召喚魔王様がんばる

雑草弁士

文字の大きさ
18 / 128

第15話 書類仕事

しおりを挟む
 ここはいつもの新生魔王軍本部基地司令室。わたしはここで、大量の書類相手に奮闘していた。アオイ、ザウエル、そしてザウエルの配下である魔道軍団から派遣されてきた魔道士たちが、総がかりでそれを手伝ってくれている。

 そんな中、ザウエル配下の一人であるアンブローズとか言った魔道士が、疲労困憊した口調で言葉を発した。

「が、ガーソム地方の収支決算報告を纏め終わりましたです、はい。
 ……しかし先代魔王ゾーラム様の時代には、ここまで書類仕事が多くなかったと思うのですが……。我々が駆り出されることも無かったような気も……」

「それは先代魔王がドンブリ勘定でデタラメな国家運営をしてたからですよ。今僕らがここまで忙しいのは、そのツケの清算もあるからです」

 吐き捨てる様に、ザウエルが言った。現在アーカル大陸に存在している占領地だけでなく、魔王の膝元であるはずのバルゾラ大陸も、先代魔王の滅茶苦茶な統治により無残なまでに疲弊している。

 いやこれを統治と言ったら、誰からも鼻で笑われるだろう。それほどまでに酷い状態だった。ううん、今年の税収は諦めるべきだな。領地の再建と復興が第一だ。必要とあれば、錬金術系の術法で貴金属や宝石を錬成するか、あるいは召喚系の術法使って鉱物召喚で金銀を大量に……。

 ここでアオイが、魔道士アンブローズを慰めるように言葉を紡ぐ。

「今、専門の官僚を育成してる。教育は上手く行ってるってこっちの報告書には書いてあるから、もうじき1期生が仕事場に入ってくる。
 その1期生が入ってくれば1人あたりの仕事量も減るし、2期生が入ってくる頃には仕事も全部引き継いで完全に魔道軍団の方に戻れる。だから今はがんばって」

「はあ……。わかってます。でも、その官僚を育成してるのもわたしの同僚ですけどね……」

「旧魔王軍の生き残りの中では、魔道軍団は貴重なインテリだからねえ。現状、知的作業は君らに頼るしかないんだよ。賞与も出すから、頼むよ」

「は、魔王様。了解いたしました!」

 わたしの言葉に背筋を伸ばす魔道士アンブローズ。だがそれでも疲労の色は隠せていない。わたしはアオイから書類を受け取り、目を通してサインする。その書類は先ほど彼女が言った通りに、政務や経済官僚、軍官僚、その他諸々の教育、育成についての物だった。

 その書類によると官僚として有望なのは、エリート種族である魔族を除けば皮肉なことに、アーカル大陸やコンザウ大陸から人種差別による迫害のために逃げ出してきた人類……人間族、森妖精エルフ族、土妖精ドワーフ族などの内の少数民族だったりする。

 彼ら少数民族の人類は、人類領域から脱出してバルゾラ大陸……人類の言うバルキーゾ魔大陸に逃げ込んだことで、人類の裏切者扱いされているらしい。自分たちで迫害して追い出しておいて、勝手なもんである。

「……うん、この者たちのために保護区を創設するか。この大陸に逃げ込んで来たけれど、魔物ではないから大陸の隅で細々と生きるしか無かった様だし。書類を読む限りでは、中々使える人材たちじゃないか」

土妖精ドワーフ族は技術技能者としても有望。人間族は突出したところは無いけど、欠点も無いから何でもやらせられる」

森妖精エルフ族は魔法に対する適正が魔族並に高いですからね。魔族は産まれる数が少ないのが悩みですから、忠誠を誓ってくれるならば魔道軍団の新たな人員としても見込めますね。
 ……ただ、魔物たちからの人類への偏見や差別を乗り越えるだけの才覚は、示してもらう必要がありますが」

 アオイとザウエルも、反対意見は無い様である。わたしは次の書類を手に取った。

豚鬼オーク大犬妖ノール人食い鬼オーガー邪鬼ゴブリン邪妖精スプリガンか……。問題ばかり起こしてくれるなあ。今回は互いの種族同士でいさかいかね」

「今のところ居住地を分けて、間に緩衝地帯を設け、互いに衝突が起こらない様にしていますが……。後は我々新生魔王軍でも、一般の兵士として使ってはいますけれど、豚鬼オーク大犬妖ノール人食い鬼オーガーの3種は特にひどいです。知能も低くて扱いにも困りますね。
 一応強い者の言う事は聞くので、魔族と同じエリート種族である巨鬼トロール族を指揮官にあてがってます。けれど巨鬼トロール族も数が多いとは言えないので……」

「本当は、巨鬼トロール族はアオイの下につけて、親衛隊を組織したかったんだがなあ……。はぁ……」

 わたしは溜息を吐く。今のところ親衛隊には、ゼロと同タイプである戦闘ドロイドたちが配属されている。だが戦闘力は巨鬼トロール族の方が強いのは、やはり間違いのないところだ。

