34 / 42
バック=バグ遂に見つかる
しおりを挟む
ウェイはこのままいけば大丈夫だろうと思っていた
だがアーク=ディザスターは動いていた。アークは三つの顔の月に願う。
「デスの月よ! バック=バグを外に出してくれ!」
アークの願いは聞き入れられていたのだ。毎晩『あの日』の夢を見るようになっていたのだ。
残り四日、再び夢を見て感情が低下する。そして拠点をシャルの自宅から変えなかったのがアダとなった。
さすがに不審死の通報が相次ぐ情報を仕入れていたアーク、その辺りを探すように殺し屋たちに指示する。賞金は本物のバックを殺した人間に全財産だ。
多大な財産を明け渡してでもバック=バグを殺してみせるとマリーの写真に誓う。
たとえ自分が死んでも最早バック=バグは間違いなく月の呪いが消える前に殺されるだろう。
アークは怪しく微笑んだ。ようやく自分の悲願は達成されるだろうと考えた時、笑いが堪えきれなかったのだ。
どれだけ政府の人間が有能でも、これだけの数の殺し屋を捌ききれないだろう。
集まった殺し屋は金に目がくらんで中にはトップクラスの殺し屋もいる。画面越しだが、前払い金に大量に金を用意してるので信用もある。
成功報酬は五十億。前払いは一億。百人は集まった。金払いのいい人間には中堅クラス以上の殺し屋はキッチリするものだと心得ているアーク。
払った分だけの仕事はしてくれる、それが心強い。あとはバックを見つけるだけ、準備はできている。
まずはマーキングする。場所さえ分かればタイミングを見つけてこちらの有利な時間に一気に攻め込むだけだ。
アーク自身も赴こうと思っている、装備はバッチリだ。全身全霊全財産をかけてバックを殺しに行く。
デスの月がバックを弱らせた。死蝿が湧いたというデスの月の報告。
そして……。
◆
「ごめん。今日も死蝿が出た」
あと三日、バックはウェイとエラとシャルと共に外に出る。ウェイは注意しているつもりだった。殺気はどこにもない。だが死蝿を全て潰して回った時だった。
倒れている人に人が集まっている。人を掻き分けその人を救う。バックは腕に痛みを覚えた。
ウェイがその一瞬の殺気を感じたが、人混みに逃げられた。
「やられましたわ……!」
「どうしたの? 私腕を少し切られただけだよ」
「……そうですわね。まずは人を救っていきましょう」
大学病院に運ばれた人たちも救った後、四人でシャルの自宅に帰るとウェイは険しい顔をしていた。
「どうしたの? ウェイ」
「あと三日、明日で残り二日……ここから最後の戦いが始まりますわね……」
ウェイはこれ以上感情を低下させないように忠告する。だがそれも意味がないだろう。
バックの位置は把握されていると言っていい。籠城するのも効果は薄い。
ある意味戦争だ。殺し屋たちがこちらへやってくるだろう。
兵器は使ってこないはず、それらは全て国が管理している。だが注意すべきは毒物だ。
ウェイは確認した。
「これからはワタクシが先導致しますわ。方角を逐一報告してくださいませ」
前に立たなければ毒薬にもスナイパーライフルにも対応できない。あらゆる対策をする。
「エラ、明日からはここから離れてくださいませ」
エラにも危険は及ぶ。ウェイも全て守り切れるかはわからない。だがエラは抗議した。
「私も行くわよ!」
ウェイは困った顔をした。これできっとバックも同様に言うだろう。
「エラ、我儘言わないで」
バックの言葉にウェイとシャルは驚いた。てっきりエラの意見を優先すると思ったからだ。
だがバックもそこまで馬鹿ではなかった。エラに危険が及ぶなら話は別だ。とはいえエラも困惑するが引き下がらない。
「あなたともし離れたらきっと後悔する! 私にも最後まで付き合わせて欲しい」
こう言われてはバックも止められない。バックはエラの真剣な目を見つめた後、ウェイとシャルの顔を見た。
「……わかりましたわ。その代わりワタクシはバック優先で守りますわよ。エラはシャルで我慢してくださいませ」
シャルは苦笑するが、エラはシャルに命を預けた。
「明日も死蝿が出ると思う。この四人で乗り切ろう」
バックは三人をそれぞれ抱きしめた。
「愛してる」
バックの言葉に驚くエラ。ウェイとシャルは素直に受け取っていた。
あと二日、最後の戦いが始まる。
◆
「とうとう見つけたぞ、明日は一陣、明後日の本陣で百パーセント殺せるだろう」
アーク=ディザスターは満面の笑みだった。
