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第一章 出会い
それぞれの夜(1)
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「着いたぞ。」
着く前までに名前は決まらなかった。
「まあ、ゆっくり考えればいいよ。」
目線を上にあげると目の前には素朴な建物があった。
ただ、なんだか独特な匂いが漏れ出ている。
辺りは薄暗いのにここだけ明るい。
建物の中に入るとポツポツと人がいて、そこには見知った顔もあった。
「遅かったか。ハウ。」
「いや、時間ピッタシだ。さすがえ・・・はははは。すまんすまん。」
ハウは、ディグニに睨まれて途中で何か言うのを止めた。
「ごめんね。いつもハウが迷惑かけて。」
奥から綺麗な女性が出てきた。
髪は明るい赤茶、ショートでふわふわしている。
なんだか全体的に柔らかな雰囲気に包まれていた。
「リベ。久しぶり。ハウがいじめてくるんだ。何かいってやってくれよ。」
「お、おいやめろ。こいつ怒ると怖いんだよ。」
「ハウ、何やらかしたの⁉」
「ほらなぁ。」と大人たちは楽しそうに会話する。
「あら、ディグニ。この子は?」
リベと呼ばれた女性が僕を見る。
「ああ、紹介するよ。こいつはビスだ。」
そう一言だけ告げた。まあ、それしかわからないのだから仕方ない。
「そ、それだけ?」
リベがそういった後しまったという顔をした。矢継ぎ早に自己紹介をする。
「よろしくね。ビス。私はリベ。
ディグニとは幼馴染でこの宿屋兼酒場をやってるの。それとこっちはハウよ。」
「おう、坊主。昼振りだな。」
大人たちはさっきの言葉がなかったかのように話を続ける。
「この二人とは腐れ縁でな。
ハウとリベは驚くことにこの二人は夫婦なんだ。」
二人の間で視線を行ったり来たりさせる。
「坊主。今釣り合わねぇって思っただろう。失礼な奴だな。」
ハウには悪いと思ったがその通りである。
「ビスもそう思う?結婚する相手間違えたかしら。」
「おいおい。そりゃないぜ。」
圧倒される。苦笑いするしかない。
「おーい。」と遠くから聞こえてくる。
「やばっ。行かなきゃ。それじゃ、ディグニ、ビス。またあとで。」
そういうとリベが声のした方に向かった。
今まで気づかなかったがリベの背中で何かもぞもぞ動く物体がある。
「おい、ハウ。あの子は?」
ディグニが代わりに聞いてくれた。
「ああ、娘のベルだ。五ヶ月くらいか。」
どうやらもぞもぞ動いていたのは赤ちゃんらしい。
「いつの間に⁉なんで教えてくれなかったんだ。
お祝いなんて何も持ってきてないぞ。」
「いや、いい、いい。最近お前が忙しくて言う暇もなかったし。
それにいったらお前祝いの品探しに貴重な休み、使うだろう。」
「いや、そんなことは・・・。」
ディグニが尻込みしていると、ハウが間髪入れずに答える。
「あるね。モルテの時だって休み使って祝いの品買ってきたじゃねぇか。
それにあの本は子どもには早すぎると思うぞ。
せっかくだからってモルテに聞かせたら泣くわ、泣くわ。俺でも怖かったぞ。」
「いいと思ったんだけどな。」
ディグニが落ち込んでいるところを初めて見た。
「はあ、気持ちは嬉しいんだが、自分自身も大切にしろよ。」
ディグニが説教を受けている。なんだかこの場所だけ暗い。
それに気づいたのか、リベがやってくる。
「はい。お待たせ。いっぱい食べてね。」
リベの左手と左足が変に動いている。
「っっ⁉」
なぜかハウが苦痛の表情を浮かべていた。
「そ、そうだ。坊主。王様はどうだった?」
「緊張した。でも、ディグニがいたから大丈夫だったよ。」
ルトさんに見せつけるために頑張ったところもあったが
そのことは言わなかった。ただ、ディグニがいたから頑張れたのも事実だ。
「ほう。」といってディグニをジト目で見る。
「なんだよ。」
「いや、別に。ディグニに子どもができたみたいだなと思って。」
「ふん。言ってろ。」
ディグニがそっぽを向いているため表情が見られない。
「ははは。」
ハウの矛先が僕にくる。
