42 / 42
後日談 エラの子供
しおりを挟む
まるで何事もなかったかのように、日常は過ぎていく。『あの日』殺し屋もかなりの数が減ったらしく、力の継承もされないまま死んでいった殺し屋達のおかげで、ローディア王国はかなり平和になった。
そういう意味でもバック=バグと、ウェイ=ヴォイスは英雄だろうと考えるエラ=フィールド。
今日は特別な日だった。彼に呼び出されたエラはおめかしして行って驚いた。指輪を渡され涙を流すエラは彼と結婚した。
やがて幸せな日々を送る毎日だったが、時々思い出すのだ。バックとウェイと歩んだ日々を、そしてあの日できなかった後悔を。
時々黄昏れるエラに彼は尋ねる。
「昔の男でも思い出してるの?」
嫉妬交じり冗談交じりに言う夫に微笑んでキスをするエラは話し始める。
「前に大切な友人が死んだことを言ったよね?」
「ああ、事故だったんだろう?」
事故ということになっている。
「その二人を思い出すの」
大切な友人だと語り継ぐエラに困った顔をした彼。
「流石に故人には勝てないかな?」
エラは笑った。そんなことない、バック、ウェイ、シャル、博士、皆が守った未来がここにある。
「あなたを愛しているわ。あなたとの子供が欲しい」
エラのその言葉に彼は喜んだ。
◆
エラのお腹も大きくなってくる。検査結果を聞きながら撫でるお腹を内側から蹴る小さな命。
今日は父と母もいる。心配で来たようだ。
「先生、娘のお腹の子は何ともありませんか?」
父が聞くのを叩く母。
「しっかりしなさいよ、あなた。これくらいどうもないわよ」
検診で少し異常があったものの、順調に成長しているとのこと。異常も恐らく問題なくなくなるだろうとの事に安心するエラ。
不安な彼女にいつもついてくれる夫はバックの変装前の髪の毛の色ブロンドベージュの髪の毛だ。
それで決めたわけではない。優しく自分を犠牲にしてでもエラを守ってくれる大切な存在だからこそ、エラは心を寄せた。
「名前は決めてるの?」
「うん、女の子が生まれたら必ずつけようと思っていた名前があるの」
母に尋ねられて答えるエラ。もう女の子であることはわかっている。つける名前はもう決めている。
◆
陣痛が始まった。エラは痛みに苦しみながら、病院に運ばれた。エラは必死に願った、この子が無事産まれてきますようにと。助産師の指示に従って懸命に産む。幸い頭から出てきてくれたため、問題なく産むことができた。
安堵する中、子供を抱くエラ。きっとこの子を大切に育ててみせる。それがこの国を救った人達、亡くなった人達にできる供養。
未来を創ることが過去の人たちの望みだったから。エラはそう感じていたから、この子に名前をつけた。
それは過去の証だった。過去から未来へ繋ぐとエラは信じている。
夫が入ってきて、涙を流しながら喜んだ。夫は婿養子だからフィールド家の名を冠している。
当然この子は名前にフィールドがつく、それが嬉しかった。
自分とバックとウェイが繋がったように感じたからだ。
涙を流したエラは拭いながら、名を呼んだ。
「バックウェイ=フィールド、それがこの子の名前になるわ」
女の子は泣き声をあげて祝福された。
◆
「子育てって本当に大変ね」
エラは寝る間もなくバックウェイを育てている。家事は時々夫がしてくれるし、育児も手伝ってくれる。自分は愛されている、それがとても嬉しかった。
バックウェイはなんでも口にしようとする。その辺は普通の子供なんだなと感じた。二人の名前を取ったからと言って特別な何かになるわけではない。
ウェイだって普通の環境で育てば普通に育ったはずだ。バックウェイは平和な世界で育ててみせると思うエラ。
バックや……ウェイのように悲しい運命は辿らせない、幸せにしてみせると誓うエラ。
◆
大きくなったバックウェイは鞄を持って、学校に行く。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