「中でもトップ=キラーという殺し屋は特に優秀なようだ。殺し屋たちを纏めて指揮を執っている。彼に任せておけば確実だろう」
アークは安心しきっていた。画面越しでは殺されない事に、自分を見つけられない事に、そして全ての護衛を殺した後、最後は颯爽と現れてバックを殺す計画を綿密に練る。
勿論自分が出なくてもいい事だが、どうしてもマリーのためにこの手で幕を引きたかった。
この拘りが後に大誤算になることは彼は知らない。第一陣の殺し屋を配置し終えるアークはまだ知らなかった。
重要な殺し屋が徐々に減っていることを、勿論この間にも殺し屋を増やしていたが、金目当ての殺し屋ばかりで役に立たないような人間ばかりだった。
五十億は殺し屋ネットワークに預けたアーク。それは自分が死んでも報酬は払えるという証明になるので、前払金を貰った殺し屋たちは裏切らない。もう金はない。あと二日でバックを必ず殺す、そう意気込むアーク。
◆
「……師匠、首尾はどうですの?」
『気楽に電話してくるんじゃない。こちらは上手くやっているが、流石に中堅クラスを殺すのは明日からだ。勘づかれたら対策してくるだろうからな』
ウェイは師匠と電話で話している。師匠は潜入して殺し屋を減らしている。
アークには接触できないが、マーキングされていることは伝わっていた。だからこそ、最早移動しながら逃げる道を選ぶしかない。
『博士は車をいくつかの地点に設置したらしい。それで二日間逃げ切れ。お前がやるしかない以上、こちらからは遠距離で援護するしかない。頼んだぞ』
「わかりましたの。では長く話しても困るでしょうし、切りますわ」
ウェイはため息をついた。バックとエラは眠っている。シャルを呼びつけたウェイは言う。
「手紙を開けましょう。これが最後の休息ですわ」
ウェイとシャルはバックから、前日に開けてと言われた手紙を今開けた。
「……」
「これは……」
シャルは驚愕していた。ウェイは何も言わない。
「こんな……こんな事が……?」
「シャル、それ以上は駄目ですの」
そしてウェイはバックから受け取っていた手紙をシャルに渡した。
「何を……?」
「ワタクシに何かあった時、この手紙を燃やして欲しいのですの」
「今燃やせばいいでしょう?」
「今は燃やせませんの……愛のある手紙でしたの。勿論ワタクシが生きて帰ったら返してくださいませ。宝物ですから」
シャルは頷いて大切に懐にしまう。ウェイは武器のチェックを行う。
博士からウェイとシャルは同時に着信した。出ると、ルートにある補充武器の確認、ウェイの師匠から聞いた包囲網の突破ルートの確認など、最終チェックを行っていく。
『必ずバックに十八歳の誕生日を迎えさせろ』
「わかっていますの」
「必ず……! それより博士一ついいですか?」
『なんだ? シャル』
「博士はバックの気持ちを知っているんですか?」
『当然だ。無用な心配はするな。全てが終わった時、バックは解放されるんだ』
「……わかりました」
『ウェイから何かあるか?』
「ありませんの。ワタクシはバックの思いを尊重しますわ」
『そうか、あとは頼んだぞ』
電話が切れて、ウェイはシャルの胸をトンと叩く。
「覚悟が決まりませんの?」
「……いえ、私も全てを受けいれます」
こうして夜まで少し休む二人。
だがアーク=ディザスターは動いていた。アークは三つの顔の月に願う。
「デスの月よ! バック=バグを外に出してくれ!」
アークの願いは聞き入れられていたのだ。毎晩『あの日』の夢を見るようになっていたのだ。
残り四日、再び夢を見て感情が低下する。そして拠点をシャルの自宅から変えなかったのがアダとなった。
さすがに不審死の通報が相次ぐ情報を仕入れていたアーク、その辺りを探すように殺し屋たちに指示する。賞金は本物のバックを殺した人間に全財産だ。
多大な財産を明け渡してでもバック=バグを殺してみせるとマリーの写真に誓う。
たとえ自分が死んでも最早バック=バグは間違いなく月の呪いが消える前に殺されるだろう。
アークは怪しく微笑んだ。ようやく自分の悲願は達成されるだろうと考えた時、笑いが堪えきれなかったのだ。
どれだけ政府の人間が有能でも、これだけの数の殺し屋を捌ききれないだろう。
集まった殺し屋は金に目がくらんで中にはトップクラスの殺し屋もいる。画面越しだが、前払い金に大量に金を用意してるので信用もある。
成功報酬は五十億。前払いは一億。百人は集まった。金払いのいい人間には中堅クラス以上の殺し屋はキッチリするものだと心得ているアーク。
