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ミュリエル 作戦変更する
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これは夢かもしれない。ミュリエルは自分に問いかけた。信じられないことだが、いまミュリエルはマックス王帝魔術騎士様と、一緒に向かい合って座ってお茶を飲んでいた。
あまりの緊張にお茶の味もよく分からない。さすが王帝魔術騎士だ。かもしだすオーラからして全然違う。体中から魔力が漏れ出ているような威圧感を感じる。
昨晩マックス騎士から会って話がしたいと学園に連絡があった。すぐに快諾して午後の授業が終わってすぐに外出し、待ち合わせの場所に向かう。そこにいたのは騎士の制服を着て、爽やかな笑顔をたたえて待ち合わせ場所に立っているマックスだった。
黒の詰襟の制服は銀糸で縁取られており、首の縦襟の部分には王帝魔術騎士の紋章だけでなく、様々な紋がつけられている。彼は王帝魔術騎士の中でもエリート騎士らしいのがうかがえる。その肩からは朱色のマントがはためいていて、ミュリエルは数分そのまま見とれてしまったほどだ。
ものすごく、かっこいいーー!!!
そんなマックス騎士に迎えられて一緒に連れだって歩き出すミュリエルを、たくさんの女性が羨望の眼差しで見る。さりげなく優越感に浸りながら、マックスに言われるがまま、ある店に入った。ジョインという名のその店は騎士達が良く通っている店なのか、たくさんの騎士や兵士たちで賑わっていた。
王国の騎士は王帝魔術騎士を筆頭に、領地仕えの魔術騎士、魔力を使えない普通の騎士に大きく分けられる。その下には近衛兵などの兵士が続いていく。その順列は細かく決められていて、権力や給金に影響しているのだ。
この店はケーキもおいしいという事で3個もケーキをごちそうになり、お茶を半分飲んだところで、今まで世間話ばかりをしていたマックスが、いきなりこんなことを言い出した。
「ところでミュリエル嬢はお付き合いしている人がいるんだって?」
「は・・・はい。学園の同級生でレイモンド様といいます」
「ブルース公爵家の跡取りらしいね。なんでも3か月以内にボロジュネール家の借金を返してもらわないといけないから、好きでもないのに付き合っているんだろう?」
「リュークが話したんですね!!」
ミュリエルは突然立ち上がって叫んだ。なんて口の軽い男だ!!プライベートな話をマックス騎士様にまでペロッと話してしまうとは、先日怪我の手当てをしてやるんじゃなかった!!
マックスは慌てて怒りに燃えるミュリエルを落ち着かせるように、優しく笑っていった。
「まあまあ落ち着いて。そのことなんだけど、ミュリエル嬢は本当にレイモンド君が好きなのかい?借金の為に付き合っているだけだったら、すぐに別れてしまった方がいい。お互いの為に良くない」
そんなことは充分に承知している。何日も考えてやっと出した答えを今更変える事なんてできない。
「・・・そんなことは、わかっています。それでも、皆が幸せになるにはこれしか方法がもうないんです」
そうか今日はマックス騎士様は私にお説教がしたかったのか・・・。愛のない婚約をしようとしている私を止めようとしているんだな。
ミュリエルは暗い顔をしてうつむいて、悔しさで唇を噛んだ。その時、マックスと同じ制服を着た騎士2名が背後から突然現れて、椅子に座ったままの彼を後ろから羽交い絞めしたかと思うと、軽い調子でからかい始めた。
「おおっ!マックス、こんな可愛い子と一緒にいるなんてびっくりしたよ。お前もようやく女に目ざめたか」
「うわっ、美少女じゃん!こんなおじさん相手にしちゃ危ないよ」
