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結果にコミット②
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スリムボディーを手に入れたあとも、ミケやモンドリアーン子爵家の魔法騎士団との訓練は続けていた。最近では無属性の魔法ではなく属性の魔法を使うようになっており、魔力を効率よく使う訓練を中心に行っている。
そのかいあって、ミケいわく「それなりに魔力がたまってきている」そうである。俺の体が準神となったことで、魔力が蓄えられる場所が体から別次元へと変わったらしい。俺はそれを確認することはできないが、ミケが言うならそうなのだろう。
そのおかげで、俺は魔力を気にすることなく魔法を使えるようになっていた。
魔力とは生命エネルギーそのもの。魔力を使い果たせば、その次は体力を消耗することになる。そして体力も使い果たせば、待っているのは、死、である。つまり、強力な魔法を使おうと思ったら、死を覚悟しなければならないと言うわけである。
だが、俺の場合は少し事情が違った。今このときでも、魔力が別次元に着々と蓄えられつつあるのだ。今では使い果たすまでに、相当量の魔法を使わなければならないそうである。
だからミケが急いで俺に魔法を使わせ続けたのか。あのときを逃せば、痩せることはできなかったかも知れない。危なかった。ミケに感謝だな。
そしてその日も、いつものようにミケ監修の元、魔法の訓練を行っていた。ミケは守護精霊だけあって魔法には詳しかった。今では失われてしまった魔法も数多く知っており、内緒で俺にも色んな魔法を教えてくれていた。
「テオドール様、すぐに執務室にお越し下さい!」
セバスチャンが慌てた様子で訓練場へやってきた。その顔には緊張感が張り付いている。間違いなく何かが起こったな。それもかなりの緊急事態なのだろう。俺は急いで父上が待つ執務室へと向かった。
ノックもそこそこに執務室へと足を踏み入れた。そこには父上と魔法騎士団の隊長の姿があった。隊長がここにいると言うことは魔物絡みの厄介事だな。
「父上、何が起こったのですか?」
「緊急事態だ、テオドール。アウデン男爵領内にある魔境の森の一つから、魔物が外へとあふれだしているらしい」
「何ですって!?」
そのかいあって、ミケいわく「それなりに魔力がたまってきている」そうである。俺の体が準神となったことで、魔力が蓄えられる場所が体から別次元へと変わったらしい。俺はそれを確認することはできないが、ミケが言うならそうなのだろう。
そのおかげで、俺は魔力を気にすることなく魔法を使えるようになっていた。
魔力とは生命エネルギーそのもの。魔力を使い果たせば、その次は体力を消耗することになる。そして体力も使い果たせば、待っているのは、死、である。つまり、強力な魔法を使おうと思ったら、死を覚悟しなければならないと言うわけである。
だが、俺の場合は少し事情が違った。今このときでも、魔力が別次元に着々と蓄えられつつあるのだ。今では使い果たすまでに、相当量の魔法を使わなければならないそうである。
だからミケが急いで俺に魔法を使わせ続けたのか。あのときを逃せば、痩せることはできなかったかも知れない。危なかった。ミケに感謝だな。
そしてその日も、いつものようにミケ監修の元、魔法の訓練を行っていた。ミケは守護精霊だけあって魔法には詳しかった。今では失われてしまった魔法も数多く知っており、内緒で俺にも色んな魔法を教えてくれていた。
「テオドール様、すぐに執務室にお越し下さい!」
セバスチャンが慌てた様子で訓練場へやってきた。その顔には緊張感が張り付いている。間違いなく何かが起こったな。それもかなりの緊急事態なのだろう。俺は急いで父上が待つ執務室へと向かった。
ノックもそこそこに執務室へと足を踏み入れた。そこには父上と魔法騎士団の隊長の姿があった。隊長がここにいると言うことは魔物絡みの厄介事だな。
「父上、何が起こったのですか?」
「緊急事態だ、テオドール。アウデン男爵領内にある魔境の森の一つから、魔物が外へとあふれだしているらしい」
「何ですって!?」
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