毎朝夫と娘のお弁当作りに奮闘するエラはすっかりお母さんだ。六歳になった一人娘バックウェイは友達と共に学校に向かっていく。
「月日は早いものね。あの時はあんなに長く感じたのに」
歳をとったせいもあるだろうが、あの数ヶ月は本当に長かった。三つの顔の月は今思い出しても恐ろしい。もうあんなことが起こってはいけない。
バックウェイは友達とお喋りしながら学校へと向かっていた。毎日が楽しい、お父さんとお母さんも優しい、意地悪する人なんていない、そう思って過ごしていた。
今日は全校朝会、体育館で行われるらしい。友達と共に上履きに変えて体育館の中に入っていく。
朝会では校長先生の話が始まっていた。入学式の時にも挨拶していた校長先生だ。
やがて女の人が紹介されてやってきた。
「今日はこちらの月について研究している、ミナ=ホロボさんにあるおまじないを教えてもらいます」
「紹介を受けました、ミナ=ホロボです。今日は月祝法というおまじないを紹介します」
バックウェイは興味を持って撮影していた。
◆
バックウェイは学校であった事を沢山喋る。明るい女の子に育ってくれた。だが今日だけは看過できなかった。
「……バックウェイ、体育館で何を教わったって言ったの?」
「だーかーらー! 月祝法っていうおまじないだよ! 深夜零時に、祈りながら、ある踊りをすると国を助けられるんだって!」
エラは頭を抱えた。まだ生きているのか、この呪いは……どうしたらいい? 自分が何を語っても説得力はない。あの時の皆はもう……。
「あっ!」
エラは何かを思い出し、携帯電話を取り出した。そしてある人に電話をかける。
『……エラ、久しぶりですね。まさかあなたの方からかけてくるなんて』
「シャル! お願い、助けて! 実は……」
エラはシャルの番号を消していなかった。消せずにいたのだ。それが幸をなした、シャルは事情を聞いてくれた。
『事情はわかりました。メールアドレスを送るので何か情報となるものがあったら、そこに送ってください。今後も顔を出す可能性があるので』
エラはそれを聞いて安心した。一般人の自分では何もできない。だがシャルならば……。
「シャルは今も政府に仕えてるの?」
『ええ、息子も無事独り立ちしましたし。月呪法の脅威は去っていませんので』
エラは聞きたいことがいっぱいあった。だが今はもうただの一般人だ。最後にエラは謝った。
「あの日、拒絶して別れてごめんなさい。シャルもきっと同じ気持ちだったんじゃないかって、今なら思う」
『……その言葉だけで救われました。娘さんを大切にしてください。素敵な名前だと思いますよ。それでは』
そこで電話は切れた。エラはバックウェイに何かその女の人の名前とか覚えてないか聞いた。
「カメラで撮ったよ」
その動画をシャルに送るエラ。バックウェイは尋ねてくる。
「いけないことなの?」
エラは迷う、自分の娘を巻き込むべきかどうか。まだこんなにも幼い我が子を巻き込んでいいのか。
だがこれも運命だとエラはあの頃の話をバックウェイに話し始めた。
◆
未だに御伽噺だと感じているバックウェイを休日にある場所へと連れて行った。二人の墓を見たバックウェイは驚いてエラを見た。
「二人の墓だね」
「バックウェイ、この話は絶対に他の人にしては駄目。信じられないだけじゃないの、巻き込んでしまうの。私はあなたを巻き込んでしまった。ごめんなさい……バックウェイ!」
「お母さん……」
バックウェイを抱き寄せるエラに抱き返すと笑って言った。
「お母さん、私この秘密大切にするね。未だに御伽噺のようにしか感じないけど、お母さんが真剣だから信じる。お父さんは知ってるの?」
エラは首を横に振る。
「じゃあ私とお母さんの秘密だね」
「念を押したくて、ある人を呼んでるの。会ってくれる?」
バックウェイは驚いた。まだ何かあるというのか?
