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この世界のとある朝
しおりを挟む見覚えの無い世界。どうして私はここにいる?
「...リ、アヤリ!行かないで!!!!」
そう叫んで誰かが私を追いかけてくる...
アヤリ..?私にはレイラという名前があるし、友達にもアヤリなんて名前の子はいないはずだ。
しかし、何故か懐かしいような、でも聞きたくないような...
私は「アヤリ」を知っている?
ダメだ、全然思い出せない。
そんな事を考えているうちに、追いかけてくる「誰か」がだんだん迫ってきている。まず、この人は誰なんだろうか。確認している余裕はないが、この人に追いつかれては行けない。何故かは分からないが、本能がそう告げている。
しかし、まずい。この先は壁だ。
どうしよう.....逃げられない....
RRRRRRRRRRRRrrー
「レイ姉!レイ!起きて!!!!」
...ん?あれ?朝、なのか?
「お姉ちゃん、起きて。」
けたたましいアラーム音に、うるさい小学生ふたり。何の変哲もない、いつも通りの朝だ。
「おはよ、リト、エト」
「おはよっ!レイ姉!」
「早くしないと遅刻するよ、お姉ちゃん」
このうるさくも、毎朝起こしてくれる便利な小学生ふたりは、織江莉桃(オリエ リト)と、織江慧翔 (オリエ エト)。双子の姉妹で、とにかくテンションが高いのは妹のエト、言葉だけは大人しいのが姉のリトだ。ふたりともまだ11歳だというのにとてもしっかりした姉妹だ。
私は半年程前からこのふたりと共に3人で生活をしている。親戚でもない小学生と暮らしていることには理由があるが、話すと長くなりそうだ。とりあえず、今は学校に行く支度をしないと。
制服を着て、教科書とリトが作ってくれたお弁当をカバンに詰め込む。支度完了。
「ふたりも準備できたぁー?」
そう尋ねたが、既にふたりは玄関で待っていた。
今日もふたりは色違いの服、色違いのランドセル、色違いのくつ。同じのは元気な笑顔だけだ。
「よし、じゃぁいくかー!」
「「行ってきます!!」」
こうして3人で学校へ向かう。この世界はいくつかの地区に分けられていて、学校は小中高大全てメーティスという地区にある。その地区は、学校だけでなく、大きな公園や、図書館、体育館、プールなどが揃っている。
他愛もない会話をしながら歩いているとリトとエトが通う小学校の前に着いた。
「ちゃんとサボらず学校行ってね」
今日もリトに注意される。なんかもう、お母さんみたいだ。
「んじゃまたあとでね~」
そう言ってエトはすたすたといってしまった。リトもそれをおいかける。
それを見送ると私は路地裏を通り、天ケ原高校へ向かう。が、そこで面倒な奴らに出くわしてしまった。天ケ原の制服を着た少年が、ガラの悪い少年たちに絡まれている。そいつらのせいで学校までの最短ルートが塞がれてしまった。
あーめんどくさ。他の道だと確実に遅刻するし。
...よし。こいつらどかすか。
そう決意し、近づこうとしたのだがその瞬間
すごい勢いでガラの悪い少年の1人が吹っ飛んできた。
「やぁレイラ。久しぶり」
絡まれていた少年、たった今人を吹っ飛ばした少年が笑顔でこっちをむいた。
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2025/06/22
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