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学友の誘いを振り切って、蒼斗が向かった先はセキュリティのしっかりした高層マンションだ。
事件があってから二人で暮らせるように引っ越したのだ。
俺が一生守ってやると誓い出会った頃から蒼斗はずっとそう思い晴人の側にいた、それなのに守ってやるどころか辛い思いをさせてしまったと後悔してもしきれない。
「…はぁっ…はっ…ぁぁあっ…」
寝室の扉を開けると、ブワッと晴人のフェロモンが広がる。
βの自分がここまで強く感じるのだから、αにとってはもっとなのだろう。
一般のβの人間は、ほとんど発情フェロモンを感じないといわれている。
しかし蒼斗はα寄りのβという特異体質の為に、Ωのフェロモンを感じとる事が出来るのだ。
「大丈夫…じゃないよな。」
ベッドの淵に腰掛けると、俺の存在に気づいた晴人が自身から手を離し縋ってくる。
「はうっ……っ…あっ…ぉと…」
刺激が足りず、中々達せなかったようだ。
「晴人…やっぱり薬効かないんだな…」
初めての発情期の時から、あまり抑制剤を使っても効果がみられないらしい。
何度か薬を変えても、良い時で30分~1時間程しかもたない。
「んっ…たす、けてっ…… 」
涙を浮かべた瞳で見つめられ、その小柄な体を強く抱きしめた。
「俺がαだったらお前と番になれたのにな…。」
ポロッと零れた本音は今の晴人には届いていない。
それは蒼斗にとって救いだった。
事件があってから二人で暮らせるように引っ越したのだ。
俺が一生守ってやると誓い出会った頃から蒼斗はずっとそう思い晴人の側にいた、それなのに守ってやるどころか辛い思いをさせてしまったと後悔してもしきれない。
「…はぁっ…はっ…ぁぁあっ…」
寝室の扉を開けると、ブワッと晴人のフェロモンが広がる。
βの自分がここまで強く感じるのだから、αにとってはもっとなのだろう。
一般のβの人間は、ほとんど発情フェロモンを感じないといわれている。
しかし蒼斗はα寄りのβという特異体質の為に、Ωのフェロモンを感じとる事が出来るのだ。
「大丈夫…じゃないよな。」
ベッドの淵に腰掛けると、俺の存在に気づいた晴人が自身から手を離し縋ってくる。
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刺激が足りず、中々達せなかったようだ。
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初めての発情期の時から、あまり抑制剤を使っても効果がみられないらしい。
何度か薬を変えても、良い時で30分~1時間程しかもたない。
「んっ…たす、けてっ…… 」
涙を浮かべた瞳で見つめられ、その小柄な体を強く抱きしめた。
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それは蒼斗にとって救いだった。
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