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~三月某日~(全九話)
6♡効果抜群※
─葉璃─
なんの前触れもなく、聖南の様子がおかしくなった。
心配だった俺は、聖南が会場を後にしてそう時間が経たないうちに、教えてもらった部屋へと来てみると……すぐに裸に剥かれた。
「聖南さん! ……っ、待っ……待って、ちょっ……っっ」
「………………」
───怖い。
のしかかってくる聖南の目がちょっとおかしい。
欲情にまみれてギラギラした目とも少し違う、初めて見る聖南の表情と手荒な愛撫に俺は戸惑う事しか出来なかった。
女の子がするみたいな仮装をして恥ずかしい……と羞恥を感じる間もなくて……。
俺の両乳首を強めに刺激してくるこの聖南は、「今夜も楽しめそうだな♡」と美しい笑顔で言ったあの聖南じゃない。
カチューシャを取ろうとすると、それを阻むように痛いほど腕を握られるし、聖南の背中に腕を伸ばそうとしても据わった目で睨み付けられるだけだった。
荒い呼吸で俺を組み敷いて体を舐め回す、こんなに余裕の無い聖南はほんとに初めて見る。
「んっ……! ……あ、ぁっ、……聖南さ、ん……っ!」
「………………」
好きにさせて、って言ってから、聖南は一言も喋らなくなった。
白い手袋を外して俺の肌をまさぐって、時々苦しそうに唇を押し当ててきては舌を絡ませ、食べられてしまいそうな勢いでその舌を吸われる。
ただし、後ろを解す指先だけは優しかった。
肩を押さえ付けてくる腕は力強いのに、どこから持ち出してきたのか分からないローションを手に取れば、ひたすら優しく解してくれた。
怖いと慄きながらも、今年の聖南は軍人さんだから、どんなに我を忘れた顔をしていても見惚れてしまってダメだ。
手荒く扱われても、俺の大好きな聖南がする事だったらいいやって許せてしまう。
「ん……んっ……ん、……っ……」
キツ…と呟きながら聖南はスラックスの前を開き、自身を取り出して俺のものに擦り付けてくる。
凶悪なまでに勃ち上がったそれはとても熱くて、かたい。
何だかそれが無性にいやらしい事のように感じて身を捩っても、押さえ付けられた肩に痛みが走るだけ。
こんな大きいの入らないよって涙目で訴えてみても、今の聖南にはたぶん返事をする余裕なんてなさそうだ。
何がどうなってるのか、さっぱり分からない。
そんな我を忘れた状態でも、痛みを感じないようにとろとろにしてくれた中がキュン…と疼いた。
聖南なのに聖南じゃない。
愛しげに頬を撫でて口付けられても、いつもみたいに甘い言葉が聞こえてこないだけで寂しい。
挿れるよ、って一声もないまま、ぐじゅって先端を押し込まれた時はさすがに泣いた。
「うっ……ぅぅぅっ……!」
「俺の腕噛んで。 抑え効かねぇから」
何十分も黙っていた聖南がやっと喋ってくれたと思ったら、無表情で顔の前に腕を差し出してきて、その言葉通りどんどん聖南のものが突き進んで俺の中を犯していく。
苦しいからゆっくりしてって言いたいけど、今の聖南には何も言えない。
俺の声を、言葉を、この聖南はまったく聞いてくれないんだもん……。
「む、りだよぉ……っ! せなさ、ん……傷付けたく、ない……っ」
「葉璃、言う事聞いて。 何か噛んでねぇと舌噛むぞ」
「えぇ……そんな……っ……。 ──ッッ!」
……そんなに激しくするの……っ?
