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しおりを挟む頬に蒼斗の涙が落ちてくる…。
顔を見るのが辛くて、目を閉じた。
そうだ、辛いのは自分だけじゃない。
蒼斗もきっと辛い筈だ…俺がΩに生まれたばっかりに。
「はる、と………」
力なく名前を呼ばれてハッとする。
やっぱり、蒼斗が困った顔でこちらを見ていた。
「んぁっ……ごめ、なさ…ぃ 」
身をよじると、蒼斗を奥に感じ締め付けてしまい喘ぎながらも謝罪の言葉を口にした。
蒼斗のペニスは達することなく、晴人のナカから出ていった。
──噛んでほしい……
それが晴人の本心、そして本能。
しかし、自分が項を噛んだところで晴人を番にする事は出来ない。
βである自分にはどうする事も出来ないのだ…
「…ごめん、ごめんね。晴人…。」
そう言って静かに晴人の上から退き寝室を後にした。
やってしまった…
蒼斗を傷つけてしまったのだ。
ダメだと思いながらも、本能に抗う事は出来ず一番言ってはならない言葉を吐いてしまった。
「ひっく……うっ うっ」
ぼろぼろと涙が溢れて止まらない。
きっと自分より泣きたいのは蒼斗のはずなのに…。
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