「‥君に気安く話しかけられたくないな。」初恋の人に使用人と間違えられて、塩対応されちゃいました。

みるみる

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ラッキースケベは起きなかったのに、いい雰囲気に‥

「エリーゼ様!鼻から血が!」

 侍女の一人がそう叫んで、慌ててもう一人の侍女が温かい蒸しタオルを持ってきます。

 エリーゼは温かい蒸しタオルで顔を拭いてもらいながら、グスタフ卿から目をそらしました。

 鼻血を出したのが恥ずかしくて‥グスタフ卿の顔が直視できません。

「エリーゼ、部屋に行って横になっているといい。‥僕が連れていくよ。」

 グスタフ卿はそういうと、エリーゼの体を横抱きにして抱えて歩き出しました。

 侍女達はその様子を呆気に取られてみているだけでした。

 グスタフ卿はエリーゼを抱いたまま、部屋に入ると‥

 エリーゼをベッドに横にし、自分もその側に腰掛けました。

 いつもならこんな時には決まってラッキースケベなハプニングが起きてグスタフ卿の事を困惑させてしまうのですが‥。

『それともまさか、この鼻血がラッキースケベ‥?

 この鼻血のおかげでグスタフ卿と部屋で2人きりになれたのだから、そうと捉えるべき?

 ‥違う、ラッキースケベが起きた時はもっとこう‥私が彼に迷惑をかける形で起きるものだし、それにこの鼻血は‥グスタフ卿の色気にやられて起きてしまった生理現象?のようなものだし‥。』


 今日はなんだか様子が違います。

 ラッキースケベなハプニングなんかが起きなくても‥

 今すぐにでもグスタフ卿との間に何かが起きてしまいそうな予感をエリーゼは感じていました。

 妙な緊張感の中、エリーゼが落ち着かない様子でベッドから起きあがろうとすると、それをグスタフ卿が制します。

「出血したばかりなのだから、急に起き上がらない方がいい。」

 グスタフ卿はエリーゼの体をベッドにそっと押さえつけます。

 その体勢のまま二人は見つめ合うかたちになりました。

 グスタフ卿と目が合う事に気まずさを感じてしまったエリーゼは、ギュッと目を閉じて身構えてしまいました。

 なんとなくグスタフ卿の目が怖くて直視できない、というのがエリーゼの本音でした。

『グスタフ卿‥何だか今日はいつもと様子が違う気がするわ。それに、今のこの状況って、グスタフ卿が私にキスしようとしてるって事で間違い無いのよね?

 こういう時こそ、いつものようにラッキースケベが発動すればいいのに!そうすれば、なんの照れもなくグスタフ卿と触れ合えるのに‥。』

 エリーゼがそんな事を考えていると、グスタフ卿の顔が近づき、2人の唇が重なりました。

 そして‥エリーゼの口の中に、グスタフ卿の長い舌がぬるりと入り込み、エリーゼの口内でいやらしい動きをしました。

『キスって初めてするけど‥、グスタフ卿ってもしかしてキスが上手なの!?何だか‥腰が砕けそう‥。』

 エリーゼの潤んだ瞳にグスタフ卿の欲望に孕んだ瞳が映ります。

『あっ駄目‥、これはもう‥キスだけじゃ終わらないかも‥。』

 エリーゼはキス以上の展開を覚悟して両手でシーツを強く握りしめました。

 

 

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