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第6話 淫れる
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伊織と羽海、両方と付き合いだしてからひと月が経った。
未だに伊織は身体を許してくれないが、その分羽海と燃え上がるという生活が続いていた。
ある日の晩、期末試験に向けて勉強をしていると、中学の時の同級生――石田香子から電話が来た。
卒業式以来話してなかったので珍しいなと思いながら通話をタップする。スマホから懐かしい声が明るく飛び出してきた。思い出話に花を咲かせたかったが試験勉強の途中だったので要件を掻い摘んで聞く。
「ギターやってるんだって? 演奏聞かせてよ!」
「急だな。まぁ期末試験が終わったらいいよ」
「分かった、約束ね!」
そう言うと香子はあっさり通話を切った。
(俺がギターやってるっていうのはそんなに広まってるのか?)
そう疑問に思いつつ試験勉強を再開した。
期末試験が無事終了し、気持ちは既に夏休みモードに入っていた。
試験勉強の時の通話を思い出し、香子に連絡すると早速明日会う事になった。伊織は部活があり、羽海はバイトが入っていたのでどう暇を潰そうかと悩んでいたので丁度よかった。
それにわざわざ俺の家まで来るって事はそういうことだろう。
家で香子が来るのを待っていると「家に着いたよ~」と連絡があり迎えに出る。玄関のドアを開けるとパッチリとした大きな瞳に亜麻色の髪を腰まで伸ばした小柄な少女が立っていた。
(誰だ? っていうか胸でけー)
「やっほ~、ひさしぶり~」
「え? もしかして香子?」
「えぇ! 私のこと忘れてるなんてヒドイ!」
どうやら香子に間違いないらしい。中学の時は黒髪の三編みでメガネ掛けてたし全然分からなかった。でも、あっけらかんとした明るい性格は変わっていないようだ。
とりあえず家に上げ、先に部屋に行ってもらい、麦茶を用意して俺も部屋に向かう。
「お待たせ。暑かったろ?」
「暑くて溶けそうだよ~」
俺のベッドに寝そべりながら力無く応えるが、麦茶を渡すとゴクゴクと一気に飲み干した。
「っていうか、香子スゲー変わったな」
「まぁね~。どう? どう? 今の私は」
「凄く可愛いし、俺好みかも」
「はは、ありがと。聖人もスゴイかっこ良くなってるじゃん!」
「惚れるだろ?」
「うん、惚れた」
こういうやり取りも懐かしく感じた。
(昔もバカみたいな話で盛り上がったっけ。香子は性格も相まって男に混じって下ネタもバンバン言ってたからな)
「ねぇねぇ、ギター弾いてみてよ!」
「オッケー。でも俺に惚れたら火傷するからな」
「はいはい、いいから早く!」
急かされながら適当な曲を弾くと香子は「すごーい! マジ惚れそう!」と言って拍手する。
「どうだった?」
「ヤバイって! マジ格好良かった!」
「ありがとさん。っつーか暑い、香子がギター弾けなんて言うから」
「だって聞きたかったんだもん、しょうがないじゃん!」
「冗談だよ」
「すぐそうやって揶揄うんだから~」
そう言いながらペシペシと腕を叩く。
腕を叩かれながらも俺の意識は香子の胸に向いていた。
(胸元開けすぎだろ。普通に下着見えちゃってるし)
「胸デカイな」
(やっべ! 思わず声に出しちゃったよ)
「聖人のエッチ~」
「いや、そんなに胸元開けてるのが悪いんだろ!」
「分かってるって。だからわざと開けてるんじゃん」
「は?」
「触りたくない? 私は触って欲しいな」
そう言ってブラウスのボタンを開けていく。
俺はそれを止めようとは思わなかった。何故なら俺も最初からそのつもりだったから――
未だに伊織は身体を許してくれないが、その分羽海と燃え上がるという生活が続いていた。
ある日の晩、期末試験に向けて勉強をしていると、中学の時の同級生――石田香子から電話が来た。
卒業式以来話してなかったので珍しいなと思いながら通話をタップする。スマホから懐かしい声が明るく飛び出してきた。思い出話に花を咲かせたかったが試験勉強の途中だったので要件を掻い摘んで聞く。
「ギターやってるんだって? 演奏聞かせてよ!」
「急だな。まぁ期末試験が終わったらいいよ」
「分かった、約束ね!」
そう言うと香子はあっさり通話を切った。
(俺がギターやってるっていうのはそんなに広まってるのか?)
そう疑問に思いつつ試験勉強を再開した。
期末試験が無事終了し、気持ちは既に夏休みモードに入っていた。
試験勉強の時の通話を思い出し、香子に連絡すると早速明日会う事になった。伊織は部活があり、羽海はバイトが入っていたのでどう暇を潰そうかと悩んでいたので丁度よかった。
それにわざわざ俺の家まで来るって事はそういうことだろう。
家で香子が来るのを待っていると「家に着いたよ~」と連絡があり迎えに出る。玄関のドアを開けるとパッチリとした大きな瞳に亜麻色の髪を腰まで伸ばした小柄な少女が立っていた。
(誰だ? っていうか胸でけー)
「やっほ~、ひさしぶり~」
「え? もしかして香子?」
「えぇ! 私のこと忘れてるなんてヒドイ!」
どうやら香子に間違いないらしい。中学の時は黒髪の三編みでメガネ掛けてたし全然分からなかった。でも、あっけらかんとした明るい性格は変わっていないようだ。
とりあえず家に上げ、先に部屋に行ってもらい、麦茶を用意して俺も部屋に向かう。
「お待たせ。暑かったろ?」
「暑くて溶けそうだよ~」
俺のベッドに寝そべりながら力無く応えるが、麦茶を渡すとゴクゴクと一気に飲み干した。
「っていうか、香子スゲー変わったな」
「まぁね~。どう? どう? 今の私は」
「凄く可愛いし、俺好みかも」
「はは、ありがと。聖人もスゴイかっこ良くなってるじゃん!」
「惚れるだろ?」
「うん、惚れた」
こういうやり取りも懐かしく感じた。
(昔もバカみたいな話で盛り上がったっけ。香子は性格も相まって男に混じって下ネタもバンバン言ってたからな)
「ねぇねぇ、ギター弾いてみてよ!」
「オッケー。でも俺に惚れたら火傷するからな」
「はいはい、いいから早く!」
急かされながら適当な曲を弾くと香子は「すごーい! マジ惚れそう!」と言って拍手する。
「どうだった?」
「ヤバイって! マジ格好良かった!」
「ありがとさん。っつーか暑い、香子がギター弾けなんて言うから」
「だって聞きたかったんだもん、しょうがないじゃん!」
「冗談だよ」
「すぐそうやって揶揄うんだから~」
そう言いながらペシペシと腕を叩く。
腕を叩かれながらも俺の意識は香子の胸に向いていた。
(胸元開けすぎだろ。普通に下着見えちゃってるし)
「胸デカイな」
(やっべ! 思わず声に出しちゃったよ)
「聖人のエッチ~」
「いや、そんなに胸元開けてるのが悪いんだろ!」
「分かってるって。だからわざと開けてるんじゃん」
「は?」
「触りたくない? 私は触って欲しいな」
そう言ってブラウスのボタンを開けていく。
俺はそれを止めようとは思わなかった。何故なら俺も最初からそのつもりだったから――
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