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聖剣の鞘の行方
第139話 オーガの群れ退治3
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月の魔女と聖剣
第139話 オーガの群れ退治3
パウエルたちが危なげなくオーガを20体程倒した頃、オーガの群れの奥からオーガよりも大きく肌の色が緑色の特殊な個体が現れた。オーガの上位種オーガチーフである。
「やはりいたか」
「リーダー、あいつは俺が貰うぜ」
ガレムがパウエルにそう言うと同時に、オーガチーフもガレムの存在に気づいた。ガレムとの距離を縮めたところでオーガチーフから仕掛ける。
オーガよりも発達した腕が振るわれるがガレムはそれを聖鋼の斧で防ぎ切る。当たった瞬間に物凄い金属音が鳴り響くけれど、聖鋼の斧にはヒビ一つない。オーガチーフはその事実に驚くが、一方でガレムは驚いてもいなかった。
「オーガチーフでこれか、俺も強くなったもんだな」
オーガチーフの腕力は下手なBランク冒険者ですら屠る威力を持つ。が、それでも今のガレムの防御には通用しない。聖鋼の斧で防御しているとは言え、防いた衝撃で生半可な腕の冒険者では吹っ飛ばされてしまう。が、吹っ飛ばされもせずにその場で受け止めきっている辺りが成長の証と言えた。
一方のオーガチーフも、ガレムが己の一撃を受け止めたことで自分の拳を止める力を持つことを理解するしかなかった。一方、ガレムにとっては自分の実力を再確認する作業のようなもので、強さとしてもBランクモンスターを圧倒できるほどに伸びたことを理解するしかなかった。
再度、オーガチーフの拳が振るわれるがガレムは受け止めもせずに冷静に見極めてその一撃を交わす。オーガチーフはしかけた拳を交わされて体勢を崩したところに、ガレムが両手持ちで振り下ろす聖鋼の斧が見えたところで意識が消えた。ガレムのスキルて補強された力で振り下ろされた聖鋼の斧はオーガチーフの脳天から足まで真っ二つに切り落とした。切り倒したオーガチーフが倒れるとガレムは斧を軽く振るって血を落とす。
「わりいな、思っていたよりも俺が強くなっちまった。てめえじゃ燃えなくなっちまったぜ」
オーガチーフが倒れたことにより、オーガたちの動きが鈍る。統率が取れなくなったのもそうだが、何より上位種ですら敵わないと言う事実はオーガたちに取って重要だったらしい。
パウエルが守っていたヘレナもオーガならばなんとか迎え撃てるだけに、魔鉄のメイスで応戦する。沙更と出会った頃なら苦戦しただろうが、今となっては互角以上の戦いが出来るようになっていた。
「いつまでも弱いままだと思わないで欲しいわ」
オーガの棍棒とまともに打ち合うが、武器としての優秀さはヘレナのほうが上だけに、打ちあう度にオーガの木製の棍棒が砕け散っていく。数度打ち合うと完全に棍棒が砕けてしまう。武器を失って隙が出来た所に再度魔鉄のメイスの一撃を左膝に決める。
膝の半月板を破壊し、立ち上がれなくなったオーガの顔面にヘレナの全身の力を込めたメイスのフルスイングを叩き込む。その一撃で、絶命するオーガ。
沙更もただ魔法を維持しているだけではない。パウエルとヘレナの動きを見つつ、遠距離援護していた。
「行って、アイスジャベリン」
魔法の名前だけで発動させる超短縮詠唱を使いつつ、パウエルやヘレナの死角からの攻撃を氷魔法で迎撃していく。魔法の名前だけの詠唱で生み出される氷の槍の数は12。
氷の槍はパウエルやヘレナの死角から襲おうとするオーガたちを貫くと同時に氷漬けにしていく。現代魔法ならば、ありえない現象をあっさりと引き起こすのは沙更が込める魔力量はとんでもないからである。
死角を消し、敵の動きを制限しつつも支援魔法を切らさない当たりは完全に一流の魔法士。戦いは完全にパウエルたちのペースになっていた。
彼らの戦いを見ていて、あっさりとオーガチーフが倒れたことに、今までオーガたちの進軍を抑えてきた騎士と兵士たちは驚くしかなかった。いかに辺境の騎士や兵士が精強とは言え、オーガチーフに余裕で勝てる騎士はほんの一握りしかいない。
しかも20にならない位であの強さとすればどこまで伸びるか気にならないわけがない。辺境最強の冒険者たちのポテンシャルの高さに脱帽するしかなかった。
