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第4章 得たものとモノ
浮かんだ二文字
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目の前には、オンボロの店がある。本当にここで合っているのだろうか
「ビス、私やっぱり先に帰っているわ。あとよろしくね」
「ちょっと待て、ここまで来ておいて逃がさないぞ」
俺はディタの腕を掴んだ。かくいう俺もここまで来ておいて一人で入る勇気が出ないのだ。別にオンボロという理由だけではない。なぜなら、ガラクタと呼べる代物が店の前に至るところに散らばっているからだ。それに“冷やかしお断り”と看板が店に立てかけられている
「あ、あんただけ行けば十分でしょ‼いやー」
ディタの悲鳴を無視し、店のなかへと引きずって連れて行く。最悪何か買わないといけないかもしれない。俺の持ち金では足りない可能性もある、絶対に逃がしてなるものか
「・・・ロガ、あとで覚えてなさいよ」
ディタがぼそっと俺の耳元で呟いた。それは俺たちが店のなかに入っていることを示していた。どう店の扉を開けたのかすら覚えていない
「騒がしいですね、何事ですか?」
出てきたのは、背が小さく、髪の毛は三つ編み、そしてメガネをかけた少女だった。俺の想像とは異なる様相の人物が出てきた。想像では、仙人みたいな髭面の老人が出てくるのかと思っていた。真逆の存在過ぎて固まってしまう
「返事もなしですか。表の看板見てないんですか?」
「あっ、いや、別に冷やかしに来たわけじゃないんだ。それより、ここの店主はどこにいるんだ?ちょっと話が」
そう言いかけた時、凄まじい音に俺の言葉は遮られた。バキバキと木の机が粉々になる音に
「ん?私が店主ですけど、どうかしましたか?」
顔はニコニコとしているが、絶対に心のなかは穏やかではないだろう。なにせ、机を粉々にしたであろう手がまだ力が入っており、腕全体に血管が今にも破裂してしまうのではと思うほど盛り上がり、少女の腕には似つかわしくない様相であったからだ
「ははははっ。冗談だよ、わかってた、わかってたさそんなこと。ちょっと」
「ロガやめなさい、ぶち殺されるわよ」
そうディタに耳打ちされ気付く。あぶねぇ、俺もあの机のようになっていたかもしれない。“冷やかしお断り”だった
「“ちょっと”何ですか?」
「ちょっと、これ見てくれないか。・・・“冷やかし”じゃないからな」
俺は急いでフロワストーンをカバンから取り出す。これ以上ここにいては息のつく暇もない。早々に本題に入った方がいいだろう
「なんですか、それ・・・ああ、そういうことですか」
フロワストーンに触れる前に言った気がするが気のせいだろうか。この石について何か知っているのか
「もしかしてこれを加工して欲しいということでしょうか?」
「あ、はい」
話しが早い。いや、話が早すぎた。返事をするや否やその答えが返ってきた
「無理です。帰ってください」
「えっ、でも、触っただけですよね?何もしなくてもわかるんですか?」
棘を帯びた言葉をディタが発していた。まあ、そう思う気持ちはわからなくもないが、この人にそれはまずいような
「あなた度胸がありますね。そこの坊やより、名前は?」
「ありがとうございます・・・人に名前を聞くならそっちから名乗るのが筋じゃないですか?」
「はははっ。そうですね、すみません。私はミュルス、この店“ナナシ”の店主です」
ナナシ?店の看板にそんなことあったか・・・ああ、そういうことか。俺の頭にはこの人のことを表す二文字が浮かんでいた
「私はディタです。そしてこっちはロガ・・・それで無理ってどういうことですか?」
「言葉通りです。もっと簡単に言うとできないですかね。する、しないということではないです。この石はすでに加工されているんです。それも、高度な加工、こんなの見たことありません。こんなことをできる人物は世界中どこにもいないでしょうね」
「すでに加工されている?」
「ビス、私やっぱり先に帰っているわ。あとよろしくね」
「ちょっと待て、ここまで来ておいて逃がさないぞ」
俺はディタの腕を掴んだ。かくいう俺もここまで来ておいて一人で入る勇気が出ないのだ。別にオンボロという理由だけではない。なぜなら、ガラクタと呼べる代物が店の前に至るところに散らばっているからだ。それに“冷やかしお断り”と看板が店に立てかけられている
「あ、あんただけ行けば十分でしょ‼いやー」
ディタの悲鳴を無視し、店のなかへと引きずって連れて行く。最悪何か買わないといけないかもしれない。俺の持ち金では足りない可能性もある、絶対に逃がしてなるものか
「・・・ロガ、あとで覚えてなさいよ」
ディタがぼそっと俺の耳元で呟いた。それは俺たちが店のなかに入っていることを示していた。どう店の扉を開けたのかすら覚えていない
「騒がしいですね、何事ですか?」
出てきたのは、背が小さく、髪の毛は三つ編み、そしてメガネをかけた少女だった。俺の想像とは異なる様相の人物が出てきた。想像では、仙人みたいな髭面の老人が出てくるのかと思っていた。真逆の存在過ぎて固まってしまう
「返事もなしですか。表の看板見てないんですか?」
「あっ、いや、別に冷やかしに来たわけじゃないんだ。それより、ここの店主はどこにいるんだ?ちょっと話が」
そう言いかけた時、凄まじい音に俺の言葉は遮られた。バキバキと木の机が粉々になる音に
「ん?私が店主ですけど、どうかしましたか?」
顔はニコニコとしているが、絶対に心のなかは穏やかではないだろう。なにせ、机を粉々にしたであろう手がまだ力が入っており、腕全体に血管が今にも破裂してしまうのではと思うほど盛り上がり、少女の腕には似つかわしくない様相であったからだ
「ははははっ。冗談だよ、わかってた、わかってたさそんなこと。ちょっと」
「ロガやめなさい、ぶち殺されるわよ」
そうディタに耳打ちされ気付く。あぶねぇ、俺もあの机のようになっていたかもしれない。“冷やかしお断り”だった
「“ちょっと”何ですか?」
「ちょっと、これ見てくれないか。・・・“冷やかし”じゃないからな」
俺は急いでフロワストーンをカバンから取り出す。これ以上ここにいては息のつく暇もない。早々に本題に入った方がいいだろう
「なんですか、それ・・・ああ、そういうことですか」
フロワストーンに触れる前に言った気がするが気のせいだろうか。この石について何か知っているのか
「もしかしてこれを加工して欲しいということでしょうか?」
「あ、はい」
話しが早い。いや、話が早すぎた。返事をするや否やその答えが返ってきた
「無理です。帰ってください」
「えっ、でも、触っただけですよね?何もしなくてもわかるんですか?」
棘を帯びた言葉をディタが発していた。まあ、そう思う気持ちはわからなくもないが、この人にそれはまずいような
「あなた度胸がありますね。そこの坊やより、名前は?」
「ありがとうございます・・・人に名前を聞くならそっちから名乗るのが筋じゃないですか?」
「はははっ。そうですね、すみません。私はミュルス、この店“ナナシ”の店主です」
ナナシ?店の看板にそんなことあったか・・・ああ、そういうことか。俺の頭にはこの人のことを表す二文字が浮かんでいた
「私はディタです。そしてこっちはロガ・・・それで無理ってどういうことですか?」
「言葉通りです。もっと簡単に言うとできないですかね。する、しないということではないです。この石はすでに加工されているんです。それも、高度な加工、こんなの見たことありません。こんなことをできる人物は世界中どこにもいないでしょうね」
「すでに加工されている?」
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