差し出された腕を前に固まってた俺のお尻を、聖南が掴んだ。
同時に腰も動かしていきなり最奥を突かれてしまって、声にならない叫びが吐息となって漏れた。
強引に入ってきてるから、少しだけ痛い。
お願いだからゆっくりして…って心の中で思っても、もう動き始めてる聖南は俺の目なんか見てくれてなくて、止められなかった。
遊びで奥をツンツンしてくる事はあっても、その後はゆっくり動いて中を慣らしてくれるのに……今日は早過ぎだ。
これは、俺を気持ち良くさせようって意識はない気がする。
ひたすら腰を動かして自身の快楽を追い、止まらない性欲をあえて止めもしない……だから腕を噛めって言ったんだ、聖南は。
今は我を忘れてるから優しく出来ない…俺を気遣う余裕無く揺さぶってしまうかもしれない、……ならばせめて腕を噛んで戒めてくれ──と。
「いいから黙ってここを噛め。 ……チッ……なんなんだよこれ……マジで……っ」
苦しそうに嘆く聖南の腕を取って、激し過ぎる動きに負けないために噛まずにギュっと握っておく事にした。
背中を抱き締めてあげたくても、体位が落ち着かないから無理なんだ。
ベッドの真ん中に居た俺達は、いつの間にか端っこまで移動している。
今はうつ伏せにされてバックで突いてくる聖南を振り返ると、やっぱり苦しそうだった。
「せなさん……っ、ど、したの……っ?」
「俺にも分かんねぇんだよ! 葉璃とのセックスは雑にしたくねぇのに……! ごめん、葉璃……ごめん……!」
「んぁっ……! んっ……やっ、……やっ……せな、さん……! 痛っ……いたい……っ」
「葉璃、嫌だったら全力で拒否って逃げろ! マジで!」
「なんで……! 逃げない、よ……っ、せなさんっ、ツラそうだもん……! 俺は何されても、いいっ……せなさんになら、何されても……!」
表情は怖いけど、苦しそうな聖南を見ていると俺も胸が苦しくなってくる。
聖南自身でも訳が分からないほど俺を求めてくれるなら、俺は何をされても拒否ったりなんかしない。
逃げないよ、って言うと、聖南は今日初めて抱き締めてくれた。
動きを止めて背中に覆い被さってきた聖南の体温を感じたかったのに、聖南は軍人さんの衣装のままだった。
なんの前触れもなく、聖南の様子がおかしくなった。
心配だった俺は、聖南が会場を後にしてそう時間が経たないうちに、教えてもらった部屋へと来てみると……すぐに裸に剥かれた。
「聖南さん! ……っ、待っ……待って、ちょっ……っっ」
「………………」
───怖い。
のしかかってくる聖南の目がちょっとおかしい。
欲情にまみれてギラギラした目とも少し違う、初めて見る聖南の表情と手荒な愛撫に俺は戸惑う事しか出来なかった。
女の子がするみたいな仮装をして恥ずかしい……と羞恥を感じる間もなくて……。
俺の両乳首を強めに刺激してくるこの聖南は、「今夜も楽しめそうだな♡」と美しい笑顔で言ったあの聖南じゃない。
カチューシャを取ろうとすると、それを阻むように痛いほど腕を握られるし、聖南の背中に腕を伸ばそうとしても据わった目で睨み付けられるだけだった。
荒い呼吸で俺を組み敷いて体を舐め回す、こんなに余裕の無い聖南はほんとに初めて見る。
「んっ……! ……あ、ぁっ、……聖南さ、ん……っ!」
「………………」
好きにさせて、って言ってから、聖南は一言も喋らなくなった。
白い手袋を外して俺の肌をまさぐって、時々苦しそうに唇を押し当ててきては舌を絡ませ、食べられてしまいそうな勢いでその舌を吸われる。
ただし、後ろを解す指先だけは優しかった。
肩を押さえ付けてくる腕は力強いのに、どこから持ち出してきたのか分からないローションを手に取れば、ひたすら優しく解してくれた。
怖いと慄きながらも、今年の聖南は軍人さんだから、どんなに我を忘れた顔をしていても見惚れてしまってダメだ。
