『SEの「超優しい男子」とデジタルホラーの「令和のメリーさん」と半グレ軍団との対決の4日間の大激戦!なっちゃん恋愛小説シリーズ第2弾!』

あらお☆ひろ

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「メリーさんの正体」

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「メリーさんの正体」

 夏子は自問自答を繰り返した、(メリーさんは「怪異」じゃない。あくまで人為的に作られた「デジタルのまやかし」や。25日に盗まれた美波ちゃんの自立型AIシステム…。そこから始まるトラブルに合わせて登場した「メリーさん」…、背景には二つのスパイアプリと新興AIチャットの「mabudachi」と「kare」…。)夏子の中で一つの線がつながった。
「おい美羽!お前、美波ちゃんから盗んだシステムを「ナンバーワン」っていうソフトハウスに売り飛ばしたんとちゃうやろな?今すぐ吐け!さもないとこの場で地獄に送ったんぞ!」
夏子が美羽の胸ぐらをつかんで回答を恫喝すると、美羽は力なくうなづき
「そうです。美波の作った「TOMO」というシステムを「ナンバーワン」に渡しました。本当にすみませんでした…。」
と謝った。

 その時、陽菜、美波、真央と美羽、葵のスマホが一斉になった。「Mihco」のツイッターの更新の通知だった。「【Mihco公式】 緊急!やりぱ延長!友達も来てくれたよー!」のタイトルに加えて「みんな元気~!「やりパ」会場に門真工科高校のお友達が来てくれたよー!学校でナンバーワンツーの女の子だから期待してくれていいよ!みんなで「する」方が楽しいもんねー!申し込みは以下のアドレスからね!」
というメッセージと午前中に送られてきた「Mihco公式」のドメインに似た偽アドレスが張り付けられていた。
「げろげろげー!またさっき見たいな「半愚連」が集まってきよるか知れへんで!もう、塩もスタンガンもなっちゃんの秘密兵器のとろろ風船もあれへんで!稀世姉さん、まりあさん、直さんどうしよう?」
陽菜が騒ぐと、
「とりあえず、この場は急いで撤収や!バスタブの絵の具のメッセージだけ消したら速攻でトンズラするで!美波ちゃんの優しい心に感謝せえよ。美羽とやら、自首するも逃げるもお前に任せたるわ!」
と直が言うと、美羽は葵と目を合わせ、「自首します。皆さん、ご迷惑をおかけしてすみませんでした。美波、特にあなたにはとても詫びようがないわね。後は司法に身を委ねます。」と深々と頭を下げた。

 「すみません。美羽先輩と葵先輩の自首はもう少し待ってもらってもいいですか?私も「ナンバーワン」には思い当たるところがありますんで、できたら私も連れて行ってほしいんです。」
と美波が言うので、直は羽藤に真央と美羽と葵を任せ、あとは大阪府警で稀世の空手と柔道のコーチでもある坂井警部に連絡を入れるように指示すると、急いで撤収した。急ぎの勢いに押され、美波は死に装束のまま、皆と一緒にニコニコプロレスのハイエースに乗り込んだ。

 夏子が財布の中から悠斗の名刺を取り出した。(あぁ、こんな形で再会するのは辛いな。女神さまと下僕やなく、敵と味方やもんな。SEシステムエンジニアの悠斗をクビにした社長と会社に復讐するために美波ちゃんのシステムを使って「mabudachi」で社会的混乱を起こし、社会を混乱に巻き込む「ITテロ」を起こしたんやな。
 結局、私は「悩める悠斗」を救う女神さまにはなられへんかったんや。まあ、ゲロの始末させる女神もおれへんからしゃあないな。ただ、「正義」が私にある以上、たとえ悠斗であろうとも「成敗」せなあかん。とんだ「ロミオとジュリエット」いや「ジェームスボンドと女スパイ」みたいな関係や。まあ、私が「007」役で悠斗が「女スパイ」役やけどな…。ごめん、悠斗…。私には「愛」よりも「正義」なんや。出会ったタイミングが悪かったとあきらめてくれな…。」
と夏子は自らハンドルを握り、「ナンバーワン」の名刺にある住所へハイエースを走らせた、

