ひとしづくの、愛。

秋野

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数日が過ぎ、晴人の発情期も落ち着いた。

あれから晴人は蒼斗に抱かれることなく抑制剤で無理矢理ヒートを抑えていた為、まだ体調が優れず寝込んでいる。

蒼斗は通常通り大学へ行っており、今自宅には晴人ひとりだ。

「はぁ……」

蒼斗は今日実家に寄ってから帰る為、遅くなるらしい。

家を出る時の蒼斗は、少し暗い顔をしていた。

────「行ってくる…。」
そう言って静かに頭を撫でられた。

なんとなく、蒼斗の身内に交際に反対されているのは分かっていた。
蒼斗の両親はα同士だから尚更気にするのだろう。


「離れたくない、よ…」

蒼斗との別れなど考えたくない。

考えれば考えるほど、涙が溢れて止まらなくなってしまった。


「僕は、どうしたらいいのかな…」

ベッドから出る事も出来ず、折角蒼斗が用意して行ってくれた食事にも手を付けることは出来なかった。
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