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チーム名が指定されている
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“壁”に依頼が表示された。
依頼:要人の護衛 (ハンター)
場所:ノビッシュ
概要:都市内
達成:- 期間:3日 費用:* 買取価格:―
違約金:- 闘技等級:― チーム:指定あり**
注記: *ギルド案件 **チーム名指定(ハルホレ)
「要人の護衛にノビッシュだって」とジーヌ。
「それに、チーム名が指定されている」とエルネス。
チーム名の指定された依頼は、皆の興味を引く。
自己満足はそれくらいにして、カウンターに向かう。
受付の人が淡々と処理してくれた。
「受付は終わったようね」とルトラ。
では行きましょうということで、議事堂に向かう。
カミロも一緒だ。
目の前に巨大な建物が立っている。
ルトラが入り口でリングをかざして、中に入った。
複雑な内部を進んで行く。
ひと際大きな扉を開け、中にいた守衛らしき人に要件を告げた。
そのまま別の扉を通って、部屋に案内してくれた。
アンニカが出迎えてくれた。
彼女は、タシュバード首長だ。
それぞれが名乗ってから、ソファーに座った。
いきなり本題だ。
明日の朝、ノビッシュに向かう。
但し、タシュバードとノビッシュ間の“通路”は使えない。
一旦、フークモバまでの“通路”を使う。
今晩滞在してから、翌朝フークモバからノビッシュまでの“通路”を使う。
理由はあるのだろうが、聞かなくてもいいだろう。
「要人は、私たちギルド評議会メンバー2人よ」とルトラ。
「ハンターが護衛する?」と俺。
「ダネルは、フークモバのギルド所属なので、そのチームの意味です」とルトラ。
中央広場に向かった。
三方を“壁”に囲まれた一角がある。
中に入り“壁”に手を触れる。
リングが光った。
「ダネル、フークモバに戻りますか?」
“壁”に転送先が表示された。
「お帰りなさい」
通り抜けると、フークモバの中央広場だ。
アンニカとルトラは、カミロとギルドで会議がある。
明日朝の集合時間を決めて、いったん解散。
リリアナとマリタの家に戻る途中、マリタの店に寄った。
店で、ルーパットが深淵に向かったことを話した。
詳しく聞きたいということで、俺がドアに閉店の看板をぶら下げて鍵をかける。
そのまま3人で裏口からでて、家に向かった。
神殿の術式、“血喰らい”、魔族。
そして明日からの依頼。
ルーパットのこと。
話すことはいくらでもあった。
さすがのマリタでも消化しきれない。
ただ“血喰らい”については、少し考えがあるようだ。
リリアナは地属性を持っていないので、スキル取得を補助する術式を自身に発動させて、地属性のスキルを取得する。
ようするに無理やり地属性を持つ。
そのうえで、地面に潜っている魔獣に対応できるスキル取得を目指す。
***
翌朝、中央広場。
最初は俺だ。
中に入り“壁”に手を触れる。
リングが光った。
通り抜けると、ノビッシュの中央広場だ。
最後がエルネスで、全員が揃った。
何人もの衛兵がいる中央広場を抜けて、ギルドに向かう。
街並みがフークモバに似ているので、逆に奇妙な感じだ。
中に入ると、ギルド長のバンが出迎えてくれた。
そのまま会議室へ。
各自挨拶をして、すぐに手順の打ち合わせが始まった。
「これから、アンニカとルトラ、それにダネルと一緒に首長に会います」とバン。
「それでタイリーは何て?」とアンニカ。
タイリーが首長のようだ。
「以前に連絡したとおりだが、構わないですか?」とバン。
俺たちのことを気にしたらしい。
「続けて」
「タシュバードの内陸部への不干渉。ギルド評議会はこの件の諮問を受けない。これを書面にして約束する」と2通の書面をテーブルに置いた。
「不干渉は、私の署名で良いのね?」とアンニカ。
「もめたが、形式的に首長であるべきということでタイリーが同意している。それに変わりはない」
「後はタシュバード内の問題ということね」とアンニカ。
ギルド評議会の方は採決で結論がでていて、今の議長であるバンのサインになるようだ。
「ダネルは、タイリーに魔族の様子を見たとおり伝えてほしい」とルトラ。
「これまでにも魔族と接触した人はいると言った。詳細は明かせないとも」と俺。
「言ったわ」
「偶然会ったなら隠す必要は無いし、“確かな情報”ではない。何度か会った、または会っているということだ」
「タイリーに直接聞くといいわ」とアンニカ。
やはりそうか、そこがずっと疑問だった。
それはそうと俺はケーキを選んでいる時間はなさそうだ。
リリアナに情報収集と購入を一任していたら、屈強で強面のバンが飛び切りの店を教えてくれた。
ケーキとはそれほどのものなのか?
