不死の魔法使いは鍵をにぎる

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試行錯誤

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右腕の魔法陣を見ながら考える。


制御の魔法陣には四大元素の記号その他を詰め込み、あらゆる魔法に対応するように作ってある。

半面に作ると話した魔力量補助は結界用だ。
記号の種類は絞っていい。
制御の魔法陣よりも幾分か簡単な造りになるはずだ。


“制御”ではなく“補助”が目的のため、反対の効果を持たせたい。














今までに制作した魔具に使った魔法陣も思い出し、組み合わせて魔法陣を作っては試してみる。


威力は上がるが魔力操作しづらくなる陣。
魔力補助にはなるが結界魔法には向かない陣。
そもそも魔法陣として機能せず、使おうとしたら暴発する陣。




半面から課題を突き付けられて6日。
そうすんなりと事がうまく運ぶわけはなく、私は苦戦していた。

そもそも魔法陣で記号を組み合わせることは得意ではない。


機能を流用できそうな魔法陣から、不要なものを抜いて必要なものを付け加える。
そうして試行錯誤を繰り返しているが、結果はよくない。





情報の整理・共有用に書き留めているノートに何か手がかりはないだろうか。
引っ張り出したノートを流し読みしていて、そういえばと気づく。


魔具を作る際に生じる結晶になり損ねた欠片。
あれは魔法の補助に使えると言っていなかったか。











魔王が討伐される前、魔物が跋扈していたときにひたすら魔具制作の練習をしていた。
生じた結晶の欠片は使い道を見いだせないまま拾い集め、たんまりと根城に置いてある。




方針を変えてみるか。




魔法陣に結界と魔力補助の機能を両方とも詰め込むのではなく、魔法陣には結界の機能のみ、魔力量補助は結晶の欠片に分担させてみよう。

結界の魔法陣自体は師匠から教わった陣がある。

根城の結界も、師匠からの結界用魔法陣を使っているから、四六時中その場にいて魔力を流さなくても機能している。
魔法陣自体には手を加えず、結晶の欠片と組み合わせてどう使うかを考えればいい。





隠れた村の者が、どれだけの魔力量を有しているのかはわからない。

できるだけ少ない魔力量で、できるだけ大きな効力を。
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