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幽霊少女サイド
ここは何処、私は誰?
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目が覚めたら綺麗な花々が咲き乱れる花壇の前に突っ立っていました。
何でこんな場所にいるのだろうと、首を傾げていると、背中から人の気配がした。
振り返ると、そこには美少年…いや、青年?
ともかく、青少年というような年代の彼が立っていた。
知っているような、知らないような、そう思って、私は考えていると、その人と目が合った。
私は愛想笑いを浮かべると、相手は失礼な事に目を見開いた。
何をそんなに驚くのかと、私はムッとする。
「…………………………。」
青年はジッと私を見つめたまま固まり、私はあまりの不躾さに腹がたち、一歩進もうとして、首を傾げる。
可笑しい。
歩いたはずなのに、地面がない。
不思議に思い、首を傾げながら地面を見れば……。
浮いていた。
顔が引きつる。
いやいや、幻覚だ、うん、もう一度。
………ああ、現実だ。
「……………………うそだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
突然叫び出した私に彼はギョッとするが構ってなどいられない。
「何で浮いている訳、というか、なにこれっ!」
自分の体を見ると透けていた。
気持ち悪い。
なにこれ。
なにこれっ!
一頻り、混乱しきった私はピタリと止まる。
「うん、夢だ、これは夢なんだ。」
そう思う事にする。
夢ならば………って駄目だっ!
頭を振り、私はこれが現実だと訴える、自分の脳を恨む。
「はぁ……。」
溜息を零し、私はジッと、彼を見る。
なんか見知っている気がする、誰だっけ?
………ああ、そっか。
唐突に脳裏に思い出された絵に納得する。
「そうだ、乙女ゲームの司狼(しろう)にそっくりなんだ。」
すっきりとした私とは反対に胡乱な目をする司狼似の彼は私を掴もうとして、空を掴む。
「………。」
「………。」
うわっ、自分を素通りするなんて気持ち悪い。
「……お前、幽霊なのか?」
「なのかな?」
自分でも分からない。
「疑問で返すな。」
「だって、気づいたらここにいたんだもの。」
唇を尖らせる私に彼は呆れたような顔をする。
あっ、やっぱり、似ている。
「さっき、誰かに似ているとか言ったな。」
「そうっ!」
私はスイッチが入ったのが分かったが、もう遅い。
「七セレっていうゲームなんだけど。
ああ、『七色 小夜曲(セレナーデ)』略して七セレ。
乙女ゲームで主人公の少女があるお金持ちの学校に入学するんだよね、それが、普通の学校じゃなくて能力者の学校で、変わった能力があった為に入学したヒロイン。
そこで、様々なイケメンである攻略キャラと出会うんだよね。
因みに、七色の七はその攻略キャラたちがその七守護家っていうながーく続いている能力者の家系でさ、まあ、選民意識の強いキャラが多数いたけど、その中でも、決して、自分の家を必要以上に誇示しなかったのが『赤峰(あかみね) 司狼』で、色で分かるように「火」の能力者でヒロインと同じ学年なんだよね。
でも、彼のメインルート以外じゃ結構噛ませ犬ぽかったんだよね、すごく勿体無いけど…。」
言ってから私はしまったと思った。噛ませ犬って褒め言葉じゃないっ!