「そういえば、坊主。シェーン様にあったか。」
「うん。あったよ。城を案内してくれたんだ。」
「で、どうだった?」
どうだった、とはなんだと?が浮かぶ。
「たくっ。ディグニと一緒で鈍いな。
ほら綺麗だったとか。可愛かったとかそういうのはないのか。」
「かわいいとは思ったけど・・・。」
言葉に詰まる。なんといっていいやら。
「ああ、まあな。中身がなぁ。」
うん。うん。と何か僕の思考を読み取ったかのように頷いている。
「やっぱ、坊主はペルフェットか。」
ペルフェットさんの名前が出てドキッとしてしまう。
「はははっ。わかりやすいな。甘えたいお年頃だからな。
今度後ろから抱き着いたらどうだ。できるのは今だけだぞ。
大人になってからやったら変態扱いじゃ済まないぞ。」
「そんなことしないよ!」
語気が強くなってしまった。そんなことも気にせずハウは続ける。
困ってディグニの方をみるとまだそっぽを向いている。
拗ねているのかと思ったけどそうではないことがすぐにわかった。
「そうか。俺が坊主の年ぐらいだったらやるな。
はあ、リベと結婚してなかったら口説いたのになぁ。」
ゴゴゴゴっと音がする。いや実際にはしていないけど、
そんな風に空気が揺れているように感じる。
あっ、これはヤバいやつだと僕にもわかる。
「いててててっ!」
「私と結婚してなかったらどうしたって?」
恐る恐る目をそちらに向ける。
そこには、耳を思いっきり引っ張られているハウの姿があった。
ハウの顔は苦痛で目が細めになり、口すら上に引っ張られているようだった。
「じょ、冗談だって。それより、他の客の相手はいいのか。」
「今客足が落ち着いて来たところだから抜け出してきたところよ。
うちの従業員は優秀だし、ベルも寝かせつけてモルテに頼んできたから大丈夫。
それより、さっきの話詳しく聞かせていただけますか。」
恐ろしさもあったが、それよりもハウとリベのやり取りが
面白くて笑ってはいけないと分かっていても笑いが込み上げてくる。
「ぷっ。ははははっ!」
今日一番笑ったかもしれない。三人とも驚いた表情をしていたが、
僕の笑いがうつったのか笑い始める。そのあとは、三人の昔話を聞いた。
ハウがディグニを弄ってリベがハウを窘める。そんな会話が繰り広げられる。
ディグニが街の悪ガキにいじめられて泣きついてきて大変だったとか、
ディグニの初恋はリベだとか、ディグニは顔を真っ赤にして反論していた。
お返しと言わんばかりにディグニがハウのエピソードを話す。
ハウがリベに何回も振られて最後は泣き落としで付き合っただとか、
結婚式で大号泣していたとか、そんなくだらない話を。
話を聞いてくるうちに眠くなってくる。
ふと周りを見回すと、お客さんがいなくなっていた。
「子どもはお眠の時間か。」とハウがいう。
まだここにいたかったが、眠気には勝てない。
「じゃあ」とディグニが立ち上がろうとした時
リベが「ビスは私が連れてくから。ディグニはハウの相手をお願い。
まだ、飲み足りないみたいだから。」といってディグニを止めた。
ハウとディグニに挨拶をして、リベに部屋まで案内してもらう。
どうやら部屋は上にあるらしい。階段を登っていく。
「二人がごめんね。つまんなかったでしょ。」
「ううん。そんなことないよ。楽しかった。」
「そう。ならよかった。着いたわよ。」
部屋に着くと、リベに部屋の説明をされた。
ベッドの場所、お風呂の場所など。リベが一通り説明してくれる。
「一人で大丈夫?寝るまで一緒にいようか?」
「ううん。大丈夫。」
「そう。じゃあ、お休み。ビス。」といって部屋を出ていく。
正直言うと、一緒にいてほしい気持ちもあったが、
そんなことしたらハウがあとあとうるさいだろう。
一人になる。お風呂に入ってからベッドに入る。
ただ、さっきまでの眠気が跳んでいた。頭が冴えて余計なことが頭をよぎる。
一人の時間は嫌いだ。嫌なことばかり頭に浮かんでくる。
そういえば、黒馬の名前を決めなきゃいけないんだと思い
そのことを考えて紛らわす。
ベッドに入ってからどれくらいたっただろうか、ドアが開く音がする。