邪鬼ゴブリン邪妖精スプリガンは、魔法的能力も高いし知能も比較的高いが……。組織には向かない性格なんだよね。いたずら好き、と言うには酷いレベルだし。
 他の種族を引っ掛け、騙し、利益を貪るって程度ならともかく……。いたずらに殺して楽しむ、と言うのはヤバいだろう」

「でも普通の妖精フェアリーの類も、見た目は可愛らしいけどけっこう洒落にならないいたずらをするみたいよ。命にかかわるレベルの。本質は同じっぽい」

「こいつらのうち従軍してる者たちはきっちり躾け、我々新生魔王軍関係者にはいたずらをしないよう『ギアス』の魔法で強制しています。そして大規模な集団行動にはまったく向かないので、単独あるいは小規模グループで諜報活動に従事させています」

 わたしは頷く。次の書類は、犬妖コボルドに関する物だった。

「うーむ、犬妖コボルドは魔物たちの中でも取るに足らない被差別種族だと聞いていたんだが……。けっこう重要じゃあないか。
 このバルゾラ大陸で、農業や工業生産に関わってるのは、先ほど話に出た人類種族の難民の他は、ほとんどが犬妖コボルドだし。まあ一部の強力な武具などは魔族や巨鬼トロール族なんかも作ってるようだが。
 と言うか犬妖コボルドがいないとバルゾラ大陸の経済、回らないよ」

「経済活動と言うか……。他の種族から搾取される存在ですからね。あれらが農耕をやって、他の種族がそれを搾取する。それが従来の慣例でした。まあ繁殖力は桁外れですが、個々の力は極めて貧弱ですし。
 ですが、我々魔族や巨鬼トロール族などエリート種族からは、最近見直されて来ていますよ。まあ、あれらはあれなりに、結構やるじゃないか、って程度ですがね。豚鬼オーク大犬妖ノールより、ずっと評価は上がってます」

 ザウエルの言葉に、わたしは閃く物があった。

「銃、かな?」

「ええ。魔王様が量産させているライフル銃です。僕ら魔族は魔法が強力ですから使おうとはあまり思いませんし、防御魔法で銃弾を防げます。巨鬼トロール族は接近戦に誇りを持っている上に、やたら頑丈なので銃弾がほとんど通用しません。
 けれど、それ以外の種族にとっては銃は脅威です」

「そう言う割には、君は拳銃を携行しているみたいだけどね?」

「いざと言うときには、便利ですから。僕は魔王様が創ったゼロを見たとき、魔法絶対主義に落とし穴があることを知ったんです。
 ……それに『エンチャント』の魔法で銃や弾丸に魔力付与すれば、巨鬼トロール族も殺せますし魔族の防御魔法も貫けます。それはともかくとしまして……」

 ザウエルは話を元に戻す。

「先日も抵抗をやめない人食い鬼オーガーの集落を、犬妖の銃士隊に討伐させました。犬妖コボルド人食い鬼オーガーでは、今までの常識では100対1であっても勝ち目はないです。ですが人食い鬼オーガーの半分の数の犬妖コボルド銃士隊で、あっさりと集落を殲滅しましたよ。
 つまり銃の様な高度な武器を使う頭の無い豚鬼オーク大犬妖ノール人食い鬼オーガーよりも、単なる犬妖コボルドの方が今後の戦争に適合できると言うことが誰の目にも明らかになったんです」

「……なるほど。犬妖コボルドが搾取の対象にされない様に保護政策を取った方がいいかもな、重要な種族だし。犬妖コボルドの作った農産物とか工業製品は国家が買い上げて、他の種族にはそれを金銭で売却するか労働の対価として下げ渡すか。
 今まで抑圧されてた分、保護したら数が増えるだろうから、増えた分は軍隊で吸収するとしよう。……だが、そうなるとますます豚鬼オーク大犬妖ノール人食い鬼オーガーの戦力価値が下がる、か。どう使ったものかな……」

「難しい課題ですね。ただ半豚鬼ハーフオークなら、豚鬼オークの体力に成長速度、人間族に近い知能や器用さを兼ね備えています。アーカル大陸の占領地では、半豚鬼ハーフオークが大量に生まれたとの報告があります。彼らならば、きちんとした教育を施せば使い物になるでしょうね。
 おそらくはコンザウ大陸のもと占領地でも同じ現象が起きているでしょうが……」

