クリスマスの前に

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クリスマスの前に

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「うぅ。」
私は駅のホームのベンチで嗚咽を堪えた。
3年も付き合った彼氏に振られた。
他に好きな人ができたからって...。
私は本気で好きだったのにな。

11月の終わり、街にはクリスマスツリーが現れ始めた。クリスマスにプロポーズされたら、なんて浮かれていた私はバカだ。
いつの間にか彼の心が離れていたなんて。

うまく行かないな。涙が零れそうで上を向いた。

すると、
「おっ、上野?」
急に顔の上に影ができたと思ったら、声をかけられた。
私はびくっとして下を向いた。その拍子に
涙が目尻から零れてしまった。

「泣いてるのか?」
声はデリカシーなく聞いてきた。

聞き覚えのある声で、ちょっと目を擦って見上げると、同じ会社の同僚の田中だった。

田中はいつもノリがいいお調子者タイプで、私にもよく絡んでくる。

「失恋しちゃっただけだから気にしないで。」
私は頑張ってちょっと笑って見せた。

「そういうときに無理に笑うなよ。」
田中は一緒に笑ってくれるかと思ったら、違った。

急に私の腕を引っ張り立たせた。それから私の手首を握って改札をでて、どこかへ向かって歩いた。



 
気づいたら、ラブホテルの一室で、
「えっ、田中?」
「俺が忘れさせてやるよ!」
ベッドの前に立ち尽くしていたら、田中の顔が迫ってきてキスされた。

1度口が離れたと思ったら、また迫ってきた。今度は舌が入ってくる。
やけに気持ちよく感じて突き放せない。

「はぁ...はぁ......私別れたばっかりでこんなこと......そんなに軽い人間じゃないはずなんだけど......」

「知ってる。とってもまじめで、一途なこと。俺は上野の失恋につけこむ、ずるい男だってわかってる......でも上野のこと、ずっと前から好きなんだ...」

「えっ、私のことすきなの...?でも急にいわれても...」
田中のことそんな対象に見たことなかったけど、急に顔が熱くなってきた。

「ま、今日は気晴らしかやけだと思って、俺に抱かれなよ!」

そういうと田中は私を抱きしめた。少しして身体が離れたかと思うとコートを脱がされ、スーツを脱がされ、スカートを下ろされた。

私は手を引かれベッドに倒された。田中はブラウスのボタンを上の方だけ外し、バンザイの体勢で脱がせようとした。

なのにバンザイからブラウの袖を抜ききらない、中途半端なところで止められて、腕が動かしにくくなった。

ブラとショーツとストッキングが丸見えの状態で見おろされ、羞恥心で全身が熱くなるのを感じた。

「はぁ、上野いい眺めだよ。」

田中は私を跨いで、胸に手を伸ばし、ブラの上から掴んできた。

「おっぱい大きいね。」
田中の顔がにやけけていた。
それから背中に手を回すと、ホックを外しブラを外すとベッドの下に落とされた。

そして田中は胸を舐め始めた。
「あはっ」
何だかくすぐったくて一瞬笑い声がでてしまった。

「くすぐったかった?気持ちよくなるように頑張るね。」
田中を変にやる気にさせてしまった。

田中は片方の胸を手で揉みしだきながら、反対は舌で乳首を吸ったり、転がしたりし始めた。

「可愛い。乳首がコリコリして立ってるよ。」

「そんな説明いらないから...」

「下はどうなってるかな?」
田中は胸から離れ、少し下に移動し私の足の間に入りこんだ。

「おっ、パンティー染みできてるよ。やらしーな。でも胸で感じてくれたんだ!」

「言わないで...」

田中は鼻を近づけくんくんした。
田中はちょっと変態気質かもしれない。
そしてストッキングの上からクロッチを撫でた。

「破ってみたい。」
言うなりストッキングに手をかけ、爪でやぶいてしまった。ショーツだけよりはずかしい気がする。

そしてショーツの隙間から指を入れると、私のひだをなぞさ

「うわぁ、どろどろだよ。」
田中は嬉しそうに笑って、そのまま突起を探り当てた。

「んんっ」
指がそこの上を行ったり来たりして、私は思わず声を上げた。

「ここ気持ちいい?」
田中はくるくるとなで始めた。
私は思わずビクビクしてしまう。

「クリが好きなんだね!」
田中は嬉嬉としてさらにそこを攻めてきた。

「いく時はおしえてね。」
田中は指の動きを早めた。
「はぁっ、うんんっ!!」
私はついにびくびくといってしまった。

「あーあ。教えてって言ったのに。まあ夜は長いから、ちゃんと言えるようにしてあげるね」

田中のS性を垣間見て、私はお腹の奥がぞわっとするのを感じた。
そして田中の指がさぐるようにあそこに入ってきた。

「結構簡単にはいったな。」
そう言いながら、ゆびをゆるゆるうごかさした。

「はうっ!」
また声を上げてしまった。

「おっ、ここが特にいいのか?Gスポットってとこかな?」

内壁の一部を指でこすられた。
突起とはまた少し違った快感を感じる。
「あぁん。」

1度指が抜かれたと思ったら、さっきより圧迫感を感じた。

「見て、指3本も入った。」

思わず自分のあそこに視線を向けてしまったけど、恥ずかしくなって横を向いた。

田中は気にした様子もなく、中を広げていく。そして先程感じてしまった場所をさらに擦ってきた。

「はぁん!あっ、やめて。なんかでちゃいそうっ!」

「イきそう?」

「あぅん!イッちゃうー!!」

「いいよ!ちゃんと見ていてあげるから。」

田中はそういうと、中を擦りながらさらに親指で突起も擦った。

「はぁん!あぁん!あー!!」

何かがプシャッと飛び出した。一瞬頭が真っ白になる。

「はぁ、はぁ。」
荒い呼吸を繰り返していたら、田中が言った。

「上手にイけたね。じゃあご褒美だよ。」

「えっ」

膝を広げられ、あそこに、ずずっと太いものが入ってきた。

「ちょっと、待ってっ!あっあぁぁぁぁ」

奥までたどりついたと思ったら、すぐにピストンが始まった。

「俺、もう抑えがきかない。」

激しいピストンに翻弄されて、また息絶えだえになっていくけど、同時に快感も高まっていく。

「また...きちゃうっ!」

「俺も、出る!」

「はぁん、あぁん!」
身体が快感でビクビクとした。

「くっ」
快感がはしまたさたてむほぼ同時に田中のうめきと、身体の奥に熱が放たれるのを感じた。





「ねぇ。クリスマスも一緒に過ごしてほしいな...。」

田中は気晴らしに軽い気持ちでとか言ってたけど、私は離れがたい気持ちがわいてしまって言ってみた。
前の彼に振られたばかりなのに、未練が消えてしまった気がする。私って自分が思っていたより軽い女なのかな。ちょっと自己嫌悪に陥りそうになっていたら、田中が言った。

「あぁ。そんなこと言われたら...今年も、来年も、その先のクリスマスもずっと一緒にすごしてやるよ。」

田中は私をギュッと抱きしめた。
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