 「ところで私、頭が悪いからようわかってないねんけど、さっきの美羽いう女の子が悪もんやなかったん?メリーさんは他に居ったって話なん?」
と稀世が車中で美波に質問をした。
「そうですね。夏子さんに「おばさん」と言った覚えがないと言った美羽の言葉を信じるなら、他に「メリーさん」をコントロールしているものがいるはずですし、私は「mabudachi」を扱ったことはないのですが、真央ちゃんから昨晩から聞いた話や、今日、陽菜さんや葵先輩から聞いた話から推測すると私の「TOMO」が暴走したのかも知れません。それなら、「メリーさん」を生み出したのは私かもしれないんです。
 それを確認するためにご一緒させてもらったんです。以前のテレビ対談でナンバーワンの社長と話をさせてもらって、「TOMO」の事も話してますし、やり手の「SE」であれば「TOMO」を「mabudachi」に改造することは難しくありません。ただ、悪意を持った「AIモンスター」に私が育て上げてしまった可能性もありますのですぐに「mabudachi」のシステムを止めないと大変なことになってしまいます。どうか、私に力を貸してください。」
と言う美波の言葉を疑う者は誰もいなかった。

 移動の車の中で美波は陽菜から借りたノートパソコンをずっといじっていた。夏子の運転するハイエースが「ナンバーワン」の名刺の示す住所に着いた。ウイークリーマンションを出て三十分後、午後11時前であるにもかかわらず、一階と二階の一部屋ずつに灯りが灯っていた。
「じゃあ、作戦を練るよ。」と言い出したまりあを無視して夏子が運転席を飛び出した。「あかん!夏子を止めろ!」と直が叫び助手席の陽菜が飛び出したが夏子は既に正面扉を開け屋内に単身突入していた。陽菜が後を追い、十五秒後に建物に入った。
 
 その時、直のスマホに羽藤から着信があった。大阪府警の坂井警部他、多数のパトカーと護送車が到着し、ニコニコ防衛隊で確保した四十数名と新たに集まった「半愚連」集団はことごとく大阪府警により捕縛されたという連絡だった。坂井に事情を話し、真央と美羽と葵は羽藤が預かっているとのことだった。半愚連隊のリーダー格の話によると、今回の騒動の元は株式会社ナンバーワンの代表取締役の辻本大翔つじもとひろとらしいとの情報が入っていた。大翔は美羽が恋心を抱いていた門工OBの独立系ソフト制作会社で「mabudachi」の制作会社でかつ運営会社であるらしいとのことであった。
 「メリーさん」の真の黒幕が「辻本大翔」である可能性が高いとの羽藤の分析が直に伝えられた。
 
 「夏子のボケが暴走してしもたけど、わしらで今回の「茶番ホラー」の幕引きをしたろか!」と先頭をきって後部座席から降りた。それに、稀世、三朗、まりあ、舩阪そして美波が続いた。一階のフロアーに不自然にポリタンクが置かれ、何やら臭いがしているのが気になったがそれを確認する時間は無かった。
 稀世たちが建物に入った時、一階の事務所スペースは完全に無人だった。フロア中央にらせん階段がある構造とポリタンクは何やら過去に聞いたことがあるような気がして稀世はデジャブー感にうすら寒いものを感じた。なにやら怒鳴り声が聞こえる二階へのらせん階段で上がると、床に倒れ這いつくばる夏子と陽菜が目に入った。
「お前は誰や?私は悠斗に話があるんや!悠斗を出さんかい!どんな理由があろうと一般人を巻き込むのはあかんねや!悠斗、居るんやたら顔出してくれ!私や!夏子やー!」
と床に這いつくばったまま叫ぶ夏子に散弾銃を向けて背もたれのあるパソコンチェアーに深く腰をかけたイケメン男性が不敵に笑っている。

 「はっはー、あなたが悠斗に要らぬ「正義」などという「バグ」を埋め込んだ女神の夏子さんですか?門工を訪れていただいた際には「おばさん」などと申しまして失礼いたしました。スマホのモニター越しで無く実際にお会いすると悠斗が惚れてしまうのもわかるくらい、聡明でチャーミングな女性だったんですね。この場を借りてお詫び申し上げますね。生き馬の目を抜く「IT業界」で「正義」などと青臭い言葉を吐くもんですから面白おかしくてねぇ…。まあ、一般社会の中では私より「悠斗」の方が正しいんでしょうけどね。カッハッハッハ!」
と夏子に吐き捨てたあと、二階に上がってきた稀世たちに気づいて銃口を向けた。
「貴様、なっちゃんと陽菜ちゃんに何をしたんや!理由によっては許さへんぞ!」