黒い車が停まっている。中から女性が出てくる。
「シャル! 変わらないわね」
「エラは少し太りましたか?」
失礼な話に小突くエラ。バックウェイは驚きの連続だ。
「はじめまして、バックウェイ。私はシャル=ムース。これからある場所に連れていきます。来ますか?」
バックウェイは目をキラキラさせていた。車に乗せられ移動すると、エラの家から近いビルに着いた。
中に入ると道場のようになっている。
「ここを政府が買い取りました。表向きは道場ですが、希望者には私の部下になる事を確約します」
正直エラはここまでして欲しくなかった。だがシャルはもう既に、すぐそこまで月呪法の危機はきていると言う。ならば戦える力を培わせたい、そう思ったエラ。
「いつでも逃げる、辞める事を許します。強要はしません。私もエラの子供にキツくあたりたくは……」
「やらせてください!」
バックウェイはハッキリとそう言った。
「……では、エラは契約書にサインを、バックウェイはここで体づくりからしましょう」
そうして学校へ行きながら、訓練するバックウェイ。エラは不安になりながらも、シャルに任せられる安心感もあり、再び一般人として、そして一児の母として我が子の成長を見守るのだった。
いつか再び三つの顔の月と戦う日に備えて。
~完~
――――――
これにて終わりです。お読みいただきありがとうございました! メリーバッドエンドとして終わらせてください。ハッピーエンドにはできませんでした。悲しい物語ですが心に響いてくださると嬉しいです。
そういう意味でもバック=バグと、ウェイ=ヴォイスは英雄だろうと考えるエラ=フィールド。
今日は特別な日だった。彼に呼び出されたエラはおめかしして行って驚いた。指輪を渡され涙を流すエラは彼と結婚した。
やがて幸せな日々を送る毎日だったが、時々思い出すのだ。バックとウェイと歩んだ日々を、そしてあの日できなかった後悔を。
時々黄昏れるエラに彼は尋ねる。
「昔の男でも思い出してるの?」
嫉妬交じり冗談交じりに言う夫に微笑んでキスをするエラは話し始める。
「前に大切な友人が死んだことを言ったよね?」
「ああ、事故だったんだろう?」
事故ということになっている。
「その二人を思い出すの」
大切な友人だと語り継ぐエラに困った顔をした彼。
「流石に故人には勝てないかな?」
エラは笑った。そんなことない、バック、ウェイ、シャル、博士、皆が守った未来がここにある。
「あなたを愛しているわ。あなたとの子供が欲しい」
エラのその言葉に彼は喜んだ。
◆
エラのお腹も大きくなってくる。検査結果を聞きながら撫でるお腹を内側から蹴る小さな命。
今日は父と母もいる。心配で来たようだ。
「先生、娘のお腹の子は何ともありませんか?」
父が聞くのを叩く母。
「しっかりしなさいよ、あなた。これくらいどうもないわよ」
検診で少し異常があったものの、順調に成長しているとのこと。異常も恐らく問題なくなくなるだろうとの事に安心するエラ。
不安な彼女にいつもついてくれる夫はバックの変装前の髪の毛の色ブロンドベージュの髪の毛だ。
それで決めたわけではない。優しく自分を犠牲にしてでもエラを守ってくれる大切な存在だからこそ、エラは心を寄せた。
「名前は決めてるの?」
「うん、女の子が生まれたら必ずつけようと思っていた名前があるの」
母に尋ねられて答えるエラ。もう女の子であることはわかっている。つける名前はもう決めている。
◆
陣痛が始まった。エラは痛みに苦しみながら、病院に運ばれた。エラは必死に願った、この子が無事産まれてきますようにと。助産師の指示に従って懸命に産む。幸い頭から出てきてくれたため、問題なく産むことができた。
安堵する中、子供を抱くエラ。きっとこの子を大切に育ててみせる。それがこの国を救った人達、亡くなった人達にできる供養。
未来を創ることが過去の人たちの望みだったから。エラはそう感じていたから、この子に名前をつけた。
それは過去の証だった。過去から未来へ繋ぐとエラは信じている。
夫が入ってきて、涙を流しながら喜んだ。夫は婿養子だからフィールド家の名を冠している。
当然この子は名前にフィールドがつく、それが嬉しかった。
自分とバックとウェイが繋がったように感じたからだ。
涙を流したエラは拭いながら、名を呼んだ。
「バックウェイ=フィールド、それがこの子の名前になるわ」
女の子は泣き声をあげて祝福された。
◆
「子育てって本当に大変ね」