恐る恐る私は彼を見ると、彼は呆れた顔をしていた。
「えっと。」
「よくもまあ、そんなに語れるな。」
呆れた顔をしているが、声はとても優しくって、私はホッと息を吐いた。
「えっと、名前は?」
「今さらだな。」
「えへへ。」
誤魔化すように笑う私に彼は肩を竦める。
「赤塚(あかつか) 北斗(ほくと)だ。」
「うん、赤塚くんね。」
「北斗でいい。」
「分かった、北斗くん」
「くん、付もいらねぇ。」
「いいの?」
「いい。」
まるで、気を許してもらっているようで私は嬉しくなる。
「で、お前は?」
「私は…………。」
私は自分の名前を言おうと口を開く、開くが……。
「おい、どうした、顔真っ青だぞ。」
訝しむよりも、私の顔色が気になっているのか、彼は心配そうに聞いてくるが、私は気づいてしまった事実の方がショックで愕然となる。
「………い。」
「えっ?」
「分かんない……。」
「何が。」
「名前……分かんないよ。」
そう、私は自分が自分であるのは分かる、でも、自分の名前、そして、自分の家族、過去がなかった。
忘れてしまった大きい存在に自然と涙がこぼれる。
すっと、影が見えて顔を上げると、中途半端に手を伸ばした北斗がいた。
「………北斗?」
「触れないんだな。」
どこか悔しそうに口を開く彼に私は気づく。
「慰めようとしてくれた?」
「悪いかよ。」
罰が悪そうに顔を背ける北斗に私は泣き笑いを浮かべる。
「ううん、ありがとう。」
「……スピカ。」
「えっ?」
「お前の呼び名だ。」
そっぽを向く北斗に私は二・三度瞬きをする。
「スピカ……。」
「嫌なのかよ……。」
腕を組み、考え始める北斗に私は小さく笑う。
「スピカか、北斗とスピカ…星繋がりだね。」
「……嫌じゃないのか?」
「はじめは慣れないかもしれないけど、名前分からないし、それに北斗がつけてくれたんだもの、これがいいよ。」
「そうか。」
どこかホッとしたような顔をする北斗に私はフッと疑問に思った事があった。
「北斗って今スマフォ持っている?」
「ああ。」
青いボディのそれを見せてくれた北斗に私は目を輝かせる。
「ねー、それで、七色小夜曲(セレナーデ)って調べてもらえる。」
「何でだよ。」
「私の唯一と言ってもいい記憶がそのゲームの記憶なわけだし、もし、そのゲームがなかったら、私は……ね?」
そう、ここはもしかしたら私が生きていた世界とは別かもしれない、よくライトノベルでもあるじゃないか、乙ゲートリップとか異世界トリップとか、もし、他人の立場ならば楽しんでいたかもしれないけど、自分の立場でそれだったら……嫌だった。
だから、嫌な事はさっさと突き止めた方がいいと思い、北斗にお願いする。
北斗は溜息を零すが、すぐに検索をしてくれて、そして、私の記憶通りの七色小夜曲(セレナーデ)のアプリを起動してくれた。
「あった。」
私はホッと息を吐きだす。
この世界は私の知っている世界の可能性が出て来た、それならば、上手く調べられれば自分が何者か知る事が出来る。
そう考えている私だったが、いつの間にかゲームを開始している北斗に私は首を傾げる。
ゲームの存在の有無だけでよかったのだが、彼にしたら何か引っかかるものがあったのかもしれない、そして、そっと私は覗き込み、初っ端から選択肢で迷う彼に私はついつい、指示をする。
「そこの選択肢で攻略者の出会いイベントがあるんだけど、会長、新入生なのに副会長に選ばれる司狼、即ノーマルエンドに行くのどれにする?」
「司狼って、確か俺に似ているとか言っていたよな?」
「うん。」
「それなら、そいつで。」
「了解、それなら『あっ、中庭何てあるんだ、行ってみよう』でOKよ。」
「ん。」
そして、ストーリーはかなり飛ばしながら進める北斗に私は少し不貞腐れる。
せっかくゲームをするのなら声を聴きながらじっくりとやりたいのに…、そう思いながら気づいたらエンディングを迎えていた。
って!どうしたらそんなに最短でエンドを迎えられるのよっ!
そして、エンディングのスタッフロールの所で、急にアプリを落とし、北斗は電話をかけ始める。
突然の行動に私は驚く。
「姉貴っ!何やっているんだよっ!!!!」
突然の怒声に私は思わず後ずさった。
何でこんな場所にいるのだろうと、首を傾げていると、背中から人の気配がした。
振り返ると、そこには美少年…いや、青年?
ともかく、青少年というような年代の彼が立っていた。
知っているような、知らないような、そう思って、私は考えていると、その人と目が合った。
私は愛想笑いを浮かべると、相手は失礼な事に目を見開いた。
何をそんなに驚くのかと、私はムッとする。
「…………………………。」
青年はジッと私を見つめたまま固まり、私はあまりの不躾さに腹がたち、一歩進もうとして、首を傾げる。
可笑しい。
歩いたはずなのに、地面がない。
不思議に思い、首を傾げながら地面を見れば……。
浮いていた。
顔が引きつる。
いやいや、幻覚だ、うん、もう一度。
………ああ、現実だ。
「……………………うそだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
突然叫び出した私に彼はギョッとするが構ってなどいられない。
「何で浮いている訳、というか、なにこれっ!」
自分の体を見ると透けていた。
気持ち悪い。
なにこれ。
なにこれっ!
一頻り、混乱しきった私はピタリと止まる。
「うん、夢だ、これは夢なんだ。」
そう思う事にする。
夢ならば………って駄目だっ!
頭を振り、私はこれが現実だと訴える、自分の脳を恨む。
「はぁ……。」
溜息を零し、私はジッと、彼を見る。
なんか見知っている気がする、誰だっけ?