 今にも男に飛び掛からんと、いきり立つ稀世をまりあと直が諫めた。そこに最後に上がってきた美波が男に向かって叫んだ。
「大翔さん、昨日の午後、私宛に悠斗さんからメールが届いていました。「TOMO」のシステムを「mabudachi」に移植し、その派生で「kare」を作成したとありました。移植の際、私が「TOMO」の「自己教育プログラム」の中に残した「良心回路」の削除を大翔さんが悠斗さんに命じ、それを悠斗さんが拒否したがゆえに退職に追いやられ旨とハッキングにより「良心回路」に一定の負荷がかかると自動的にプログラムを破壊し、自立性を失わせるウイルスを仕込んだとありました。
 今の「mabudachi」のシステムダウンは、サーバーの過負荷でもプログラムのバグでもありません。元にある「TOMO」の「良心回路」があなたが仕組んだ「犯罪を犯した者が自問自答して自殺する」というプログラムに従ったのです。したがって、もうこれから「mabudachi」が昨日までの動きをすることはありません。自壊していくだけです。
 一緒にテレビのインタビューに出た時のまっすぐな大翔さんに戻ってください!夢を追いかけるみんなの味方の大翔さんに戻ってください!」
と泣きながら訴えた。

 床に這いつくばった夏子は美波の言葉を聞きながら(えっ、悪いプログラムを作ったのは悠斗じゃなくて、今、銃を振りかざす「大翔」ってやつ?こいつの無謀な悪意に満ち溢れたプログラムを止めるために悠斗は戦ってたの?)と頭が混乱した。
「貴様!悠斗をどないしたんや!事情と返答によっては許せへんぞ!」
と夏子が大翔に向け叫ぶと「バーン!」と夏子の顔先1メートル先の場所に50センチの円状の弾痕が床に広がった。夏子は顔いっぱいに硝煙を被った。皆が一瞬引く中、陽菜が
「貴様―!私の親友のなっちゃんに何してけつかんねん!許せへんぞー!」
と飛び掛かった。大翔は立ち上がり散弾銃を陽菜に向けるが、夏子が一つだけ持っていた「とろろ風船」を投げつけたので反射的に銃口で払い落し、銃を撃つのではなく銃床で陽菜の頭部を打ち据えた。陽菜はとっさに左腕でパーリングし、右に回転し綺麗な受け身を取り、半回転で速攻立ち上がると「きえーっ!」と稀世直伝のローリングソバットの体勢に入った。大翔は飛んでくるべき顎への飛び後ろ回し蹴りに備え、顎と上半身を両手でクロスガードでカバーした。
 
 しかし、大翔の予想を大きく下回った陽菜の貧弱なジャンプ力で、陽菜の右足のかかとは大翔のクロスガードの30センチ下の股間にヒットし、大翔は股間を抑え、散弾銃を床に落とし膝を床に着き垂直に崩れ落ちうずくまった。夏子はさっと立ち上がり、大翔の右腕にまりあ直伝のキーロックの体勢に入った。練習のまりあ相手と違い、長い男の腕に偶然、夏子の技のツボがはまった。「痛っ、いたたたた!」と叫ぶ大翔に
「痛いは「レスラー」に禁句や!今お前に叫べるのは、悠斗の居場所だけや!悠斗はどこや!」
とさらにきつく締めつけた。大翔は陽菜に蹴られた股間の痛みと夏子に締め上げられている右腕の痛みから
「お、奥の部屋にいる!許してくれ!」
とギブアップのタップを夏子に示した。
「奥の部屋で間違いないな!ウソ言うとったらお前の腕をへし折るぞ!」
「う、うそやない!昨日の夕方から奥の部屋に閉じ込めてるんや。カギはかかってへんから自分の目で確認せえ!」
との短い会話を経て「稀世姉さん、この「ボケ」を「殺人未遂」で確保しとってください!」と叫ぶと夏子はキーロックを解き、「これは悠斗の分や!」と正面から顔面に蹴りを入れ、奥の部屋に走った。

 照明のついていない奥の部屋の引き戸を開いた。中は真っ暗でよく見えないので手探りで証明のスイッチを探った。手に触れた突起を押すと天井のサークライトが点灯した。壁際の剥き出し配管の前の床に手錠をかけられた悠斗が座っていた。
「ゆ、悠斗!助けに来たで!」
「夏子さん!なぜここが?」」
床に直接座ってる悠斗に駆け寄った夏子は、つい6時間前に目にした首輪とリードが配管から伸びているのを目にした。
「ぎょへー、悠斗なんやこれ!もしかしてドーベルマンでも噛み切られへんっていうリードとちゃうやろな!」
と叫ぶと「はい、辻本が飼っていたドーベルマン用の首輪とリードです。」と答えた。

