まで、きてる……!


「夢を追い掛けてる奴は絶対にヘタ打たねぇ。 信念っつーか野望があるとな、それとは関係ねぇ事で夢絶たれる方がよっぽど怖ぇんだよ」


 聖南が腰を動かす度に、ずちゅ、とやらしい音がする。

 昂り始めた俺のものがゆらゆらしているのが視界に入って、恥ずかしかった。

 ど、どうしよ……っ、何も考えらんなくなってきた……。


「……っ……んっ…、っ……???」
「とにかく、大丈夫って事だ。 むしろ協力してくれると思う。 っつってももう会う機会はほとんど無ぇだろうけど。 ……舌出して」
「……ぅ、あっ? んっ……んっ……んっ……」


 頭の中がぼんやりしていた俺は、聖南がくれるキスに夢中で応えて背中に腕を回した。

 なんだかよく分かんないけど……聖南が大丈夫って言ってるから、大丈夫なんだ……。

 考える事をやめてしまった俺の脳は、いいところを擦られる快感を追い始めていてなんの役にも立たない。


「それより葉璃ちゃんがなんで、「ヤダ」って思ったかーなんだけど」
「んん……っ? ……ふっ……ん、んっ……」
「あ、ごめん。 今日まだ唾液あげてなかった」
「え、っ? んむっっ……! んーっ……!」
「ちゃんと飲んだ? 俺が葉璃の体の一部になるんだから、溢さず飲めよ」
「む、り……っ! くる、し……い……!」


 聖南の舌がずっと俺の舌を弄んでるから、呼吸もロクにさせてもらえてないのに。

 くちゅくちゅと唾液を口腔内に運ばれて、苦しくて飲みきれないでいたら聖南に怒られた。

 ……っ理不尽だよ。

 息ができないのに喉動かせるわけないもん……!

 絶え間なく腰も動かされて、中を存分に擦り上げてくるから……俺は、聖南にしがみついてるのでやっとなんだよ……っ。


「んーと、葉璃ちゃんは俺の事が好き過ぎて、愛しちゃってるから、誤解だっつってんのにぐるぐるすんだろーと思う。 ほっぺた膨らませて怒ってたもんな、さっき。 違う?」


 激しく突き上げられて思考が止まってる俺に、余裕そうな聖南が何やら心理的な推理を始めた。

 間違ってないよ、もちろん。

 照れて頷けないけど、……そういう事だ。

 聖南は俺のなのにって、悲しむよりも怒りが先に来て涙なんか出なかった。

 いっぱいムカつきながら、「やっぱ俺じゃ聖南に相応しくないよね……」って最終的には凹んで、どの感情も確かに俺の本音だから正直に打ち明けたくても難しいんだよ。


「……んぁっ……せな、さん……っ、動くの、ちょっと待っ……っ」
「怒るって事は、俺の恋人だっていう自覚をちゃんと持ってくれてるって事だよな。 聖南さん嬉しい♡」
「えぇ……っ、? んも、も、むぅ……!」
「ん、何? モモ? いきなりかわいーフレーズ言うなよ。 次のシングルのタイトル「桃」にするか?」
「し、ない……っ、しない! モモなんて、言ってな……ぁぁっ……」