アルコールのにおいが近づいてくる。頭を撫でられている感覚がする。
そこで意識が完全になくなった。
着く前までに名前は決まらなかった。
「まあ、ゆっくり考えればいいよ。」
目線を上にあげると目の前には素朴な建物があった。
ただ、なんだか独特な匂いが漏れ出ている。
辺りは薄暗いのにここだけ明るい。
建物の中に入るとポツポツと人がいて、そこには見知った顔もあった。
「遅かったか。ハウ。」
「いや、時間ピッタシだ。さすがえ・・・はははは。すまんすまん。」
ハウは、ディグニに睨まれて途中で何か言うのを止めた。
「ごめんね。いつもハウが迷惑かけて。」
奥から綺麗な女性が出てきた。
髪は明るい赤茶、ショートでふわふわしている。
なんだか全体的に柔らかな雰囲気に包まれていた。
「リベ。久しぶり。ハウがいじめてくるんだ。何かいってやってくれよ。」
「お、おいやめろ。こいつ怒ると怖いんだよ。」
「ハウ、何やらかしたの⁉」
「ほらなぁ。」と大人たちは楽しそうに会話する。
「あら、ディグニ。この子は?」
リベと呼ばれた女性が僕を見る。
「ああ、紹介するよ。こいつはビスだ。」
そう一言だけ告げた。まあ、それしかわからないのだから仕方ない。
「そ、それだけ?」
リベがそういった後しまったという顔をした。矢継ぎ早に自己紹介をする。
「よろしくね。ビス。私はリベ。
ディグニとは幼馴染でこの宿屋兼酒場をやってるの。それとこっちはハウよ。」
「おう、坊主。昼振りだな。」
大人たちはさっきの言葉がなかったかのように話を続ける。
「この二人とは腐れ縁でな。
ハウとリベは驚くことにこの二人は夫婦なんだ。」
二人の間で視線を行ったり来たりさせる。
「坊主。今釣り合わねぇって思っただろう。失礼な奴だな。」
ハウには悪いと思ったがその通りである。
「ビスもそう思う?結婚する相手間違えたかしら。」
「おいおい。そりゃないぜ。」
圧倒される。苦笑いするしかない。
「おーい。」と遠くから聞こえてくる。
「やばっ。行かなきゃ。それじゃ、ディグニ、ビス。またあとで。」
そういうとリベが声のした方に向かった。
今まで気づかなかったがリベの背中で何かもぞもぞ動く物体がある。
「おい、ハウ。あの子は?」
ディグニが代わりに聞いてくれた。
「ああ、娘のベルだ。五ヶ月くらいか。」
どうやらもぞもぞ動いていたのは赤ちゃんらしい。
「いつの間に⁉なんで教えてくれなかったんだ。
お祝いなんて何も持ってきてないぞ。」
「いや、いい、いい。最近お前が忙しくて言う暇もなかったし。
それにいったらお前祝いの品探しに貴重な休み、使うだろう。」
「いや、そんなことは・・・。」
ディグニが尻込みしていると、ハウが間髪入れずに答える。
「あるね。モルテの時だって休み使って祝いの品買ってきたじゃねぇか。
それにあの本は子どもには早すぎると思うぞ。
せっかくだからってモルテに聞かせたら泣くわ、泣くわ。俺でも怖かったぞ。」
「いいと思ったんだけどな。」
ディグニが落ち込んでいるところを初めて見た。
「はあ、気持ちは嬉しいんだが、自分自身も大切にしろよ。」
ディグニが説教を受けている。なんだかこの場所だけ暗い。
それに気づいたのか、リベがやってくる。
「はい。お待たせ。いっぱい食べてね。」
リベの左手と左足が変に動いている。
「っっ⁉」
なぜかハウが苦痛の表情を浮かべていた。
「そ、そうだ。坊主。王様はどうだった?」
「緊張した。でも、ディグニがいたから大丈夫だったよ。」
ルトさんに見せつけるために頑張ったところもあったが
そのことは言わなかった。ただ、ディグニがいたから頑張れたのも事実だ。
「ほう。」といってディグニをジト目で見る。
「なんだよ。」
「いや、別に。ディグニに子どもができたみたいだなと思って。」
「ふん。言ってろ。」
ディグニがそっぽを向いているため表情が見られない。
「ははは。」
ハウの矛先が僕にくる。
「そういえば、坊主。シェーン様にあったか。」
「うん。あったよ。城を案内してくれたんだ。」
「で、どうだった?」
どうだった、とはなんだと?が浮かぶ。
「たくっ。ディグニと一緒で鈍いな。