 ザウエルの言葉を聞き、アオイが苦い顔をする。まあ、人間の精神構造メンタリティを持ったままであるわたしも、あまり良い気はしない。アオイが嫌そうに言う。

「……それって、アレ?侵略戦争に付き物の……」

「まあ、アレ……つまりはナニです。豚鬼オークは食欲と性欲だけの生き物ですからねえ……」

 つまりは、いわゆる18禁な行為って事だ。しかも同意の上では無い、無理矢理な。

「ザウエル、略奪や虐殺、そう言った行為は、現地の民力を減退させるだけだからね。わたしの名前で厳禁しているはずなんだが。その辺はどうなっているかな?」

「極めて減った、との報告は来ています。ですが根絶までは至らぬようで、未だに略奪や虐殺、それにナニをした豚鬼オーク大犬妖ノール人食い鬼オーガーがときどき処刑されていますね。
 ああ、ナニをするのはほとんど豚鬼オークか、ごく一部の異常な性癖を持つ者だけですが」

 まあ、そりゃあそうだろう。豚鬼オークを除けば、各々の種族における精神構造メンタリティからすれば、異種族は魅力的には見えないはずなのだ。わたしは左右に首を振る。規律正しい軍隊は、なかなか遠い目標の様だ。

「あー、アーカル大陸に兵士たちと同族の雌を数多く送り込む様に命じていたはずだが?」

「兵糧や軍資金と一緒に輸送船団に詰め込んで送りましたが、まだ向こうに着いていません。なお魔竜軍団の海竜が、船団の護衛に就いています」

「あー……そうか。船が着いて、そう言った問題がなるべく解決してくれると良いんだが。
 それはともかくだ。生まれた半豚鬼ハーフオークの子供らを、なるべく保護するよう命じてくれ。そう言った事情であれば、母親に殺されかねんだろう。救出してきちんと教育すれば、なかなかの人材になりそうだ」

 ザウエルは、わたしの言葉に困ったような表情を浮かべる。

「教育ですか。ですが……これ以上魔道軍団から教員を出すのは難しいです。
 それに半豚鬼ハーフオークの子供の適性は、魔道士ではなく兵士、戦士でしょうからね。魔道軍団から出した教員ではどっちにせよ教育方針と噛み合わないでしょう」

「うーむ……。ならばアオイ、親衛隊にいる戦闘ドロイドを何体か出せないかな?そこそこ程度に人工知能が成長した奴を。空いたところには、また新しく同タイプの戦闘ドロイドを製造して充当するから。
 軍人としての教育を施すのであれば、奴らを教官としてもいいと思う。ある程度は人工知能が成長している必要性があるがね。送り出す前に、教官としてのマニュアルもインストールしてやろう」

「そう言うことなら……。3分の1程度は送り出せると思う。ただそれ以上連れて行かれると、その分を頭が真っ白な新人で埋めたとしても日常の任務が上手く回らないと思う」

 ここで魔道士アンブローズが泣きそうな声を上げる。

「ま、魔王様、大魔導師様、親衛隊長殿……。新しい案を出されるのは良いのですが、もう少し速度をゆっくりしていただけませんでしょうか。新たな書類や命令書を製作するのが、追い付かないのです!」

「あ、そうか」

「悪いことをしたね」

「ごめん」

 わたしはおもむろに言った。

「まずはここにある書類を全部片付けるのが先決だったな。気になる点はメモを取っておいて、また終わった後で話そう」

「そうね」

「そうですね」

 それからわたしたちは、黙々と書類を処理し続けた。とりあえずその日の分の書類仕事が終わった時には、官僚業務をやってくれていた魔道士たちは死屍累々と言った様子であった。
しおりを挟む
感想 97

あなたにおすすめの小説

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜

沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。 数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』 見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装… 俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。 突然の事で戸惑うクラスメート達… だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。 「またか…」 王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。 そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。 そして俺はというと…? 『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』 「それよりも不知火君は何を得たんだ?」 イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。 俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。 その場にいた者達は、俺の加護を見ると… 「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。 『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』 王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。 まぁ、その方が気楽で良い。 そして正義は、リーダーとして皆に言った。 「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」 正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。 「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」 「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」 「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」 「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」 「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」 「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」 「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」 俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。 「その…鎧と剣は?」 「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」 「今迄って…今回が2回目では無いのか?」 「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」 俺はうんざりしながら答えた。 そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。 いずれの世界も救って来た。 そして今度の世界は…? 6月22日 HOTランキングで6位になりました! 6月23日 HOTランキングで4位になりました! 昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°. 6月24日 HOTランキングで2位になりました! 皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

チート魔力を持ったせいで世界を束ねる管理者に目を付けられたが、巻き込まれたくないので金稼ぎします

桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。 交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。 そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。 その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。 だが、それが不幸の始まりだった。 世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。 彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。 さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。 金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。 面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。 本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。 ※小説家になろう・カクヨムでも更新中 ※表紙:あニキさん ※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ ※月、水、金、更新予定!

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

神々の間では異世界転移がブームらしいです。

はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》 楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。 理由は『最近流行ってるから』 数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。 優しくて単純な少女の異世界冒険譚。 第2部 《精霊の紋章》 ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。 それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。 第3部 《交錯する戦場》 各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。 人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。 第4部 《新たなる神話》 戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。 連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。 それは、この世界で最も新しい神話。

処理中です...