 聖南の腰が止まらない。

 ご機嫌な獣は、膝裏を持って俺の足を肩に掛けると、浮いたお尻を鷲掴んで楽しそうにピストンを継続した。

 出入りする聖南の先端が、俺の気持ちいい場所を狙っては何回も肌をぶつけられる。

 その態勢で俺は、しばらく声も出せないくらいガツガツ貫かれた。



感想 3

あなたにおすすめの小説

元アイドルは現役アイドルに愛される

BL
人気アイドルグループのエースだった奏多は事故により脚を怪我し、グループを脱退する。エースの抜けたグループの人気はみるみる下落し、そのまま解散。そのことに責任と罪悪感を感じた奏多は芸能界の表舞台から引退し、正体不明の作曲家Kとして裏で支えることに。 罪悪感からご飯を食べなくなった奏多の肌は痩せこけ、青白くかつての輝きはなくなっていた。 ある日の打ち合わせでかつてのグループメンバーである颯真と再会する。 メガネとマスクをしているがかつてのメンバーのことは騙せない。 『奏多、会いたかった』 『僕、奏多さんのパフォーマンスを見て、人生変わったんです!』 やけに自分に懐いているワンコ系の後輩リオと、かつてのグループのメンバー颯真に受け止めきれない愛を向けられる話。

【R18】兄弟の時間【BL】

BL
色々あってニートになった僕、斑鳩 鷹は当たり前だけど両親にめっちゃ将来を心配されまさかの離島暮らしを提案されてしまう。 待ってくれよ! アマゾンが当日配送されないとこなんて無理だし、アニメイトがない世界に住めるか!  斯くて僕は両親が改心すればと家出を決意したが行く宛はなく、行きついたさきはそいつの所だった。 「じゃぁ結婚しましょうか」 眼鏡の奥の琥珀の瞳が輝いて、思わず頷きそうになったけど僕はぐっと堪えた。 そんな僕を見て、そいつは優しく笑うと机に置かれた手を取って、また同じ言葉を言った。 「結婚しましょう、兄さん」 R18描写には※が付いてます。

愛され少年と嫌われ少年

BL
美しい容姿と高い魔力を持ち、誰からも愛される公爵令息のアシェル。アシェルは王子の不興を買ったことで、「顔を焼く」という重い刑罰を受けることになってしまった。 顔を焼かれる苦痛と恐怖に絶叫した次の瞬間、アシェルはまったく別の場所で別人になっていた。それは同じクラスの少年、顔に大きな痣がある、醜い嫌われ者のノクスだった。 元に戻る方法はわからない。戻れたとしても焼かれた顔は醜い。さらにアシェルはノクスになったことで、自分が顔しか愛されていなかった現実を知ってしまう…。 【嫌われ少年の幼馴染(騎士団所属)×愛され少年】 ※本作はムーンライトノベルズでも公開しています。

[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった

ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン モデル事務所で メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才 中学時代の初恋相手 高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が 突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。 昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき… 夏にピッタリな青春ラブストーリー💕

バツイチ上司が、地味な僕を特別扱いしてくる

衣草 薫
BL
理性的でクールなバツイチ上司・桐原恒一は、過去の失敗から、もう誰も必要としないと決めて生きてきた。 男が好きだという事実を隠し、「期待しなければ傷つかない」と思い込んできた部下・葉山直。 すれ違いと誤解の果てに、直が職場を去ろうとしたとき、恒一は初めて“追いかける”ことを選ぶ。 選ばれないと信じてきた直と、逃げないと決めた恒一。 二人の距離が近づくことで、直は「ここにいていい」と思える場所を見つけていく。 元ノンケ上司×自己肯定感低め部下の社会人BL。※ハッピーエンド保証。

三ヶ月だけの恋人

perari
BL
仁野(にの)は人違いで殴ってしまった。 殴った相手は――学年の先輩で、学内で知らぬ者はいない医学部の天才。 しかも、ずっと密かに想いを寄せていた松田(まつだ)先輩だった。 罪悪感にかられた仁野は、謝罪の気持ちとして松田の提案を受け入れた。 それは「三ヶ月だけ恋人として付き合う」という、まさかの提案だった――。

隣の席のイケメンに懐かれた

しょうがやき
BL
隣の席のイケメンに懐かれた平凡男子の話

隣人、イケメン俳優につき

タタミ
BL
イラストレーターの清永一太はある日、隣部屋の怒鳴り合いに気付く。清永が隣部屋を訪ねると、そこでは人気俳優の杉崎久遠が男に暴行されていて──?