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極星騎士団と王都冒険者ギルド
第40話 宰相の屋敷へ
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月の魔女と聖剣
第40話 宰相の屋敷へ
辺境伯の屋敷で、ガーゼルベルトが動いていた。
『アランの痕跡が残りすぎている。二年でここまでやるあたり、そこまでカタリーナに負けていたことが悔しかったと言うことか』
ガーゼルベルトは、姪に婿として迎えた男の嫉妬がここまで根深いものだったことに驚きつつも所詮はその程度の男だったことを再認識する羽目になっていた。
ここ二年ほど、宰相としての仕事にかまけすぎていたようだと自嘲しつつ、調べた結果と照らし合わせて二年前に解雇された執事やメイドが困っているのを突き止めていた為、雇い入れることを決めた。
その代わり、アランが引き入れたメイドや執事を解雇する形だ。アランを辺境伯だと勘違いしている時点で、ガーゼルベルトにとっては許しがたい話であり、仕えるべき人間を間違えていると言うことでもあったからだ。
使用人が貴族の都合でやめさせられるのはよくあることであるが、ガーゼルベルトはアランの息がかかった人間を辺境伯の屋敷に置くことをよしとしない。徹底的な排除に入っていた。
ガーゼルベルトが辺境伯の屋敷で動いている頃、辺境伯の屋敷にジークが到着した。
「恩師が呼ぶとは、王都の屋敷もやつめに乗っ取られていたか!?」
呼ばれていると聞いて、カタリーナから許可を得て辺境から出てきて十日以上馬車に揺られてようやく王都にたどり着いたがやはり、王都の屋敷も毒されていると言うことのようだ。
リエットが先に到着したのも彼らがいてこそ、だがそれを理解できない屋敷の面々に怒りがこみ上げてしまうのは荒野の狼の面々が、フィリエス家をどれだけ救ったのか分かっているからだろう。
てこ入れの為に呼ばれたことは、ジークも理解していた。そこに、メイドのメアリーもついてきたようだ。王都の状況が良くないのはわかっていたから、同行を許可したのだ。
「ジークさん、ここにお嬢様が?」
「王立学園は寮制度ではありませんから、ここから通いのはずです。それにしても、前に来たときよりも雰囲気が悪い。恩師が呼ぶのも分かろう」
王都の辺境伯の屋敷を外から見ているにもかかわらず、屋敷の雰囲気が冷めている感じがするのはカタリーナやリエットの為の屋敷ではないから。アランが簒奪した中の一つと言えるだけに後始末が非常に大変であった。
ある程度の時間が経過した後、ガーゼルベルトが自分の屋敷に戻る際に沙更たちを呼んだ。
「いろいろと思うところがあるだろうが、状況を改善させる。もし良ければ、わしの屋敷に来ぬか?騎士の訓練場もあるぞ。ここでは動くには厳しいだろう」
ガーゼルベルトの誘いに、沙更たちは頷く。実際訓練するには辺境伯の屋敷は厳しかったのだ。どうしようか考えている時に、騎士団の訓練場があると聞けば行きたくなるのも分かる。
冒険者だけに、鍛錬を欠かすことはしない。だが、ここ数日軽くしか出来ていなかったことからしっかりやりたい気持ちが強かったのだ。
「良ければ、同行させてほしいです。ここでは訓練が出来ないってパウエルさんたちが困ってました」
「やはりな…。よかろう、わしと同席したまえ。この馬車ならば6人でも乗ることが出来る」
ガーゼルベルトの誘いを受けて、そのまま馬車に乗り込む。そう言う点、ガーゼルベルトは生粋の貴族とは言いがたく武人の方がしっくりくる。貴族が冒険者と同席など普通はあり得ない話だが、これはガーゼルベルトだからと言うしかなかった。
第40話 宰相の屋敷へ
辺境伯の屋敷で、ガーゼルベルトが動いていた。
『アランの痕跡が残りすぎている。二年でここまでやるあたり、そこまでカタリーナに負けていたことが悔しかったと言うことか』
ガーゼルベルトは、姪に婿として迎えた男の嫉妬がここまで根深いものだったことに驚きつつも所詮はその程度の男だったことを再認識する羽目になっていた。
ここ二年ほど、宰相としての仕事にかまけすぎていたようだと自嘲しつつ、調べた結果と照らし合わせて二年前に解雇された執事やメイドが困っているのを突き止めていた為、雇い入れることを決めた。
その代わり、アランが引き入れたメイドや執事を解雇する形だ。アランを辺境伯だと勘違いしている時点で、ガーゼルベルトにとっては許しがたい話であり、仕えるべき人間を間違えていると言うことでもあったからだ。
使用人が貴族の都合でやめさせられるのはよくあることであるが、ガーゼルベルトはアランの息がかかった人間を辺境伯の屋敷に置くことをよしとしない。徹底的な排除に入っていた。
ガーゼルベルトが辺境伯の屋敷で動いている頃、辺境伯の屋敷にジークが到着した。
「恩師が呼ぶとは、王都の屋敷もやつめに乗っ取られていたか!?」
呼ばれていると聞いて、カタリーナから許可を得て辺境から出てきて十日以上馬車に揺られてようやく王都にたどり着いたがやはり、王都の屋敷も毒されていると言うことのようだ。
リエットが先に到着したのも彼らがいてこそ、だがそれを理解できない屋敷の面々に怒りがこみ上げてしまうのは荒野の狼の面々が、フィリエス家をどれだけ救ったのか分かっているからだろう。
てこ入れの為に呼ばれたことは、ジークも理解していた。そこに、メイドのメアリーもついてきたようだ。王都の状況が良くないのはわかっていたから、同行を許可したのだ。
「ジークさん、ここにお嬢様が?」
「王立学園は寮制度ではありませんから、ここから通いのはずです。それにしても、前に来たときよりも雰囲気が悪い。恩師が呼ぶのも分かろう」
王都の辺境伯の屋敷を外から見ているにもかかわらず、屋敷の雰囲気が冷めている感じがするのはカタリーナやリエットの為の屋敷ではないから。アランが簒奪した中の一つと言えるだけに後始末が非常に大変であった。
ある程度の時間が経過した後、ガーゼルベルトが自分の屋敷に戻る際に沙更たちを呼んだ。
「いろいろと思うところがあるだろうが、状況を改善させる。もし良ければ、わしの屋敷に来ぬか?騎士の訓練場もあるぞ。ここでは動くには厳しいだろう」
ガーゼルベルトの誘いに、沙更たちは頷く。実際訓練するには辺境伯の屋敷は厳しかったのだ。どうしようか考えている時に、騎士団の訓練場があると聞けば行きたくなるのも分かる。
冒険者だけに、鍛錬を欠かすことはしない。だが、ここ数日軽くしか出来ていなかったことからしっかりやりたい気持ちが強かったのだ。
「良ければ、同行させてほしいです。ここでは訓練が出来ないってパウエルさんたちが困ってました」
「やはりな…。よかろう、わしと同席したまえ。この馬車ならば6人でも乗ることが出来る」
ガーゼルベルトの誘いを受けて、そのまま馬車に乗り込む。そう言う点、ガーゼルベルトは生粋の貴族とは言いがたく武人の方がしっくりくる。貴族が冒険者と同席など普通はあり得ない話だが、これはガーゼルベルトだからと言うしかなかった。
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