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二章
38話
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いつもより多目に魔力を流し、魔力刃を形成する。なかなか制御が難しくはあるけど、あんまり間合いが近いのも嫌なので、刃渡りを長めにしておきたかったのだ。
群がるゴブリンを容赦なく切り捨てていく。
「先ずは結界の所まで行こうかな。合流出来れば良いし、出来なくても背中を気にしなくてよくなるだろう」
死角に入られないように立ち回りながら、結界の方に向かっていく。
一匹一匹はゴーレムより弱い。何せ硬いうえにコアを何とかするまで動き続けるゴーレムに比べ、ゴブリンは頚を落とすだけで動かなくなるのだ。
だけど、やっぱり数は脅威だ。
これだけ多くのゴブリンに掴まれたら、流石にどうなるか分からない。
「ローズに戦闘能力付ければ良かったかな」
夜間警戒ようにと考えていたけど、今更になって使い魔に戦闘能力を付ければ良かったと少し後悔する。
それだけゴブリン達はめんどくさかった。
結界までは10メートルほど。その僅かな距離をなかなか詰める事ができなかった。
手数の少なさを愚痴りたくもなるというものだ。
うんざりしかけてきた時に、状況が変わった。街道の向こう側から矢が飛んできたのだ。
「む!?新手か!?」
背筋に緊張が走ったけど、飛んできた矢はゴブリンを貫く。
それからも次々と矢がゴブリンに降り注ぐ。
「やっと救援が来たか」
冒険者らしき厳つい男性が二人、こちらに向かって走ってきていた。その後方には二台の馬車と、二人の弓兵がいる。
「お~い!」
「大丈夫か!?」
ゴブリンの注意を引くためもあるんだろう。大声をあげて俺の安否を確認してきた。
「大丈夫です!」
それに応え、ゴブリンを倒しながら俺も大声で返事をする。
二人の冒険者は、手にした大戦斧を振りまくる。当たったゴブリンは大した抵抗も出来ずに千切れとんでいく。
「パワフルだなぁ」
冒険者達の力強さに圧倒されつつも、負けじと俺も魔力刃を振るう。いつの間にか魔力の制御にも慣れてきたのか、刃の出力も安定してきていた。
援軍に気が弛みそうになったけど、気合いを入れ直してゴブリンの群れに向かっていった。
群がるゴブリンを容赦なく切り捨てていく。
「先ずは結界の所まで行こうかな。合流出来れば良いし、出来なくても背中を気にしなくてよくなるだろう」
死角に入られないように立ち回りながら、結界の方に向かっていく。
一匹一匹はゴーレムより弱い。何せ硬いうえにコアを何とかするまで動き続けるゴーレムに比べ、ゴブリンは頚を落とすだけで動かなくなるのだ。
だけど、やっぱり数は脅威だ。
これだけ多くのゴブリンに掴まれたら、流石にどうなるか分からない。
「ローズに戦闘能力付ければ良かったかな」
夜間警戒ようにと考えていたけど、今更になって使い魔に戦闘能力を付ければ良かったと少し後悔する。
それだけゴブリン達はめんどくさかった。
結界までは10メートルほど。その僅かな距離をなかなか詰める事ができなかった。
手数の少なさを愚痴りたくもなるというものだ。
うんざりしかけてきた時に、状況が変わった。街道の向こう側から矢が飛んできたのだ。
「む!?新手か!?」
背筋に緊張が走ったけど、飛んできた矢はゴブリンを貫く。
それからも次々と矢がゴブリンに降り注ぐ。
「やっと救援が来たか」
冒険者らしき厳つい男性が二人、こちらに向かって走ってきていた。その後方には二台の馬車と、二人の弓兵がいる。
「お~い!」
「大丈夫か!?」
ゴブリンの注意を引くためもあるんだろう。大声をあげて俺の安否を確認してきた。
「大丈夫です!」
それに応え、ゴブリンを倒しながら俺も大声で返事をする。
二人の冒険者は、手にした大戦斧を振りまくる。当たったゴブリンは大した抵抗も出来ずに千切れとんでいく。
「パワフルだなぁ」
冒険者達の力強さに圧倒されつつも、負けじと俺も魔力刃を振るう。いつの間にか魔力の制御にも慣れてきたのか、刃の出力も安定してきていた。
援軍に気が弛みそうになったけど、気合いを入れ直してゴブリンの群れに向かっていった。
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