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前に出てるのは…
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決意して、別れの言葉を告げようとしたけど、口からは言葉ではなく、息が吐き出されただけだった。
単なるチキンだと罵ってくれぇ。言葉と一緒に、目から塩辛いものまで出そうなんだよぉ。そうなったら、鼻から余計な物までもれなく付いてくるのは分かりきってるし。
最後は綺麗な顔でお別れしたいじゃない!って、自分の中に有るのか無いのか微妙な乙女心が囁くんだよ。確か、女は年齢関係なく美しくいたいものだって、テレビで言っていた気がするから。
アッ!因みに、綺麗な顔っていうのは、美女っていうのではなく、汚れていないっていう意味だから。さすがに、自分は美少女ですなんて言う勇気はないです。
もう何度か見上げた子供の顔をそろ~りとまた見上げると、子供もこちらをジッと見ていた。普段、滅多に見ることのない真剣な表情をしている。何故か目が離せない。
見つめ合い出して数秒なのか数分なのか分からないけど過ぎた。瞬きも出来なくて眼球が乾いて、物理的にキツくなった頃、子供が唾液を飲み込む。喉が上下するのを眺めていた。
子供も何かを決心したようで、顔だけではなく体まで向けてくる。一度、深呼吸をしたと思えば、言葉をつぐむ。
「次の家に行くんでしょ?」
声色は非常に硬い。そして、疑問系にはなっているけど、確信しているのだろう。誤魔化しは通用しそうになかった。私が嘘をつくのが下手なのが一番の理由かもしれないけど。深くは追及しないでおく。
喉が詰まって声が出ない代わりに頷いた。
「何日も前から様子がおかしかったから、もしかしたらと思ってたんだ」
私は、嘘だけではなく隠し事も下手だったみたいだ。新発見。嬉しくはないが。
「今まで、ありがとう」
真剣な表情から泣き笑いのような複雑な表情になっている。
お礼まで言われては、泣いて汚い顔を晒したくないという理由で黙りを続けるワケにもいかないだろう。私も深呼吸をする。
子供の目を見て、さぁ、言うぞ!
「っ………」
意気込んで言葉を発した瞬間のことだった。腹部に衝撃を感じて声が出ない。自分のお腹を見る為に俯いてみると…。
何ということでしょう。光ってるではないですか。
厳密にいうと、私のお腹が光の発生源ではないのですけど。
では、何が発生源かというと、多分…子供と思われます。子供を中心として、円柱型の光が囲っているから。それにお腹が触れたようです。
子供が作ったのか?と思いましたが、どうやら違うみたい。呆気にとられた表情から元に戻ると、光の壁を殴り出したので。でも、子供は光を触っても平気なんですね。私のお腹は、未だに光ってるというのに。
何故、胸でないのだ!という質問はしないで下さい。悲しいことに、幼児体型だからです。お胸様より、お腹様の方が出てるのです。決して、食べ過ぎではないと思いたいお年頃。
余計な事を考えていないと、痛みが半端ない。子供も心配そうにしている。しているよね?何か言っているようだけど、光のせいで声が聞こえなくて。
もう限界が来たようです。体もいつの間にか仰向けに倒れてしまっているし。意識が段々と薄れていき…。
最後に思ったのが、いつになったら喋れるのだろうか?だった。
単なるチキンだと罵ってくれぇ。言葉と一緒に、目から塩辛いものまで出そうなんだよぉ。そうなったら、鼻から余計な物までもれなく付いてくるのは分かりきってるし。
最後は綺麗な顔でお別れしたいじゃない!って、自分の中に有るのか無いのか微妙な乙女心が囁くんだよ。確か、女は年齢関係なく美しくいたいものだって、テレビで言っていた気がするから。
アッ!因みに、綺麗な顔っていうのは、美女っていうのではなく、汚れていないっていう意味だから。さすがに、自分は美少女ですなんて言う勇気はないです。
もう何度か見上げた子供の顔をそろ~りとまた見上げると、子供もこちらをジッと見ていた。普段、滅多に見ることのない真剣な表情をしている。何故か目が離せない。
見つめ合い出して数秒なのか数分なのか分からないけど過ぎた。瞬きも出来なくて眼球が乾いて、物理的にキツくなった頃、子供が唾液を飲み込む。喉が上下するのを眺めていた。
子供も何かを決心したようで、顔だけではなく体まで向けてくる。一度、深呼吸をしたと思えば、言葉をつぐむ。
「次の家に行くんでしょ?」
声色は非常に硬い。そして、疑問系にはなっているけど、確信しているのだろう。誤魔化しは通用しそうになかった。私が嘘をつくのが下手なのが一番の理由かもしれないけど。深くは追及しないでおく。
喉が詰まって声が出ない代わりに頷いた。
「何日も前から様子がおかしかったから、もしかしたらと思ってたんだ」
私は、嘘だけではなく隠し事も下手だったみたいだ。新発見。嬉しくはないが。
「今まで、ありがとう」
真剣な表情から泣き笑いのような複雑な表情になっている。
お礼まで言われては、泣いて汚い顔を晒したくないという理由で黙りを続けるワケにもいかないだろう。私も深呼吸をする。
子供の目を見て、さぁ、言うぞ!
「っ………」
意気込んで言葉を発した瞬間のことだった。腹部に衝撃を感じて声が出ない。自分のお腹を見る為に俯いてみると…。
何ということでしょう。光ってるではないですか。
厳密にいうと、私のお腹が光の発生源ではないのですけど。
では、何が発生源かというと、多分…子供と思われます。子供を中心として、円柱型の光が囲っているから。それにお腹が触れたようです。
子供が作ったのか?と思いましたが、どうやら違うみたい。呆気にとられた表情から元に戻ると、光の壁を殴り出したので。でも、子供は光を触っても平気なんですね。私のお腹は、未だに光ってるというのに。
何故、胸でないのだ!という質問はしないで下さい。悲しいことに、幼児体型だからです。お胸様より、お腹様の方が出てるのです。決して、食べ過ぎではないと思いたいお年頃。
余計な事を考えていないと、痛みが半端ない。子供も心配そうにしている。しているよね?何か言っているようだけど、光のせいで声が聞こえなくて。
もう限界が来たようです。体もいつの間にか仰向けに倒れてしまっているし。意識が段々と薄れていき…。
最後に思ったのが、いつになったら喋れるのだろうか?だった。
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