絶対に好きって言わせてやる!

ヒマリ

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凍った心

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<<瑞季>>
トモの目には迷いはなく、固く何かを・・・・俺を完璧に振ることを決意したようなものだった。
きっと、これで終わりだ。
もう、手の出しようもない。
何故なら、彼女には恋人がいるから。
俺の入る隙間なんて最初から、なかったんじゃないか、とさえ思えてくる。
分かってたんだ・・・・こうなることを。
わかった上で諦めなかった。
諦めたくなかったんだ。
ある意味これは・・・・・・この執着心は病気だ。
そして、“好き”という言葉は呪いだ。
「瑞季、急に呼び出してごめん。でも、どうしても話しておきたいことがあって」
分かってるよ、俺を振るんだろ?
「瑞季、ごめんなさい。瑞季の気持ちには答えられません。改めてごめん!」
そういって、頭を下げる彼女をぼんやりと見つめていた。
「だから、しばらくは連絡も取らないし、話しかけない。関わらない」
そう言いきったトモの顔はスッキリとした感じで無性に腹が立った。
連絡や話をしないのはトモのせめてもの俺への気遣いだってのは理解しているつもりなんだ。
だけど、お前はいらない、と言われてるみたいで苛つくんだ。
「じゃあ、さようなら」
彼女は凛とした表情で俺の横を通りすぎて、ここをあとにした。

「・・・・トモ・・・・・・」
返事は返ってこないと分かっていても呼ぶことを止めることが出来ない。
もしかしたら、『何?』と言ってトモが現れるかもしれない・・・・・そんな淡い期待を未だに抱き続ける俺は本当に女々しい男だと思う。
未練がましいな、ほんと。
キッパリ振られたくせに、とボソッと呟いた。

ああ、こんなことになるなら、まだ友達のままが良かったよ。

凍えそうになる外。
でもすでに俺の心は凍ってしまった。
この凍った心を誰か溶かしてくれ。
温かい光で俺の心をどうか・・・・。
その“誰か”は願わくばトモでありますように。
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