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二章
36話
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「襲われてる方も善戦してるみたいだね」
「でも、ゴブリンもどんどん増えてきているわ。このままだと被害が出るのも時間の問題ね」
襲われてる現場を目視できる所まで来た。魔物はやっぱりゴブリンのようだ。
しかも、木々の間から続々と現れている。
そんな時、ゴブリンの集団に気を取られていると、カツンと何か弾かれた音がした。
「矢!?」
「上か!?」
地面に眼をやると、粗末な木製の矢が落ちていた。ゴーレムのウマコじゃなくて普通の馬だったらヤバかった。
咄嗟に視線を上に向けると、次の矢をつがえているゴブリンがいた。
「先に馬を狙うなんて、攻めかたを分かってるな」
俺は樹上のゴブリンに雷弾を放つ。
弓を持ったゴブリンは、なす術もなく雷弾に貫かれ、ボトリと落ちてきた。
「ここからは危ない。リコラはここで結界を張って待機しててくれ」
「分かったわ。ユースケは?」
「とりあえずゴブリンの数を減らしてくる。注意がこっちに分散すれば、あっちも動きやすいでしょ」
ゴブリンが集っていてよくは見えないけど、襲われてる人達は結界を張って、その中に籠っているようだ。
俺が注意を引けば応戦し始めるかもしれない。
「おっと、そんなところに隠れてるなよ」
俺は近くの繁みに雷弾を放つ。
叫び声をあげて倒れてきたのは、石槍を抱えたゴブリンだ。
「伏兵用意するとか、ゴブリンもなかなか頭良いんだな」
走りながら樹上や繁みに隠れているゴブリンを処理していく。隠れているつもりなんだろうけど、殺気が駄々漏れなんだよね。
後、単純に臭い。
隠れている事が分かれば、見つけ出すのは割と簡単。たまにローズも教えてくれるしね。
十匹くらい倒した頃に、ようやく現場にたどり着いた。
「うじゃうじゃいるな。これなら狙わなくても当たりそうだ」
足を一旦止めて、魔力弾を撃つ。雷弾は魔力弾よりも消費魔力が少し多いから、先も長そうだしちょっと省エネだ。
ゴブリン達は次々と頭を撃ち抜かれて倒れていく。
ローズに背後を警戒してもらっているけど、後ろから近付いてくるゴブリンはいないようだ。
前方だけに注意してれば良いのはありがたい。俺は無心で魔力弾を撃ち続けた。
「でも、ゴブリンもどんどん増えてきているわ。このままだと被害が出るのも時間の問題ね」
襲われてる現場を目視できる所まで来た。魔物はやっぱりゴブリンのようだ。
しかも、木々の間から続々と現れている。
そんな時、ゴブリンの集団に気を取られていると、カツンと何か弾かれた音がした。
「矢!?」
「上か!?」
地面に眼をやると、粗末な木製の矢が落ちていた。ゴーレムのウマコじゃなくて普通の馬だったらヤバかった。
咄嗟に視線を上に向けると、次の矢をつがえているゴブリンがいた。
「先に馬を狙うなんて、攻めかたを分かってるな」
俺は樹上のゴブリンに雷弾を放つ。
弓を持ったゴブリンは、なす術もなく雷弾に貫かれ、ボトリと落ちてきた。
「ここからは危ない。リコラはここで結界を張って待機しててくれ」
「分かったわ。ユースケは?」
「とりあえずゴブリンの数を減らしてくる。注意がこっちに分散すれば、あっちも動きやすいでしょ」
ゴブリンが集っていてよくは見えないけど、襲われてる人達は結界を張って、その中に籠っているようだ。
俺が注意を引けば応戦し始めるかもしれない。
「おっと、そんなところに隠れてるなよ」
俺は近くの繁みに雷弾を放つ。
叫び声をあげて倒れてきたのは、石槍を抱えたゴブリンだ。
「伏兵用意するとか、ゴブリンもなかなか頭良いんだな」
走りながら樹上や繁みに隠れているゴブリンを処理していく。隠れているつもりなんだろうけど、殺気が駄々漏れなんだよね。
後、単純に臭い。
隠れている事が分かれば、見つけ出すのは割と簡単。たまにローズも教えてくれるしね。
十匹くらい倒した頃に、ようやく現場にたどり着いた。
「うじゃうじゃいるな。これなら狙わなくても当たりそうだ」
足を一旦止めて、魔力弾を撃つ。雷弾は魔力弾よりも消費魔力が少し多いから、先も長そうだしちょっと省エネだ。
ゴブリン達は次々と頭を撃ち抜かれて倒れていく。
ローズに背後を警戒してもらっているけど、後ろから近付いてくるゴブリンはいないようだ。
前方だけに注意してれば良いのはありがたい。俺は無心で魔力弾を撃ち続けた。
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