オーガチーフを倒してから陽が少し傾いた時点でオーガの群れはパウエルたちによって討伐された。パウエルに取っては良い訓練であり、ガレムやミリアに取っては準備運動でしかなかった。
第139話 オーガの群れ退治3
パウエルたちが危なげなくオーガを20体程倒した頃、オーガの群れの奥からオーガよりも大きく肌の色が緑色の特殊な個体が現れた。オーガの上位種オーガチーフである。
「やはりいたか」
「リーダー、あいつは俺が貰うぜ」
ガレムがパウエルにそう言うと同時に、オーガチーフもガレムの存在に気づいた。ガレムとの距離を縮めたところでオーガチーフから仕掛ける。
オーガよりも発達した腕が振るわれるがガレムはそれを聖鋼の斧で防ぎ切る。当たった瞬間に物凄い金属音が鳴り響くけれど、聖鋼の斧にはヒビ一つない。オーガチーフはその事実に驚くが、一方でガレムは驚いてもいなかった。
「オーガチーフでこれか、俺も強くなったもんだな」
オーガチーフの腕力は下手なBランク冒険者ですら屠る威力を持つ。が、それでも今のガレムの防御には通用しない。聖鋼の斧で防御しているとは言え、防いた衝撃で生半可な腕の冒険者では吹っ飛ばされてしまう。が、吹っ飛ばされもせずにその場で受け止めきっている辺りが成長の証と言えた。
一方のオーガチーフも、ガレムが己の一撃を受け止めたことで自分の拳を止める力を持つことを理解するしかなかった。一方、ガレムにとっては自分の実力を再確認する作業のようなもので、強さとしてもBランクモンスターを圧倒できるほどに伸びたことを理解するしかなかった。
再度、オーガチーフの拳が振るわれるがガレムは受け止めもせずに冷静に見極めてその一撃を交わす。オーガチーフはしかけた拳を交わされて体勢を崩したところに、ガレムが両手持ちで振り下ろす聖鋼の斧が見えたところで意識が消えた。ガレムのスキルて補強された力で振り下ろされた聖鋼の斧はオーガチーフの脳天から足まで真っ二つに切り落とした。切り倒したオーガチーフが倒れるとガレムは斧を軽く振るって血を落とす。
「わりいな、思っていたよりも俺が強くなっちまった。てめえじゃ燃えなくなっちまったぜ」
オーガチーフが倒れたことにより、オーガたちの動きが鈍る。統率が取れなくなったのもそうだが、何より上位種ですら敵わないと言う事実はオーガたちに取って重要だったらしい。
パウエルが守っていたヘレナもオーガならばなんとか迎え撃てるだけに、魔鉄のメイスで応戦する。沙更と出会った頃なら苦戦しただろうが、今となっては互角以上の戦いが出来るようになっていた。
「いつまでも弱いままだと思わないで欲しいわ」
オーガの棍棒とまともに打ち合うが、武器としての優秀さはヘレナのほうが上だけに、打ちあう度にオーガの木製の棍棒が砕け散っていく。数度打ち合うと完全に棍棒が砕けてしまう。武器を失って隙が出来た所に再度魔鉄のメイスの一撃を左膝に決める。
膝の半月板を破壊し、立ち上がれなくなったオーガの顔面にヘレナの全身の力を込めたメイスのフルスイングを叩き込む。その一撃で、絶命するオーガ。
沙更もただ魔法を維持しているだけではない。パウエルとヘレナの動きを見つつ、遠距離援護していた。
「行って、アイスジャベリン」
魔法の名前だけで発動させる超短縮詠唱を使いつつ、パウエルやヘレナの死角からの攻撃を氷魔法で迎撃していく。魔法の名前だけの詠唱で生み出される氷の槍の数は12。
氷の槍はパウエルやヘレナの死角から襲おうとするオーガたちを貫くと同時に氷漬けにしていく。現代魔法ならば、ありえない現象をあっさりと引き起こすのは沙更が込める魔力量はとんでもないからである。
死角を消し、敵の動きを制限しつつも支援魔法を切らさない当たりは完全に一流の魔法士。戦いは完全にパウエルたちのペースになっていた。
彼らの戦いを見ていて、あっさりとオーガチーフが倒れたことに、今までオーガたちの進軍を抑えてきた騎士と兵士たちは驚くしかなかった。いかに辺境の騎士や兵士が精強とは言え、オーガチーフに余裕で勝てる騎士はほんの一握りしかいない。
しかも20にならない位であの強さとすればどこまで伸びるか気にならないわけがない。辺境最強の冒険者たちのポテンシャルの高さに脱帽するしかなかった。
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