 一階では、直と三朗を先頭に後ろに陽菜と舩阪がつき、間で稀世とまりあに両脇を確保された大翔が急にあばれだした。不意を突かれたため、大翔の拘束が解けた。大翔は後ろにいた陽菜を跳ね除け階段下に置かれたポリタンクを蹴り倒した。軽くしか締められていなかったキャップは外れ中の液体が流れだした。
「ん!この臭いはガソリンや!」
と直が叫ぶと同時に大翔はポケットからジッポーライターを取り出し火をつけると階段下に溢れたガソリンに放り投げた。「ボムッ!」っと大きな炎が立ち上った。その横のポリタンクにも火は移り、「ボン!」と言う破裂音と共に再度大きな火柱が上がった。靴と足元に火がついた大翔のみぞおちに拳を打ち込んだまりあが倒れる大翔を肩に担ぎ「みんな表に逃げろ!昔、放火にあった京都のアニメ会社と同じ構造や!一気に火が広まるぞ!」と玄関に向かって走り出す。それに直と陽菜、舩阪が続く。

 「稀世!サブちゃん、あんたらも逃げろ!ここは中央のらせん階段周辺は吹き抜け構造やからすぐに火が回るぞ!」
とまりあが叫ぶが、
「なっちゃんがまだ上に居るんや!」
とまりあの警告を無視して、らせん階段を上がり始めた。三朗も何も言わずに稀世の後を追った。
 二階の奥の部屋から夏子の「いったい何があったん?火事?火事なん?」と声が聞こえる。煙と炎に捲かれながら稀世と三朗が声の先に走ると、部屋の隅にいる夏子と悠斗の姿が目に入った。夏子の目には稀世と三朗の後ろに天井まで届く炎が映し出されている。
「稀世姉さん、悠斗が例のドーベルマンでも噛み切られへんリードで繋がれてんねん!ダイヤモンドカッターは車の中やしどないしたらええねやろ!」
「えっ?あのペンチでも切られへんかった美波ちゃんが繋がれてたワイヤーリードなんか?」
稀世は夏子の言葉に絶望した。

 悠斗は「僕は良いですから、夏子さん、稀世姉さん、三朗兄さんはそこの窓から逃げてください!僕の事は放っておいて逃げてください!」と叫ぶが、夏子は泣きながら「そんなことできるかい!一緒に逃げるで!」とリードを素手で引きちぎろうとして手から血しぶきが飛ぶ。「死」の覚悟を決めた悠斗は稀世に夏子の連れ出しを懇願した。
「夏子さん無駄です。この部屋にこのワイヤーを切断できるようなものは無いです。ほら、もう炎がこの部屋にも入ってきます。これは辻本の悪事を止められなかった僕への「報い」です。皆さんを巻き込むわけにいきませんから早く!稀世姉さん、夏子さんをお願いします!」
「おーい、早く逃げろー!火が二階の屋根まで回ってしもたぞ!」
「なっちゃーん!稀世姉さーん!三朗兄さーん!もう建物が焼き崩れちゃうよっ!」
と窓の外から直の声と陽菜の悲鳴が聞こえる。

 「もう、奇跡でも起きない限り僕は助かりません。皆さんを巻き込むわけにいきませんから皆さんだけでも早く逃げてください。もう一分持たずにこの部屋にも火が回ります!最後に夏子さんに会えてよかった。今までありがとうございました。そして、さようなら。」
と悠斗は目を閉じた。
「そ、そんな…、悠斗は悪くないねやろ?悪いんは大翔っていう奴やったんやろ…。なんで悠斗が死ななあかんねん!それやったら私もここで一緒に死ぬ!」
夏子は叫ぶと悠斗に抱きついた。
 三朗は窓を開けて下で叫んでいる直や陽菜たちを確認した。高さは5メートルほどで下は芝のようなので骨折覚悟で飛び降りれば命は助かるだろうと思った。三朗のジーンズの腰を見て稀世がひらめいた。振り向きざまに夏子に向かって叫んだ。
「なっちゃん、「死ぬ」やと!私らは門真の女神やろ!門真の守護神ガーディアンズが簡単に諦めたらあかん!「不死身の嫁」の私には最高のパートナーのサブちゃんがついてるんや!私の周りでは誰も死なさへん!私のサブちゃんが「奇跡」っちゅうもんを見せたるわ!」

 発火から二十分後、辻本大翔により撒かれたガソリンにより一気に天井まで火が回った木造二階建てのナンバーワンの社屋は消防車の到着を待たずに崩れ落ちた。その後、6台の消防車と二台の救急車が到着し、救急車はサイレンを鳴らし現場を走り去った。


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