エラは寝る間もなくバックウェイを育てている。家事は時々夫がしてくれるし、育児も手伝ってくれる。自分は愛されている、それがとても嬉しかった。
バックウェイはなんでも口にしようとする。その辺は普通の子供なんだなと感じた。二人の名前を取ったからと言って特別な何かになるわけではない。
ウェイだって普通の環境で育てば普通に育ったはずだ。バックウェイは平和な世界で育ててみせると思うエラ。
バックや……ウェイのように悲しい運命は辿らせない、幸せにしてみせると誓うエラ。
◆
大きくなったバックウェイは鞄を持って、学校に行く。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
毎朝夫と娘のお弁当作りに奮闘するエラはすっかりお母さんだ。六歳になった一人娘バックウェイは友達と共に学校に向かっていく。
「月日は早いものね。あの時はあんなに長く感じたのに」
歳をとったせいもあるだろうが、あの数ヶ月は本当に長かった。三つの顔の月は今思い出しても恐ろしい。もうあんなことが起こってはいけない。
バックウェイは友達とお喋りしながら学校へと向かっていた。毎日が楽しい、お父さんとお母さんも優しい、意地悪する人なんていない、そう思って過ごしていた。
今日は全校朝会、体育館で行われるらしい。友達と共に上履きに変えて体育館の中に入っていく。
朝会では校長先生の話が始まっていた。入学式の時にも挨拶していた校長先生だ。
やがて女の人が紹介されてやってきた。
「今日はこちらの月について研究している、ミナ=ホロボさんにあるおまじないを教えてもらいます」
「紹介を受けました、ミナ=ホロボです。今日は月祝法というおまじないを紹介します」
バックウェイは興味を持って撮影していた。
◆
バックウェイは学校であった事を沢山喋る。明るい女の子に育ってくれた。だが今日だけは看過できなかった。
「……バックウェイ、体育館で何を教わったって言ったの?」
「だーかーらー! 月祝法っていうおまじないだよ! 深夜零時に、祈りながら、ある踊りをすると国を助けられるんだって!」
エラは頭を抱えた。まだ生きているのか、この呪いは……どうしたらいい? 自分が何を語っても説得力はない。あの時の皆はもう……。
「あっ!」
エラは何かを思い出し、携帯電話を取り出した。そしてある人に電話をかける。
『……エラ、久しぶりですね。まさかあなたの方からかけてくるなんて』
「シャル! お願い、助けて! 実は……」
エラはシャルの番号を消していなかった。消せずにいたのだ。それが幸をなした、シャルは事情を聞いてくれた。
『事情はわかりました。メールアドレスを送るので何か情報となるものがあったら、そこに送ってください。今後も顔を出す可能性があるので』
エラはそれを聞いて安心した。一般人の自分では何もできない。だがシャルならば……。
「シャルは今も政府に仕えてるの?」
『ええ、息子も無事独り立ちしましたし。月呪法の脅威は去っていませんので』
エラは聞きたいことがいっぱいあった。だが今はもうただの一般人だ。最後にエラは謝った。
「あの日、拒絶して別れてごめんなさい。シャルもきっと同じ気持ちだったんじゃないかって、今なら思う」
『……その言葉だけで救われました。娘さんを大切にしてください。素敵な名前だと思いますよ。それでは』
そこで電話は切れた。エラはバックウェイに何かその女の人の名前とか覚えてないか聞いた。
「カメラで撮ったよ」
その動画をシャルに送るエラ。バックウェイは尋ねてくる。
「いけないことなの?」
エラは迷う、自分の娘を巻き込むべきかどうか。まだこんなにも幼い我が子を巻き込んでいいのか。
だがこれも運命だとエラはあの頃の話をバックウェイに話し始めた。
◆
未だに御伽噺だと感じているバックウェイを休日にある場所へと連れて行った。二人の墓を見たバックウェイは驚いてエラを見た。
「二人の墓だね」
「バックウェイ、この話は絶対に他の人にしては駄目。信じられないだけじゃないの、巻き込んでしまうの。私はあなたを巻き込んでしまった。ごめんなさい……バックウェイ!」
「お母さん……」
バックウェイを抱き寄せるエラに抱き返すと笑って言った。
「お母さん、私この秘密大切にするね。未だに御伽噺のようにしか感じないけど、お母さんが真剣だから信じる。お父さんは知ってるの?」
エラは首を横に振る。
「じゃあ私とお母さんの秘密だね」
「念を押したくて、ある人を呼んでるの。会ってくれる?」
バックウェイは驚いた。まだ何かあるというのか?
