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極星騎士団と王都冒険者ギルド
第32話 王都シルバールの冒険者ギルド3
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月の魔女と聖剣
第32話 王都シルバールの冒険者ギルド3
受付嬢を叱るもう一人の受付嬢。そのやり取りを聞いていて、叱る受付嬢の方が役職が上だと気づいた沙更だが、そこで口には出さず、やり取りを見守ることにした。
「一旦、貴女は裏に行ってください。この人達は私が担当します」
「わかりました」
言われた受付嬢は、青い顔をしつつも頭を下げて後ろに下がっていった。代わりに入った受付嬢がパウエルたちに頭を下げる。
「今回の事申し訳ございません。彼女には再教育を行い、再発を防止致しますので、どうか…」
受付嬢にそう言われるが、そもそもパウエルたちに厳罰を求める気はない。沙更が求めるのならまだわかるが、パウエルたちにとっては受付嬢のやらかしはままあることであった。
ある意味慣れてしまった感もある。ウエストエンドの時にはルーカがやってくれるのでそうでもないが、他へ行けばそう言うことがないとは言えなかった。冒険者になって2年ほどでBランクに上がっている冒険者は少ない。
しかも、功績が足りないからAに出来ないと言う落ちも付いてくる。それ故に、特殊過ぎると言えなくもない。これだけ若くて高ランクの冒険者は滅多にいないのだから。
「俺たちは、ここでは初顔だ。あの受付嬢に関してはそちらに任せる。ここに来たのは辺境ウエストエンドから貴族の令嬢を王都まで送り届ける依頼を受けて、それが終わったからだ。依頼書はこれになる」
パウエルから依頼書を受け取った受付嬢は、内容を見て驚いた。辺境から王都まで馬車でも二週間以上掛かる。それを半分でここに居るのだから。
「貴方達は…」
「俺たちは冒険者パーティー荒野の狼。辺境最高位の冒険者パーティーと呼ばれている」
パウエルの言葉を聞いて、受付嬢は改めて自己紹介することにした。
「改めまして、王都シルバール冒険者ギルドチーフ受付嬢のエリィと申します。それにしても、辺境から王都まで馬車で二週間は掛かります。それを半分でとは桁外れですね」
「俺たちが凄いわけじゃない。この子が凄いのさ」
パウエルとしてみれば、沙更の能力が凄すぎてその恩恵を受けているだけだと思っている。パウエル自身かなり成長しているのだが、ミリアとガレムの伸びが凄すぎて実感出来ていないようだ。
そんな中エリィは、沙更のカードを見て驚く。6歳にして、Bランク冒険者になっている時点で凄すぎると言って良かった。しかも、二つ名を持っていてその二つ名はエリィも聞いたことがあった。
「貴女があの月の魔女なの?こんなに幼い子だと思っていなかったわ」
エリィがそう言う。どうやら月の魔女の名は、王都まで届いていたようだ。沙更は、そこで全ての隠蔽を解いた。二つ名を知っているのならば、ギルドに情報は伝わっていると判断したからだ。
村人姿からムーンシルバーロッドと黒のエーテルドレスに変わると抑えていた魔力が一気に広がっていく。濃密な魔力にエリィは驚くしかなかった。
魔力を感じた魔法士や治癒士たちが一気に顔を真っ白にしていく。これだけの魔力を感じたことがないだけに、先程よりも恐怖を体に感じてしまっていた。これ程の魔力を制御出来る魔法士はそうは居ないし、敵として会ったら絶望的としか言えないからだ。
ムーンシルバーロッドを操り、魔力を体内循環に切り替えると漏れていた魔力が収まった。重苦しい状態だったのが急に解除されたことからさらに驚かれることになってしまった。
「これだけ魔力を自在に操る子は見たことはありません。貴女は本当に特別なのですね」
エリィは驚きながらも二つ名持ちなのを納得した。そして、パウエルの依頼書の手続きを始めたのだった。
第32話 王都シルバールの冒険者ギルド3
受付嬢を叱るもう一人の受付嬢。そのやり取りを聞いていて、叱る受付嬢の方が役職が上だと気づいた沙更だが、そこで口には出さず、やり取りを見守ることにした。
「一旦、貴女は裏に行ってください。この人達は私が担当します」
「わかりました」
言われた受付嬢は、青い顔をしつつも頭を下げて後ろに下がっていった。代わりに入った受付嬢がパウエルたちに頭を下げる。
「今回の事申し訳ございません。彼女には再教育を行い、再発を防止致しますので、どうか…」
受付嬢にそう言われるが、そもそもパウエルたちに厳罰を求める気はない。沙更が求めるのならまだわかるが、パウエルたちにとっては受付嬢のやらかしはままあることであった。
ある意味慣れてしまった感もある。ウエストエンドの時にはルーカがやってくれるのでそうでもないが、他へ行けばそう言うことがないとは言えなかった。冒険者になって2年ほどでBランクに上がっている冒険者は少ない。
しかも、功績が足りないからAに出来ないと言う落ちも付いてくる。それ故に、特殊過ぎると言えなくもない。これだけ若くて高ランクの冒険者は滅多にいないのだから。
「俺たちは、ここでは初顔だ。あの受付嬢に関してはそちらに任せる。ここに来たのは辺境ウエストエンドから貴族の令嬢を王都まで送り届ける依頼を受けて、それが終わったからだ。依頼書はこれになる」
パウエルから依頼書を受け取った受付嬢は、内容を見て驚いた。辺境から王都まで馬車でも二週間以上掛かる。それを半分でここに居るのだから。
「貴方達は…」
「俺たちは冒険者パーティー荒野の狼。辺境最高位の冒険者パーティーと呼ばれている」
パウエルの言葉を聞いて、受付嬢は改めて自己紹介することにした。
「改めまして、王都シルバール冒険者ギルドチーフ受付嬢のエリィと申します。それにしても、辺境から王都まで馬車で二週間は掛かります。それを半分でとは桁外れですね」
「俺たちが凄いわけじゃない。この子が凄いのさ」
パウエルとしてみれば、沙更の能力が凄すぎてその恩恵を受けているだけだと思っている。パウエル自身かなり成長しているのだが、ミリアとガレムの伸びが凄すぎて実感出来ていないようだ。
そんな中エリィは、沙更のカードを見て驚く。6歳にして、Bランク冒険者になっている時点で凄すぎると言って良かった。しかも、二つ名を持っていてその二つ名はエリィも聞いたことがあった。
「貴女があの月の魔女なの?こんなに幼い子だと思っていなかったわ」
エリィがそう言う。どうやら月の魔女の名は、王都まで届いていたようだ。沙更は、そこで全ての隠蔽を解いた。二つ名を知っているのならば、ギルドに情報は伝わっていると判断したからだ。
村人姿からムーンシルバーロッドと黒のエーテルドレスに変わると抑えていた魔力が一気に広がっていく。濃密な魔力にエリィは驚くしかなかった。
魔力を感じた魔法士や治癒士たちが一気に顔を真っ白にしていく。これだけの魔力を感じたことがないだけに、先程よりも恐怖を体に感じてしまっていた。これ程の魔力を制御出来る魔法士はそうは居ないし、敵として会ったら絶望的としか言えないからだ。
ムーンシルバーロッドを操り、魔力を体内循環に切り替えると漏れていた魔力が収まった。重苦しい状態だったのが急に解除されたことからさらに驚かれることになってしまった。
「これだけ魔力を自在に操る子は見たことはありません。貴女は本当に特別なのですね」
エリィは驚きながらも二つ名持ちなのを納得した。そして、パウエルの依頼書の手続きを始めたのだった。
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