「ちょっとあなた達、一体どこからでてきたんですか?それに私はおじさんじゃない、まだ28歳ですよ」
二人とも王帝魔術騎士らしく、2匹の蛇と剣の紋章が首元に輝いている。彼らは女っ気のなかったマックスが珍しく連れているミュリエルに興味があるらしく、探るような目で見てくる。
「やっぱりおじさんだろう?ねぇ、お嬢ちゃん名前はなんて言うの?可愛いね、歳はいくつ?」
「マックスなんてむっつりスケベはやめて、俺にしない?大事にするよ!!」
マックスはその一言ですぐに席を立ち、ミュリエルを仲間から隠すように立ち上がらせると、一緒に店から出る様に促した。
「だめです、この子は特別なんです。君たちの毒牙にかからせるわけにいかない。ほかを当たってください」
「けちぃ・・・。今度ちゃんと紹介してくれよな。お嬢ちゃん、こいつ仕事もできるしいい男だから、これからも頼むよ!」
慌てて支払いを済ませて店を出るマックスとミュリエルの背後から、最後の騎士様の声が遠くから聞こえた。そうなんだ。やっぱりマックス騎士様は仲間にも慕われている騎士様なんだ。なんだか嬉しいな。
その後店の表に出たところの路地裏にあるベンチに二人で腰を掛けた。そろそろ夕刻なので、たくさんの人が家路を急いで目の前を通り過ぎていく。周囲の店もレストラン以外はもう店じまいをしているようだ。
マックスが頬を少し赤らめ、ミュリエルに頭を下げながらいった。
「すみません、あいつらには悪気はないんですが、ちょっと調子に乗るところがありまして・・・。」
「っぷ・・ぷ・・ぷぷぷ」
自分よりもかなり年上で、しかも貴族よりも高い地位にある騎士がばつの悪い表情をして謝罪する様子を見て、そのギャップに微笑ましさを感じて笑いが込み上げた。
「ふふ・・とてもいいお友達ですね。とても羨ましいです。互いの事を信頼し合っているんでしょうね」
「・・・あなたは貴族の令嬢らしくありませんね。とても素直で純粋だ」
マックスはそんなミュリエルの笑顔を見て、思わず同じように笑顔になっていった。
「素直で純粋な貴族の令嬢は借金の為に男性とお付き合いなんかしませんよ、きっと・・・」
ミュリエルが自嘲気味にいう。それを聞いてマックスも苦笑した。
「でもあなたのその純粋さは時に罪ですよ、理解していますか?あなたは借金の為にレイモンド君に尽くすといった。それが彼にとってどれだけの侮辱か分かりますか?」
「・・・・・・!」
突然のマックスの話にミュリエルは全身をこうばらせた。そしてたったいま彼に言われた言葉の意味を考える。
「レイモンド君を一生騙すのですよ?それはきっと将来できるであろう二人の子供にとっても、とても重い十字架となります。頭のいいあなたなら考えていたと思うのですがね」
マックスのいう事は正論だ。クレアにも依然言われた通り、ミュリエルを愛する人たちにとっても彼女の選択は苦痛であるに違いない。
最初ミュリエルは一人の男性を決めれば、自然とその人を好きになるに違いないと簡単に考えていた。しかしルイスの真剣な告白を聞いて以来、考えが変わってきた。
いくら時間が経とうとも自分がレイモンドに対して、今以上の感情を持ち得ないであろうことは薄々感じ取っていたからだ。
「でも・・・借金が・・・」
「それは何とかなるでしょう。あなたは自分の愛する人と結ばれるべきです。それはレイモンド君も同じです。愛し合った人同士が結婚するのが一番の幸せなのです。私もあなたの為になら、全力で協力させていただきます」
そういって風でなびいた栗色の巻き毛をかき上げながら、優しく言い聞かせるように微笑む。
ミュリエルは胸が熱くなっていくのを感じた。どうしてマックス騎士様は一度会っただけの自分を、そんなに気にかけてくれるのだろうか?