………ああ、そっか。
唐突に脳裏に思い出された絵に納得する。
「そうだ、乙女ゲームの司狼(しろう)にそっくりなんだ。」
すっきりとした私とは反対に胡乱な目をする司狼似の彼は私を掴もうとして、空を掴む。
「………。」
「………。」
うわっ、自分を素通りするなんて気持ち悪い。
「……お前、幽霊なのか?」
「なのかな?」
自分でも分からない。
「疑問で返すな。」
「だって、気づいたらここにいたんだもの。」
唇を尖らせる私に彼は呆れたような顔をする。
あっ、やっぱり、似ている。
「さっき、誰かに似ているとか言ったな。」
「そうっ!」
私はスイッチが入ったのが分かったが、もう遅い。
「七セレっていうゲームなんだけど。
ああ、『七色 小夜曲(セレナーデ)』略して七セレ。
乙女ゲームで主人公の少女があるお金持ちの学校に入学するんだよね、それが、普通の学校じゃなくて能力者の学校で、変わった能力があった為に入学したヒロイン。
そこで、様々なイケメンである攻略キャラと出会うんだよね。
因みに、七色の七はその攻略キャラたちがその七守護家っていうながーく続いている能力者の家系でさ、まあ、選民意識の強いキャラが多数いたけど、その中でも、決して、自分の家を必要以上に誇示しなかったのが『赤峰(あかみね) 司狼』で、色で分かるように「火」の能力者でヒロインと同じ学年なんだよね。
でも、彼のメインルート以外じゃ結構噛ませ犬ぽかったんだよね、すごく勿体無いけど…。」
言ってから私はしまったと思った。噛ませ犬って褒め言葉じゃないっ!
恐る恐る私は彼を見ると、彼は呆れた顔をしていた。
「えっと。」
「よくもまあ、そんなに語れるな。」
呆れた顔をしているが、声はとても優しくって、私はホッと息を吐いた。
「えっと、名前は?」
「今さらだな。」
「えへへ。」
誤魔化すように笑う私に彼は肩を竦める。
「赤塚(あかつか) 北斗(ほくと)だ。」
「うん、赤塚くんね。」
「北斗でいい。」
「分かった、北斗くん」
「くん、付もいらねぇ。」
「いいの?」
「いい。」
まるで、気を許してもらっているようで私は嬉しくなる。
「で、お前は?」
「私は…………。」
私は自分の名前を言おうと口を開く、開くが……。
「おい、どうした、顔真っ青だぞ。」
訝しむよりも、私の顔色が気になっているのか、彼は心配そうに聞いてくるが、私は気づいてしまった事実の方がショックで愕然となる。
「………い。」
「えっ?」
「分かんない……。」
「何が。」
「名前……分かんないよ。」
そう、私は自分が自分であるのは分かる、でも、自分の名前、そして、自分の家族、過去がなかった。
忘れてしまった大きい存在に自然と涙がこぼれる。
すっと、影が見えて顔を上げると、中途半端に手を伸ばした北斗がいた。
「………北斗?」
「触れないんだな。」
どこか悔しそうに口を開く彼に私は気づく。
「慰めようとしてくれた?」
「悪いかよ。」
罰が悪そうに顔を背ける北斗に私は泣き笑いを浮かべる。
「ううん、ありがとう。」
「……スピカ。」
「えっ?」
「お前の呼び名だ。」
そっぽを向く北斗に私は二・三度瞬きをする。
「スピカ……。」
「嫌なのかよ……。」
腕を組み、考え始める北斗に私は小さく笑う。
「スピカか、北斗とスピカ…星繋がりだね。」
「……嫌じゃないのか?」
「はじめは慣れないかもしれないけど、名前分からないし、それに北斗がつけてくれたんだもの、これがいいよ。」
「そうか。」
どこかホッとしたような顔をする北斗に私はフッと疑問に思った事があった。
「北斗って今スマフォ持っている?」
「ああ。」
青いボディのそれを見せてくれた北斗に私は目を輝かせる。
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「何でだよ。」
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だから、嫌な事はさっさと突き止めた方がいいと思い、北斗にお願いする。
北斗は溜息を零すが、すぐに検索をしてくれて、そして、私の記憶通りの七色小夜曲(セレナーデ)のアプリを起動してくれた。
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「うん。」
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「ん。」
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せっかくゲームをするのなら声を聴きながらじっくりとやりたいのに…、そう思いながら気づいたらエンディングを迎えていた。
って!どうしたらそんなに最短でエンドを迎えられるのよっ!
そして、エンディングのスタッフロールの所で、急にアプリを落とし、北斗は電話をかけ始める。
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