払った分だけの仕事はしてくれる、それが心強い。あとはバックを見つけるだけ、準備はできている。
まずはマーキングする。場所さえ分かればタイミングを見つけてこちらの有利な時間に一気に攻め込むだけだ。
アーク自身も赴こうと思っている、装備はバッチリだ。全身全霊全財産をかけてバックを殺しに行く。
デスの月がバックを弱らせた。死蝿が湧いたというデスの月の報告。
そして……。
◆
「ごめん。今日も死蝿が出た」
あと三日、バックはウェイとエラとシャルと共に外に出る。ウェイは注意しているつもりだった。殺気はどこにもない。だが死蝿を全て潰して回った時だった。
倒れている人に人が集まっている。人を掻き分けその人を救う。バックは腕に痛みを覚えた。
ウェイがその一瞬の殺気を感じたが、人混みに逃げられた。
「やられましたわ……!」
「どうしたの? 私腕を少し切られただけだよ」
「……そうですわね。まずは人を救っていきましょう」
大学病院に運ばれた人たちも救った後、四人でシャルの自宅に帰るとウェイは険しい顔をしていた。
「どうしたの? ウェイ」
「あと三日、明日で残り二日……ここから最後の戦いが始まりますわね……」
ウェイはこれ以上感情を低下させないように忠告する。だがそれも意味がないだろう。
バックの位置は把握されていると言っていい。籠城するのも効果は薄い。
ある意味戦争だ。殺し屋たちがこちらへやってくるだろう。
兵器は使ってこないはず、それらは全て国が管理している。だが注意すべきは毒物だ。
ウェイは確認した。
「これからはワタクシが先導致しますわ。方角を逐一報告してくださいませ」
前に立たなければ毒薬にもスナイパーライフルにも対応できない。あらゆる対策をする。
「エラ、明日からはここから離れてくださいませ」
エラにも危険は及ぶ。ウェイも全て守り切れるかはわからない。だがエラは抗議した。
「私も行くわよ!」
ウェイは困った顔をした。これできっとバックも同様に言うだろう。
「エラ、我儘言わないで」
バックの言葉にウェイとシャルは驚いた。てっきりエラの意見を優先すると思ったからだ。
だがバックもそこまで馬鹿ではなかった。エラに危険が及ぶなら話は別だ。とはいえエラも困惑するが引き下がらない。
「あなたともし離れたらきっと後悔する! 私にも最後まで付き合わせて欲しい」
こう言われてはバックも止められない。バックはエラの真剣な目を見つめた後、ウェイとシャルの顔を見た。
「……わかりましたわ。その代わりワタクシはバック優先で守りますわよ。エラはシャルで我慢してくださいませ」
シャルは苦笑するが、エラはシャルに命を預けた。
「明日も死蝿が出ると思う。この四人で乗り切ろう」
バックは三人をそれぞれ抱きしめた。
「愛してる」
バックの言葉に驚くエラ。ウェイとシャルは素直に受け取っていた。
あと二日、最後の戦いが始まる。
◆
「とうとう見つけたぞ、明日は一陣、明後日の本陣で百パーセント殺せるだろう」
アーク=ディザスターは満面の笑みだった。
「中でもトップ=キラーという殺し屋は特に優秀なようだ。殺し屋たちを纏めて指揮を執っている。彼に任せておけば確実だろう」
アークは安心しきっていた。画面越しでは殺されない事に、自分を見つけられない事に、そして全ての護衛を殺した後、最後は颯爽と現れてバックを殺す計画を綿密に練る。
勿論自分が出なくてもいい事だが、どうしてもマリーのためにこの手で幕を引きたかった。
この拘りが後に大誤算になることは彼は知らない。第一陣の殺し屋を配置し終えるアークはまだ知らなかった。
重要な殺し屋が徐々に減っていることを、勿論この間にも殺し屋を増やしていたが、金目当ての殺し屋ばかりで役に立たないような人間ばかりだった。
五十億は殺し屋ネットワークに預けたアーク。それは自分が死んでも報酬は払えるという証明になるので、前払金を貰った殺し屋たちは裏切らない。もう金はない。あと二日でバックを必ず殺す、そう意気込むアーク。
◆
「……師匠、首尾はどうですの?」
『気楽に電話してくるんじゃない。こちらは上手くやっているが、流石に中堅クラスを殺すのは明日からだ。勘づかれたら対策してくるだろうからな』
ウェイは師匠と電話で話している。師匠は潜入して殺し屋を減らしている。
アークには接触できないが、マーキングされていることは伝わっていた。だからこそ、最早移動しながら逃げる道を選ぶしかない。