「理由が分からないから不安ですか?私がミュリエルに一目ぼれしてしまった・・・・っていうのは・・・」
そこでミュリエルが物凄い目でマックスを睨んだので、途中で言いよどんだ。そのまま苦笑をたたえながら続けて言う。
「・・・だめですか。そうだな、あなたなら救ってくれそうだからですよ」
「・・・どういう意味なんですか?」
マックス騎士はそれ以上の事は何度聞いても話さなかった。とにかくレイモンドとは別れて、本当に好きな人を見つけろと何度も説得してくる。突然の展開に頭が混乱して考えがまとまらない。
何だか胸が段々と気持ちも悪くなってきた。さっきケーキを食べ過ぎてしまったのだろうか。頭がくらくらする。耐えられなくなって、体から力が抜けていくのが分かる。
頭に一瞬光が刺すような痛みが来たと思ったら、意識が遠くなってきた。
「ちょっ!!ミュリエル!」
遠くでマックス騎士様が私の名を呼ぶ声が聞こえた。それを最後に私の意識は深い闇の中に落ちていった。
あまりの緊張にお茶の味もよく分からない。さすが王帝魔術騎士だ。かもしだすオーラからして全然違う。体中から魔力が漏れ出ているような威圧感を感じる。
昨晩マックス騎士から会って話がしたいと学園に連絡があった。すぐに快諾して午後の授業が終わってすぐに外出し、待ち合わせの場所に向かう。そこにいたのは騎士の制服を着て、爽やかな笑顔をたたえて待ち合わせ場所に立っているマックスだった。
黒の詰襟の制服は銀糸で縁取られており、首の縦襟の部分には王帝魔術騎士の紋章だけでなく、様々な紋がつけられている。彼は王帝魔術騎士の中でもエリート騎士らしいのがうかがえる。その肩からは朱色のマントがはためいていて、ミュリエルは数分そのまま見とれてしまったほどだ。
ものすごく、かっこいいーー!!!
そんなマックス騎士に迎えられて一緒に連れだって歩き出すミュリエルを、たくさんの女性が羨望の眼差しで見る。さりげなく優越感に浸りながら、マックスに言われるがまま、ある店に入った。ジョインという名のその店は騎士達が良く通っている店なのか、たくさんの騎士や兵士たちで賑わっていた。
王国の騎士は王帝魔術騎士を筆頭に、領地仕えの魔術騎士、魔力を使えない普通の騎士に大きく分けられる。その下には近衛兵などの兵士が続いていく。その順列は細かく決められていて、権力や給金に影響しているのだ。
この店はケーキもおいしいという事で3個もケーキをごちそうになり、お茶を半分飲んだところで、今まで世間話ばかりをしていたマックスが、いきなりこんなことを言い出した。
「ところでミュリエル嬢はお付き合いしている人がいるんだって?」
「は・・・はい。学園の同級生でレイモンド様といいます」
「ブルース公爵家の跡取りらしいね。なんでも3か月以内にボロジュネール家の借金を返してもらわないといけないから、好きでもないのに付き合っているんだろう?」
「リュークが話したんですね!!」
ミュリエルは突然立ち上がって叫んだ。なんて口の軽い男だ!!プライベートな話をマックス騎士様にまでペロッと話してしまうとは、先日怪我の手当てをしてやるんじゃなかった!!
マックスは慌てて怒りに燃えるミュリエルを落ち着かせるように、優しく笑っていった。
「まあまあ落ち着いて。そのことなんだけど、ミュリエル嬢は本当にレイモンド君が好きなのかい?借金の為に付き合っているだけだったら、すぐに別れてしまった方がいい。お互いの為に良くない」
そんなことは充分に承知している。何日も考えてやっと出した答えを今更変える事なんてできない。
「・・・そんなことは、わかっています。それでも、皆が幸せになるにはこれしか方法がもうないんです」
そうか今日はマックス騎士様は私にお説教がしたかったのか・・・。愛のない婚約をしようとしている私を止めようとしているんだな。
ミュリエルは暗い顔をしてうつむいて、悔しさで唇を噛んだ。その時、マックスと同じ制服を着た騎士2名が背後から突然現れて、椅子に座ったままの彼を後ろから羽交い絞めしたかと思うと、軽い調子でからかい始めた。
「おおっ!マックス、こんな可愛い子と一緒にいるなんてびっくりしたよ。お前もようやく女に目ざめたか」
「うわっ、美少女じゃん!こんなおじさん相手にしちゃ危ないよ」
「ちょっとあなた達、一体どこからでてきたんですか?それに私はおじさんじゃない、まだ28歳ですよ」
二人とも王帝魔術騎士らしく、2匹の蛇と剣の紋章が首元に輝いている。彼らは女っ気のなかったマックスが珍しく連れているミュリエルに興味があるらしく、探るような目で見てくる。
「やっぱりおじさんだろう?ねぇ、お嬢ちゃん名前はなんて言うの?可愛いね、歳はいくつ?」
「マックスなんてむっつりスケベはやめて、俺にしない?大事にするよ!!」
マックスはその一言ですぐに席を立ち、ミュリエルを仲間から隠すように立ち上がらせると、一緒に店から出る様に促した。
「だめです、この子は特別なんです。君たちの毒牙にかからせるわけにいかない。ほかを当たってください」
「けちぃ・・・。今度ちゃんと紹介してくれよな。お嬢ちゃん、こいつ仕事もできるしいい男だから、これからも頼むよ!」
慌てて支払いを済ませて店を出るマックスとミュリエルの背後から、最後の騎士様の声が遠くから聞こえた。そうなんだ。やっぱりマックス騎士様は仲間にも慕われている騎士様なんだ。なんだか嬉しいな。
その後店の表に出たところの路地裏にあるベンチに二人で腰を掛けた。そろそろ夕刻なので、たくさんの人が家路を急いで目の前を通り過ぎていく。周囲の店もレストラン以外はもう店じまいをしているようだ。
マックスが頬を少し赤らめ、ミュリエルに頭を下げながらいった。
「すみません、あいつらには悪気はないんですが、ちょっと調子に乗るところがありまして・・・。」
「っぷ・・ぷ・・ぷぷぷ」
自分よりもかなり年上で、しかも貴族よりも高い地位にある騎士がばつの悪い表情をして謝罪する様子を見て、そのギャップに微笑ましさを感じて笑いが込み上げた。
「ふふ・・とてもいいお友達ですね。とても羨ましいです。互いの事を信頼し合っているんでしょうね」
「・・・あなたは貴族の令嬢らしくありませんね。とても素直で純粋だ」
マックスはそんなミュリエルの笑顔を見て、思わず同じように笑顔になっていった。
「素直で純粋な貴族の令嬢は借金の為に男性とお付き合いなんかしませんよ、きっと・・・」
ミュリエルが自嘲気味にいう。それを聞いてマックスも苦笑した。
「でもあなたのその純粋さは時に罪ですよ、理解していますか?あなたは借金の為にレイモンド君に尽くすといった。それが彼にとってどれだけの侮辱か分かりますか?」
「・・・・・・!」
突然のマックスの話にミュリエルは全身をこうばらせた。そしてたったいま彼に言われた言葉の意味を考える。
「レイモンド君を一生騙すのですよ?それはきっと将来できるであろう二人の子供にとっても、とても重い十字架となります。頭のいいあなたなら考えていたと思うのですがね」
マックスのいう事は正論だ。クレアにも依然言われた通り、ミュリエルを愛する人たちにとっても彼女の選択は苦痛であるに違いない。
最初ミュリエルは一人の男性を決めれば、自然とその人を好きになるに違いないと簡単に考えていた。しかしルイスの真剣な告白を聞いて以来、考えが変わってきた。
いくら時間が経とうとも自分がレイモンドに対して、今以上の感情を持ち得ないであろうことは薄々感じ取っていたからだ。
「でも・・・借金が・・・」
「それは何とかなるでしょう。あなたは自分の愛する人と結ばれるべきです。それはレイモンド君も同じです。愛し合った人同士が結婚するのが一番の幸せなのです。私もあなたの為になら、全力で協力させていただきます」
そういって風でなびいた栗色の巻き毛をかき上げながら、優しく言い聞かせるように微笑む。
ミュリエルは胸が熱くなっていくのを感じた。どうしてマックス騎士様は一度会っただけの自分を、そんなに気にかけてくれるのだろうか?
「理由が分からないから不安ですか?私がミュリエルに一目ぼれしてしまった・・・・っていうのは・・・」
そこでミュリエルが物凄い目でマックスを睨んだので、途中で言いよどんだ。そのまま苦笑をたたえながら続けて言う。
「・・・だめですか。そうだな、あなたなら救ってくれそうだからですよ」
「・・・どういう意味なんですか?」
マックス騎士はそれ以上の事は何度聞いても話さなかった。とにかくレイモンドとは別れて、本当に好きな人を見つけろと何度も説得してくる。突然の展開に頭が混乱して考えがまとまらない。
何だか胸が段々と気持ちも悪くなってきた。さっきケーキを食べ過ぎてしまったのだろうか。頭がくらくらする。耐えられなくなって、体から力が抜けていくのが分かる。
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