ヴァンパイア様は溺愛すぎる

ヒマリ

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自己紹介

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「綺麗っ!」
歓喜の声をあげると、
「チッ」
という舌打ちと、
「ほら、喜んだじゃん」
という声と、
「わぁ、笑った顔も可愛い!」
という声と、
「大きくなったね~、真優華ちゃん」
という声がした。
えっと、何から言えばいいのか・・・・。
困惑の表情を浮かべていると、大きいソファに腰かけていた人が助け船を出してくれた。
「蓮条家次期当主、長男の蓮条 颯汰(れんじょう そうた)。お前らも自己紹介くらいしろ」
金色の髪に金色の目の超絶美形の颯汰さん・・・・・さっき舌打ちした人。
「はいはい。俺は蓮条ってそれはもう知ってるか。俺は次男の李都(りつ)。あ、ちなみにシャンデリアとクラッカー、準備したの俺ね」
茶髪に赤い目をもつ、これまた超絶美形の李都さん・・・・・さっき、『ほら、喜んだじゃん』っていった人。
「私は長女の詩穂(しほ)だよー!恋バナとかガールズトークしようねー!ちなみに颯汰より、私のが年上だから~」
ピンク色のふんわり柔らかそうな長い髪に緑の目をしたとても綺麗な詩穂さん・・・・さっき、『わぁ、笑った顔も可愛い!』といった人。
「僕は三男の優登(ゆうと)。大きくなった真優華ちゃんに会うのすごく楽しみにしてたんだ」
青色の髪に紫色の目の美形、フワリと優しく微笑む優登さん・・・・・さっき、『大きくなったね~、真優華ちゃん』といった人。
「えと、及川真優華です。これから、よろしくお願いします!」
深々と頭を下げると、「頭をあげろ、よく顔が見えないだろ」と颯汰さんに言われ、慌てて顔をあげた。
「女の子にそんな言い方はないでしょー」
「そうだよ。もっと優しくしないと」
と、詩穂さんと李都さんにお叱りを受ける颯汰さん。
「別にいいだろ」
と、素っ気なく返す颯汰さんにまた抗議する二人。
そんな三人をなだめる優登さん。
わー、なんか懐かしいなぁ。
こんなのどっか見たような。
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