依頼:要人の護衛 (ハンター)
場所:ノビッシュ
概要:都市内
達成:- 期間:3日 費用:* 買取価格:―
違約金:- 闘技等級:― チーム:指定あり**
注記: *ギルド案件 **チーム名指定(ハルホレ)
「要人の護衛にノビッシュだって」とジーヌ。
「それに、チーム名が指定されている」とエルネス。
チーム名の指定された依頼は、皆の興味を引く。
自己満足はそれくらいにして、カウンターに向かう。
受付の人が淡々と処理してくれた。
「受付は終わったようね」とルトラ。
では行きましょうということで、議事堂に向かう。
カミロも一緒だ。
目の前に巨大な建物が立っている。
ルトラが入り口でリングをかざして、中に入った。
複雑な内部を進んで行く。
ひと際大きな扉を開け、中にいた守衛らしき人に要件を告げた。
そのまま別の扉を通って、部屋に案内してくれた。
アンニカが出迎えてくれた。
彼女は、タシュバード首長だ。
それぞれが名乗ってから、ソファーに座った。
いきなり本題だ。
明日の朝、ノビッシュに向かう。
但し、タシュバードとノビッシュ間の“通路”は使えない。
一旦、フークモバまでの“通路”を使う。
今晩滞在してから、翌朝フークモバからノビッシュまでの“通路”を使う。
理由はあるのだろうが、聞かなくてもいいだろう。
「要人は、私たちギルド評議会メンバー2人よ」とルトラ。
「ハンターが護衛する?」と俺。
「ダネルは、フークモバのギルド所属なので、そのチームの意味です」とルトラ。
中央広場に向かった。
三方を“壁”に囲まれた一角がある。
中に入り“壁”に手を触れる。
リングが光った。
「ダネル、フークモバに戻りますか?」
“壁”に転送先が表示された。
「お帰りなさい」
通り抜けると、フークモバの中央広場だ。
アンニカとルトラは、カミロとギルドで会議がある。
明日朝の集合時間を決めて、いったん解散。
リリアナとマリタの家に戻る途中、マリタの店に寄った。
店で、ルーパットが深淵に向かったことを話した。
詳しく聞きたいということで、俺がドアに閉店の看板をぶら下げて鍵をかける。
そのまま3人で裏口からでて、家に向かった。
神殿の術式、“血喰らい”、魔族。
そして明日からの依頼。
ルーパットのこと。
話すことはいくらでもあった。
さすがのマリタでも消化しきれない。
ただ“血喰らい”については、少し考えがあるようだ。
リリアナは地属性を持っていないので、スキル取得を補助する術式を自身に発動させて、地属性のスキルを取得する。
ようするに無理やり地属性を持つ。
そのうえで、地面に潜っている魔獣に対応できるスキル取得を目指す。
***
翌朝、中央広場。
最初は俺だ。
中に入り“壁”に手を触れる。
リングが光った。
通り抜けると、ノビッシュの中央広場だ。
最後がエルネスで、全員が揃った。
何人もの衛兵がいる中央広場を抜けて、ギルドに向かう。
街並みがフークモバに似ているので、逆に奇妙な感じだ。
中に入ると、ギルド長のバンが出迎えてくれた。
そのまま会議室へ。
各自挨拶をして、すぐに手順の打ち合わせが始まった。
「これから、アンニカとルトラ、それにダネルと一緒に首長に会います」とバン。
「それでタイリーは何て?」とアンニカ。
タイリーが首長のようだ。
「以前に連絡したとおりだが、構わないですか?」とバン。
俺たちのことを気にしたらしい。
「続けて」
「タシュバードの内陸部への不干渉。ギルド評議会はこの件の諮問を受けない。これを書面にして約束する」と2通の書面をテーブルに置いた。
「不干渉は、私の署名で良いのね?」とアンニカ。
「もめたが、形式的に首長であるべきということでタイリーが同意している。それに変わりはない」
「後はタシュバード内の問題ということね」とアンニカ。
ギルド評議会の方は採決で結論がでていて、今の議長であるバンのサインになるようだ。
「ダネルは、タイリーに魔族の様子を見たとおり伝えてほしい」とルトラ。
「これまでにも魔族と接触した人はいると言った。詳細は明かせないとも」と俺。
「言ったわ」
「偶然会ったなら隠す必要は無いし、“確かな情報”ではない。何度か会った、または会っているということだ」
「タイリーに直接聞くといいわ」とアンニカ。
やはりそうか、そこがずっと疑問だった。
それはそうと俺はケーキを選んでいる時間はなさそうだ。
リリアナに情報収集と購入を一任していたら、屈強で強面のバンが飛び切りの店を教えてくれた。
ケーキとはそれほどのものなのか?
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