『博士は車をいくつかの地点に設置したらしい。それで二日間逃げ切れ。お前がやるしかない以上、こちらからは遠距離で援護するしかない。頼んだぞ』
「わかりましたの。では長く話しても困るでしょうし、切りますわ」
ウェイはため息をついた。バックとエラは眠っている。シャルを呼びつけたウェイは言う。
「手紙を開けましょう。これが最後の休息ですわ」
ウェイとシャルはバックから、前日に開けてと言われた手紙を今開けた。
「……」
「これは……」
シャルは驚愕していた。ウェイは何も言わない。
「こんな……こんな事が……?」
「シャル、それ以上は駄目ですの」
そしてウェイはバックから受け取っていた手紙をシャルに渡した。
「何を……?」
「ワタクシに何かあった時、この手紙を燃やして欲しいのですの」
「今燃やせばいいでしょう?」
「今は燃やせませんの……愛のある手紙でしたの。勿論ワタクシが生きて帰ったら返してくださいませ。宝物ですから」
シャルは頷いて大切に懐にしまう。ウェイは武器のチェックを行う。
博士からウェイとシャルは同時に着信した。出ると、ルートにある補充武器の確認、ウェイの師匠から聞いた包囲網の突破ルートの確認など、最終チェックを行っていく。
『必ずバックに十八歳の誕生日を迎えさせろ』
「わかっていますの」
「必ず……! それより博士一ついいですか?」
『なんだ? シャル』
「博士はバックの気持ちを知っているんですか?」
『当然だ。無用な心配はするな。全てが終わった時、バックは解放されるんだ』
「……わかりました」
『ウェイから何かあるか?』
「ありませんの。ワタクシはバックの思いを尊重しますわ」
『そうか、あとは頼んだぞ』
電話が切れて、ウェイはシャルの胸をトンと叩く。
「覚悟が決まりませんの?」
「……いえ、私も全てを受けいれます」
こうして夜まで少し休む二人。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
七日後に神罰が落ちる。上層部は「下を切り捨てろ」と言った——私は全員を逃がす
蒼月よる
ファンタジー
七日後、この港に神罰が落ちる。
追放された元観測士イオナだけが、その事実を知っていた。
しかも災害は自然現象ではない——誰かが、意図的に引き起こそうとしている。
港の上層部はすでに手を打っていた。「下層区画を緩衝被害区として切り捨てる」秘密契約。被害を最小限に見せかけ、体制を守る冷徹な計画だ。
イオナは元護送隊長ガルム、荷運び組合長メラとともに動き出す。
犯人を暴き、証拠を公開し、住民を逃がし、工廠を止める——すべてを七日で。
被害を「選ぶ」管理か、全員を「残す」運用か。
追放観測士の、七日間の港湾カウントダウン・サスペンス。
この作品は以下の箇所にAI(Claude Code)を利用しています。
・世界観・設定の管理補助
・プロット段階の壁打ち
・作者による執筆後の校正
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
グレート・プロデュース 〜密かに国をコントロールする最強のエージェントは、恋に落ちた王女を大帝王に即位させることができるのか?〜
青波良夜
ファンタジー
魔法と、魔導科学が進んだ強大な国、グランダメリス大帝国。
俺は、この国を陰からコントロールする秘密組織でエージェントとして働いている。
今回の任務は、豪華客船で行われる密売の現場を探ることだった。
その任務の途中、俺は第三継王家の王女『メリーナ・サンダーブロンド』と出会うことになる。
メリーナ王女は婚約しようとしていたのだが、俺の軽はずみな行動が彼女の運命を変えてしまった。
その後、なんやかんやあり、俺はメリーナ王女に惚れられることに……。
こんなことは、エージェントとしては絶対にあってはならないことだ。
というわけで、俺はメリーナ王女と別れ、二度と会わないよう工作をした。
それなのに、まさか再び出会うハメになるなんて……。
しかも次の任務は、メリーナを大帝王に即位させることだって!?
――これは最強のエージェントが、乙女の恋心に翻弄されながら、過去最難関のミッションに挑む物語である。
※『ノベルアップ+』、『ネオページ』にも投稿してます。
※『小説家になろう』『カクヨム』に投稿し、一度完結済みとなった作品です。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる