アナスタシス・フルム

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第5章 異常気象の正体

自分勝手な腹立たしさ

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仲間が敵に食べられた。なぜか足を止めわざと捕まったように思われる。何か理由があるのだとあの言葉でわかっていても、目の前の光景を見て体が硬直し思考が止まってしまう。それ程衝撃的な出来事だった


「なんで何も言ってくれないのよ、それだけじゃわからないわ」


熱さで水分は蒸発しているはずなのに、なぜか頬に何か水気のあるものが触れたような気がする。それはすぐになくなったのだが。もう嫌になる。相談ぐらいしてくれてもいいじゃない。いつも一人で決めて、行動する。あの頃もそして今も一人で戦っている気がする

人を避け誰かに頼ることなどしない。ただ、それは最初からなどではなかった。お調子者で友だちも多かった気がする。そして、声を大にして夢を語っていた。私は陰ながら憧れていたけど、話すことはなかった。でも、あの時から変わってしまった、人を避けるようになった。そしてその姿が何だか腹が立った。それでちょっかいを出すようになったのだ。別に昔のように戻って欲しかったわけではない

夢が変わってないのか知りたかった、ただそれだけ。そこだけは変わっていなかったけど、その夢に捉われているようであの嬉しそうに夢を語っていた頃のあいつではなかった。それが一番腹立たしかった。堂々と語ればいいじゃないと。まあ、私も人のことを言えないのだけれど。だから余計腹が立ったのだ、自分勝手な感情だとわかっていても、あいつだけは変わらないでくれると信じていたから。だからフォルクさんのところで聞いたあの言葉が私を安心させた。私と同じ人がいるのだと


「・・・信じればいいんでしょ。あんたのこと」


重い体を無理矢理動かす。私はあいつを信じる、そう決めたのだ。それに今更だ、あいつが勝手に動くのは。私があいつを支えないでどうするの。目を離すと無茶をするんだから。そして、すぐに私を振り切っていつの間にか遠くに行ってしまうようなそんな感覚がある

私はそれを全速力で追わなければあいつには追いつけないのだ。私が前にいたかと思うとすぐに追い越して私の前にいる。横に並ぶ事はないだろう。横一線で一緒に走ることなど私たちは無理だと思う。どちらも負けず嫌いだから、それでもだ


「ったく。振り回される身にもなってよね」


ラヴァナヴォ―ドに動きはない。ただ、むやみに攻撃するわけにはいかない。ラヴァナヴォ―ドのなかにはあいつがいるんだから。何かしようとしているあいつが、邪魔するわけにはいかないのだ。絶対に見逃すものか、ラnヴァナヴォ―ドの異変を、そして、あいつが飛び出てくる瞬間を。信じて


「ロガ、死んだらただじゃおかないんだからね‼」
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