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第四章 不変
怪しい二人組
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なんだか言い争っているようだが、関係ない。気になっていることを聞いてみた。
「あのあなたたちはどうしてここへ?」
凄んでいたアシオンはメイユを睨むのをやめ、こちらに視線を向けてきた。
「ん?オレたちか?えーと、何でだっけ?」
自分のことなのにアシオンは頭を抱えていた。その後、眉間に皺を寄せ、思い出したのか上の方に視線を向け話始めた。
「・・・っ。ああ、そうだった。重要な荷物を取りに来たんだよ。」
怪しさ満々なので問い詰めてみる。
「お仕事ですか?」
「ん?ああ、そうそう。オレは運び屋でな。このご時世だろ。外に出たくても出られない人も多い。そのためのオレたちだ。」
多少間はあったもののその言葉には納得だが、アシオンが何かメイユに目配せしているのが気になった。
「あの失礼ですが、あなたたちのご関係は?」
「オレたちか?そうりゃあれだよ。・・・親子だよ。」
そうアシオンが言葉を発した時いち早く反応したのはメイユだった。
「・・・」
しかし、声が小さくて何を言っているのかわからない。メイユが何か言い終わるとアシオンの乾いた笑いが広がった。
「はっははは。」
「そうなんです、残念ながら。・・・それよりあなた方はどうしてこちらへ?」
そういえば名乗りすらしていなかったことを思い出す。
「失礼しました。俺はビス、こっちはモルテと言います。国の仕事でレーグル王国に向かう途中だったのですが、魔物に追われてしまいここに着いたのです。」
なぜか敬語で話してしまった。何とも礼儀正しい子で親のアシオンは鼻高々であろう。そう思いアシオンに視線を向けると顔は青白くなっていた。
「そ、そうだったのか。少しの間だが、よろしくな。」
そんなアシオンはゆっくりと手を差し出してきた。俺は一瞬握手することをためらったが手に何もないことを確認し握り返した。
「メイユさんもよろしく。」
「メイユでいいですわ。」
そう言われたのでさん付けで呼ぶのもよそよそしいので呼び捨てにすることにした。
「よろしく。メイユ。」
「ええ。宜しくお願いします。ビス。」
何だろう。少し声が弾んだ気がするが気のせいだろうか。モルテも二人と握手をし終わる。なんだかはぐらかされたような気がする。そう思い踏み込んだ質問をしようとした。
「あの、」
だが、俺の声は虚しくもかき消された。ドイボに。
「ああああああああああ‼」
「うるせーな‼おっさん。どうかしたのか?」
それに反応したのはアシオンだった。耳を塞ぎながらドイボの悲鳴にも似た声の理由を聞いていた。
「あ、いえ。夕食の準備をしていたのを忘れていまして・・・」
「なんだよ。そういうことか。驚かせるなよ。・・・そういえばオレたちがここに来たのも夕食のこと聞きに来たんだったな。すっかり忘れてたよ。はははははっ。」
アシオンは納得したようにいい、豪快に笑い飛ばした。
「だからうるさいって。静かにできないの?」
「皆さん。夕食はすぐできますのでお部屋で待っていてください。」
話しがトントン拍子に進んでしまう。まずい。このままでは重要なことが聞けない。
「そうか。そういうことだからオレたちは部屋に戻るな。じゃあな。」
止めようとしたが、寸でのところで思いとどまった。万が一ここで何か起こしてしまえば沢山の人が被害を被るだろう。それに今俺たちは万全な状況とは言えない。これ以上深入りするとまずいと思ったのだ。
「ビスさん。追わなくていいんですか?」
「ああ、いい。それより俺たちも部屋に行くぞ。くたくただ。」
そうして俺たちは自分たちの部屋に向かっていった。
「あのあなたたちはどうしてここへ?」
凄んでいたアシオンはメイユを睨むのをやめ、こちらに視線を向けてきた。
「ん?オレたちか?えーと、何でだっけ?」
自分のことなのにアシオンは頭を抱えていた。その後、眉間に皺を寄せ、思い出したのか上の方に視線を向け話始めた。
「・・・っ。ああ、そうだった。重要な荷物を取りに来たんだよ。」
怪しさ満々なので問い詰めてみる。
「お仕事ですか?」
「ん?ああ、そうそう。オレは運び屋でな。このご時世だろ。外に出たくても出られない人も多い。そのためのオレたちだ。」
多少間はあったもののその言葉には納得だが、アシオンが何かメイユに目配せしているのが気になった。
「あの失礼ですが、あなたたちのご関係は?」
「オレたちか?そうりゃあれだよ。・・・親子だよ。」
そうアシオンが言葉を発した時いち早く反応したのはメイユだった。
「・・・」
しかし、声が小さくて何を言っているのかわからない。メイユが何か言い終わるとアシオンの乾いた笑いが広がった。
「はっははは。」
「そうなんです、残念ながら。・・・それよりあなた方はどうしてこちらへ?」
そういえば名乗りすらしていなかったことを思い出す。
「失礼しました。俺はビス、こっちはモルテと言います。国の仕事でレーグル王国に向かう途中だったのですが、魔物に追われてしまいここに着いたのです。」
なぜか敬語で話してしまった。何とも礼儀正しい子で親のアシオンは鼻高々であろう。そう思いアシオンに視線を向けると顔は青白くなっていた。
「そ、そうだったのか。少しの間だが、よろしくな。」
そんなアシオンはゆっくりと手を差し出してきた。俺は一瞬握手することをためらったが手に何もないことを確認し握り返した。
「メイユさんもよろしく。」
「メイユでいいですわ。」
そう言われたのでさん付けで呼ぶのもよそよそしいので呼び捨てにすることにした。
「よろしく。メイユ。」
「ええ。宜しくお願いします。ビス。」
何だろう。少し声が弾んだ気がするが気のせいだろうか。モルテも二人と握手をし終わる。なんだかはぐらかされたような気がする。そう思い踏み込んだ質問をしようとした。
「あの、」
だが、俺の声は虚しくもかき消された。ドイボに。
「ああああああああああ‼」
「うるせーな‼おっさん。どうかしたのか?」
それに反応したのはアシオンだった。耳を塞ぎながらドイボの悲鳴にも似た声の理由を聞いていた。
「あ、いえ。夕食の準備をしていたのを忘れていまして・・・」
「なんだよ。そういうことか。驚かせるなよ。・・・そういえばオレたちがここに来たのも夕食のこと聞きに来たんだったな。すっかり忘れてたよ。はははははっ。」
アシオンは納得したようにいい、豪快に笑い飛ばした。
「だからうるさいって。静かにできないの?」
「皆さん。夕食はすぐできますのでお部屋で待っていてください。」
話しがトントン拍子に進んでしまう。まずい。このままでは重要なことが聞けない。
「そうか。そういうことだからオレたちは部屋に戻るな。じゃあな。」
止めようとしたが、寸でのところで思いとどまった。万が一ここで何か起こしてしまえば沢山の人が被害を被るだろう。それに今俺たちは万全な状況とは言えない。これ以上深入りするとまずいと思ったのだ。
「ビスさん。追わなくていいんですか?」
「ああ、いい。それより俺たちも部屋に行くぞ。くたくただ。」
そうして俺たちは自分たちの部屋に向かっていった。
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