手荒く扱われても、俺の大好きな聖南がする事だったらいいやって許せてしまう。
「ん……んっ……ん、……っ……」
キツ…と呟きながら聖南はスラックスの前を開き、自身を取り出して俺のものに擦り付けてくる。
凶悪なまでに勃ち上がったそれはとても熱くて、かたい。
何だかそれが無性にいやらしい事のように感じて身を捩っても、押さえ付けられた肩に痛みが走るだけ。
こんな大きいの入らないよって涙目で訴えてみても、今の聖南にはたぶん返事をする余裕なんてなさそうだ。
何がどうなってるのか、さっぱり分からない。
そんな我を忘れた状態でも、痛みを感じないようにとろとろにしてくれた中がキュン…と疼いた。
聖南なのに聖南じゃない。
愛しげに頬を撫でて口付けられても、いつもみたいに甘い言葉が聞こえてこないだけで寂しい。
挿れるよ、って一声もないまま、ぐじゅって先端を押し込まれた時はさすがに泣いた。
「うっ……ぅぅぅっ……!」
「俺の腕噛んで。 抑え効かねぇから」
何十分も黙っていた聖南がやっと喋ってくれたと思ったら、無表情で顔の前に腕を差し出してきて、その言葉通りどんどん聖南のものが突き進んで俺の中を犯していく。
苦しいからゆっくりしてって言いたいけど、今の聖南には何も言えない。
俺の声を、言葉を、この聖南はまったく聞いてくれないんだもん……。
「む、りだよぉ……っ! せなさ、ん……傷付けたく、ない……っ」
「葉璃、言う事聞いて。 何か噛んでねぇと舌噛むぞ」
「えぇ……そんな……っ……。 ──ッッ!」
……そんなに激しくするの……っ?
差し出された腕を前に固まってた俺のお尻を、聖南が掴んだ。
同時に腰も動かしていきなり最奥を突かれてしまって、声にならない叫びが吐息となって漏れた。
強引に入ってきてるから、少しだけ痛い。
お願いだからゆっくりして…って心の中で思っても、もう動き始めてる聖南は俺の目なんか見てくれてなくて、止められなかった。
遊びで奥をツンツンしてくる事はあっても、その後はゆっくり動いて中を慣らしてくれるのに……今日は早過ぎだ。
これは、俺を気持ち良くさせようって意識はない気がする。
ひたすら腰を動かして自身の快楽を追い、止まらない性欲をあえて止めもしない……だから腕を噛めって言ったんだ、聖南は。
今は我を忘れてるから優しく出来ない…俺を気遣う余裕無く揺さぶってしまうかもしれない、……ならばせめて腕を噛んで戒めてくれ──と。
「いいから黙ってここを噛め。 ……チッ……なんなんだよこれ……マジで……っ」
苦しそうに嘆く聖南の腕を取って、激し過ぎる動きに負けないために噛まずにギュっと握っておく事にした。
背中を抱き締めてあげたくても、体位が落ち着かないから無理なんだ。
ベッドの真ん中に居た俺達は、いつの間にか端っこまで移動している。
今はうつ伏せにされてバックで突いてくる聖南を振り返ると、やっぱり苦しそうだった。
「せなさん……っ、ど、したの……っ?」
「俺にも分かんねぇんだよ! 葉璃とのセックスは雑にしたくねぇのに……! ごめん、葉璃……ごめん……!」
「んぁっ……! んっ……やっ、……やっ……せな、さん……! 痛っ……いたい……っ」
「葉璃、嫌だったら全力で拒否って逃げろ! マジで!」
「なんで……! 逃げない、よ……っ、せなさんっ、ツラそうだもん……! 俺は何されても、いいっ……せなさんになら、何されても……!」
表情は怖いけど、苦しそうな聖南を見ていると俺も胸が苦しくなってくる。
聖南自身でも訳が分からないほど俺を求めてくれるなら、俺は何をされても拒否ったりなんかしない。
逃げないよ、って言うと、聖南は今日初めて抱き締めてくれた。
動きを止めて背中に覆い被さってきた聖南の体温を感じたかったのに、聖南は軍人さんの衣装のままだった。
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