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マカロン様と私の結婚式
しおりを挟む革命の後に、国内で新しくたくさんの学校が開校されました。私がいた学園も新たに国立中等学校として生まれ変わり、無事に開校されました。これまでの在校生も含めて、平民の子達もたくさん入学してきたようです。
学校の教材も制服も支給制で学費も無料なので、平民の子達にも安心して通えると評判でした。
そのかわり、入学試験はかなり厳しくなったそうですが‥‥。
あと、能力別クラスもなくなり、能力も身分もごちゃ混ぜのクラス編成になったそうです。
生徒会役員も指名制ではなく、立候補者を出しての選挙制になったようです。
学園はすっかり民主化していました。
そして学校の新学期が始まる頃、マカロン様と私の結婚式が王都の歴史ある礼拝堂で行われました。
何度かリハーサルしておいたおかげで、一つのミスもなく無事に式を終える事ができました。そして式の後に街を馬車でパレードすると、たくさんの人々がお祝いの言葉をかけてくれたり、一生懸命に手を振ってくれました。
マカロン様も私も、一生懸命にそれにこたえます。色んな方向を見ては微笑んで手を振り、全ての人の祝福に応えました。
「チョコー!おめでとう!」
パレードの途中で、聞き覚えのある声を聞いて、声の方角をみると、ピエン様がいました。旦那様らしき人と腕を組んで、私に手を振ってくれてます。私もピエンさんに大きく手を振り返しました。
パレードが終わると、今度は夜の披露宴が待っています。
私はすでに疲れていましたが、先に結婚され王妃となられたマーガレット様の励ましもあり、気合いを入れて披露宴に臨みました。
披露宴では、各国の王様もしくは王子様達がお祝いに来て下さいました。
パウエル王子とマロン王女も隣国代表としてお祝いに来てくれました。二人は国立中等学校の三年生としてすでに学校に通っているそうです。
マカロン様と私はパウエル王子達と挨拶を交わした後も、たくさんの国の方々と挨拶を交わしました。時には外国の方とダンスも踊り、お酒も飲み交わしました。おかげでマカロン様も私もすっかり酔ってしまいました。勿論王族なので、各国の来賓の前で粗相はしないように気をつけてはいましたが‥‥。
こうして楽しい披露宴はあっという間に終わってしまいました。
私はお城に用意されていた部屋に戻ると、お城の侍女達に身支度を整えてもらい、マカロン様の部屋に向かいました。
マカロン様と私は部屋で二人きりになると、なんとなく気まずさを覚えながらも、一緒にソファーに腰掛け、初めてのキスをしました。
私達は、その後披露宴のお酒の酔いがまわってきてしまい、そのままソファーで眠ってしまいました。
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