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第二章
32 《チューベローズ》
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おかしい。
おかしい。
おかしい。
何で、何で、何で、うまくいかないの。
ここはゲームの世界だよね?
そうだよね。
そうじゃないと…。
早く、早く、目を覚ませてよ。
ヤダ。
やだ。
ヤダよ…。
ようやくゲームの舞台だと実感できたのに、どうして、ストーリーと違うように動いているのよ。
……バグ…。
バグだよね。
そうだよね、バグに決まっている。
大丈夫、これはゲームだから。
ほら、ストーリー通り進んでいるじゃない。
大丈夫、大丈夫…大丈夫?
駄目だ。目を背けろ。
見てはいけない。
気づいてはいけない。
目をふさがないと。
耳をふさがないと。
知りたくない、知りたくない。
知ってしまったら、戻れない。
戻れないって、何?
やだ、やだ、やだ、やだ。
魔物だって、勝手にアイテムがドロップアウトしないし、お金だって。
まるで…。
………違う。
違う、これが現実のはずがない。
大丈夫、クリアしたら、戻れる。
きっと、暖かい布団にいて、お母さんが怒りながら起こしに来るんだ。
……大丈夫、だって、ストーリはちゃんと進んでいる。
あの女が敵に捕まって、それを救うためにちゃんとここまで来たんだ。
……でも、あんなメイドや執事なんて知らない。
どうすればいい。
……いやだ、考えたくない。
動きたくない。
動かないと。
進みたくない。
終わらせたい。
怖い。
終わって。
進みたくない、怖いのは嫌。
痛いのは嫌。
助けてよ…お母さん…。
助けてよ…お父さん…。
助けてよ…お姉ちゃん……。
お願い…誰もいいから、こんな地獄から救い出して。
元の世界に帰して。
許して…。
今度はちゃんとするから。
ちゃんと勉強をする。
お母さんの手伝いだってする。
一人で起きるから。
だから、こんな夢(あくむ)から救い上げて。
こんな怖い世界なんて嫌だ。
もっと、キラキラ世界だと思ったのに。
もっと、楽しい世界だと思ったのに。
主人公だと愛してくれると思ったのに。
もっともっと、自分を見てくれると思ったのに。
何で、何で。
ドロドロとした世界。
生きるのに平気で生き物を殺す世界。
こんなの知りたくないよ。
嫌だよ…。
見たくない。
見たくない。
だから、誰かお願いだから…。
助けて…よぉ…。
おかしい。
おかしい。
何で、何で、何で、うまくいかないの。
ここはゲームの世界だよね?
そうだよね。
そうじゃないと…。
早く、早く、目を覚ませてよ。
ヤダ。
やだ。
ヤダよ…。
ようやくゲームの舞台だと実感できたのに、どうして、ストーリーと違うように動いているのよ。
……バグ…。
バグだよね。
そうだよね、バグに決まっている。
大丈夫、これはゲームだから。
ほら、ストーリー通り進んでいるじゃない。
大丈夫、大丈夫…大丈夫?
駄目だ。目を背けろ。
見てはいけない。
気づいてはいけない。
目をふさがないと。
耳をふさがないと。
知りたくない、知りたくない。
知ってしまったら、戻れない。
戻れないって、何?
やだ、やだ、やだ、やだ。
魔物だって、勝手にアイテムがドロップアウトしないし、お金だって。
まるで…。
………違う。
違う、これが現実のはずがない。
大丈夫、クリアしたら、戻れる。
きっと、暖かい布団にいて、お母さんが怒りながら起こしに来るんだ。
……大丈夫、だって、ストーリはちゃんと進んでいる。
あの女が敵に捕まって、それを救うためにちゃんとここまで来たんだ。
……でも、あんなメイドや執事なんて知らない。
どうすればいい。
……いやだ、考えたくない。
動きたくない。
動かないと。
進みたくない。
終わらせたい。
怖い。
終わって。
進みたくない、怖いのは嫌。
痛いのは嫌。
助けてよ…お母さん…。
助けてよ…お父さん…。
助けてよ…お姉ちゃん……。
お願い…誰もいいから、こんな地獄から救い出して。
元の世界に帰して。
許して…。
今度はちゃんとするから。
ちゃんと勉強をする。
お母さんの手伝いだってする。
一人で起きるから。
だから、こんな夢(あくむ)から救い上げて。
こんな怖い世界なんて嫌だ。
もっと、キラキラ世界だと思ったのに。
もっと、楽しい世界だと思ったのに。
主人公だと愛してくれると思ったのに。
もっともっと、自分を見てくれると思ったのに。
何で、何で。
ドロドロとした世界。
生きるのに平気で生き物を殺す世界。
こんなの知りたくないよ。
嫌だよ…。
見たくない。
見たくない。
だから、誰かお願いだから…。
助けて…よぉ…。
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