黒い車が停まっている。中から女性が出てくる。
「シャル! 変わらないわね」
「エラは少し太りましたか?」
失礼な話に小突くエラ。バックウェイは驚きの連続だ。
「はじめまして、バックウェイ。私はシャル=ムース。これからある場所に連れていきます。来ますか?」
バックウェイは目をキラキラさせていた。車に乗せられ移動すると、エラの家から近いビルに着いた。
中に入ると道場のようになっている。
「ここを政府が買い取りました。表向きは道場ですが、希望者には私の部下になる事を確約します」
正直エラはここまでして欲しくなかった。だがシャルはもう既に、すぐそこまで月呪法の危機はきていると言う。ならば戦える力を培わせたい、そう思ったエラ。
「いつでも逃げる、辞める事を許します。強要はしません。私もエラの子供にキツくあたりたくは……」
「やらせてください!」
バックウェイはハッキリとそう言った。
「……では、エラは契約書にサインを、バックウェイはここで体づくりからしましょう」
そうして学校へ行きながら、訓練するバックウェイ。エラは不安になりながらも、シャルに任せられる安心感もあり、再び一般人として、そして一児の母として我が子の成長を見守るのだった。
いつか再び三つの顔の月と戦う日に備えて。
~完~
――――――
これにて終わりです。お読みいただきありがとうございました! メリーバッドエンドとして終わらせてください。ハッピーエンドにはできませんでした。悲しい物語ですが心に響いてくださると嬉しいです。
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(2件)
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
七日後に神罰が落ちる。上層部は「下を切り捨てろ」と言った——私は全員を逃がす
蒼月よる
ファンタジー
七日後、この港に神罰が落ちる。
追放された元観測士イオナだけが、その事実を知っていた。
しかも災害は自然現象ではない——誰かが、意図的に引き起こそうとしている。
港の上層部はすでに手を打っていた。「下層区画を緩衝被害区として切り捨てる」秘密契約。被害を最小限に見せかけ、体制を守る冷徹な計画だ。
イオナは元護送隊長ガルム、荷運び組合長メラとともに動き出す。
犯人を暴き、証拠を公開し、住民を逃がし、工廠を止める——すべてを七日で。
被害を「選ぶ」管理か、全員を「残す」運用か。
追放観測士の、七日間の港湾カウントダウン・サスペンス。
この作品は以下の箇所にAI(Claude Code)を利用しています。
・世界観・設定の管理補助
・プロット段階の壁打ち
・作者による執筆後の校正
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
グレート・プロデュース 〜密かに国をコントロールする最強のエージェントは、恋に落ちた王女を大帝王に即位させることができるのか?〜
青波良夜
ファンタジー
魔法と、魔導科学が進んだ強大な国、グランダメリス大帝国。
俺は、この国を陰からコントロールする秘密組織でエージェントとして働いている。
今回の任務は、豪華客船で行われる密売の現場を探ることだった。
その任務の途中、俺は第三継王家の王女『メリーナ・サンダーブロンド』と出会うことになる。
メリーナ王女は婚約しようとしていたのだが、俺の軽はずみな行動が彼女の運命を変えてしまった。
その後、なんやかんやあり、俺はメリーナ王女に惚れられることに……。
こんなことは、エージェントとしては絶対にあってはならないことだ。
というわけで、俺はメリーナ王女と別れ、二度と会わないよう工作をした。
それなのに、まさか再び出会うハメになるなんて……。
しかも次の任務は、メリーナを大帝王に即位させることだって!?
――これは最強のエージェントが、乙女の恋心に翻弄されながら、過去最難関のミッションに挑む物語である。
※『ノベルアップ+』、『ネオページ』にも投稿してます。
※『小説家になろう』『カクヨム』に投稿し、一度完結済みとなった作品です。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
ウェイは本当に隙のない子……今まで過酷な環境を生きてきたことが伝わります。孤児で本人の意思とは関係なく殺し屋にされるという運命を背負いながらも、気丈で、余裕のある振る舞いのウェイに強さを感じます。
二人が重い過去を背負うので、普通っぽく見えるエラは癒しですね。
それにしても、遊園地で遊ぶ三人はとても平和!ウェイは積極的にいきましたが、バックの方がもっと積極的!ウェイがこれから歩む人生を考えると、この時行動してよかったなと思わされました。本当に、三人の幸せな時間は儚いですね……
ウェイやバックの過去を本当に深く読み込んでくれて嬉しいです!エラは癒しですね!ウェイの積極さをさらに越えたバックの積極性を見ていただきありがとうございます。3人の幸せな時間を堪能していただけたらと思います。感想ありがとうございます!
2ページまで読みました。
孤独な戦いに身を投じるバック=バグを応援したくなります。しかし自分の感情の波で世界に影響が出るなんて、かなりハードですね……感情をコントロールしろだなんてかなりの難題です。
だから孤独に戦うバック=バグを変えるにはエラのような積極性や強引さが必要になってくるのかなと思いました、いつかバック=バグの心が楽になるのかと楽しみにしながら読んでいきたいです。
今のところ全体的に異国感の漂うダークな設定のファンタジーで、ワクワクを感じました。
お読みいただきありがとうございます!孤独に戦うバックにも少しずつ味方がついてきます。2ページ目という事であまりネタバレはできませんが、バックの事を応援してくださると嬉しいです!感想ありがとうございます!