ほら綺麗だったとか。可愛かったとかそういうのはないのか。」
「かわいいとは思ったけど・・・。」
言葉に詰まる。なんといっていいやら。
「ああ、まあな。中身がなぁ。」
うん。うん。と何か僕の思考を読み取ったかのように頷いている。
「やっぱ、坊主はペルフェットか。」
ペルフェットさんの名前が出てドキッとしてしまう。
「はははっ。わかりやすいな。甘えたいお年頃だからな。
今度後ろから抱き着いたらどうだ。できるのは今だけだぞ。
大人になってからやったら変態扱いじゃ済まないぞ。」
「そんなことしないよ!」
語気が強くなってしまった。そんなことも気にせずハウは続ける。
困ってディグニの方をみるとまだそっぽを向いている。
拗ねているのかと思ったけどそうではないことがすぐにわかった。
「そうか。俺が坊主の年ぐらいだったらやるな。
はあ、リベと結婚してなかったら口説いたのになぁ。」
ゴゴゴゴっと音がする。いや実際にはしていないけど、
そんな風に空気が揺れているように感じる。
あっ、これはヤバいやつだと僕にもわかる。
「いててててっ!」
「私と結婚してなかったらどうしたって?」
恐る恐る目をそちらに向ける。
そこには、耳を思いっきり引っ張られているハウの姿があった。
ハウの顔は苦痛で目が細めになり、口すら上に引っ張られているようだった。
「じょ、冗談だって。それより、他の客の相手はいいのか。」
「今客足が落ち着いて来たところだから抜け出してきたところよ。
うちの従業員は優秀だし、ベルも寝かせつけてモルテに頼んできたから大丈夫。
それより、さっきの話詳しく聞かせていただけますか。」
恐ろしさもあったが、それよりもハウとリベのやり取りが
面白くて笑ってはいけないと分かっていても笑いが込み上げてくる。
「ぷっ。ははははっ!」
今日一番笑ったかもしれない。三人とも驚いた表情をしていたが、
僕の笑いがうつったのか笑い始める。そのあとは、三人の昔話を聞いた。
ハウがディグニを弄ってリベがハウを窘める。そんな会話が繰り広げられる。
ディグニが街の悪ガキにいじめられて泣きついてきて大変だったとか、
ディグニの初恋はリベだとか、ディグニは顔を真っ赤にして反論していた。
お返しと言わんばかりにディグニがハウのエピソードを話す。
ハウがリベに何回も振られて最後は泣き落としで付き合っただとか、
結婚式で大号泣していたとか、そんなくだらない話を。
話を聞いてくるうちに眠くなってくる。
ふと周りを見回すと、お客さんがいなくなっていた。
「子どもはお眠の時間か。」とハウがいう。
まだここにいたかったが、眠気には勝てない。
「じゃあ」とディグニが立ち上がろうとした時
リベが「ビスは私が連れてくから。ディグニはハウの相手をお願い。
まだ、飲み足りないみたいだから。」といってディグニを止めた。
ハウとディグニに挨拶をして、リベに部屋まで案内してもらう。
どうやら部屋は上にあるらしい。階段を登っていく。
「二人がごめんね。つまんなかったでしょ。」
「ううん。そんなことないよ。楽しかった。」
「そう。ならよかった。着いたわよ。」
部屋に着くと、リベに部屋の説明をされた。
ベッドの場所、お風呂の場所など。リベが一通り説明してくれる。
「一人で大丈夫?寝るまで一緒にいようか?」
「ううん。大丈夫。」
「そう。じゃあ、お休み。ビス。」といって部屋を出ていく。
正直言うと、一緒にいてほしい気持ちもあったが、
そんなことしたらハウがあとあとうるさいだろう。
一人になる。お風呂に入ってからベッドに入る。
ただ、さっきまでの眠気が跳んでいた。頭が冴えて余計なことが頭をよぎる。
一人の時間は嫌いだ。嫌なことばかり頭に浮かんでくる。
そういえば、黒馬の名前を決めなきゃいけないんだと思い
そのことを考えて紛らわす。
ベッドに入ってからどれくらいたっただろうか、ドアが開く音がする。
アルコールのにおいが近づいてくる。頭を撫でられている感覚がする。
そこで意識が完全になくなった。
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