ヴァンパイア様は溺愛すぎる

ヒマリ

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寝起き

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夢を見た・・・懐かしい夢。
遊んだり、お昼寝したり、イタズラしたり、いっぱい楽しいことをした。
たくさんの思い出を作った。
優しく微笑む君の笑顔が私は大好きで、堪らなかった。

大好きな人・・・・だった。


バッと目を覚ますと、もう朝で太陽が輝いていた。
隣でスヤスヤと眠る、颯汰さんは私を抱き締めている。
しかも、かなりの力で。 
あ!学校!
部屋の掛け時計を見るなり、青ざめた。
嘘・・・・・もう10時!
二時間目の途中だ!
今から、高速で準備していけば、三時間目には間に合うかも・・・・。
でも、その前に私を抱き締めている、この颯汰さんの腕をなんとかしなくては。
身をよじる・・・・が、逆効果。
更に抱き寄せられ、強く抱き締められる始末。
どうしたものか・・・・。
ああでもない、こうでもない、と考え込んでいると、ガチャと扉が開く音がした。
「あ!優登さん!」
これぞ、天の助け!とばかりに目を輝かせる。
もちろん、助けてアピールも忘れていない。
「あ、真優華ちゃん。悪いけど、兄さんのこと、起こしてくれる?」
え?起こす?颯汰さんを?
「起こすんですか?」
「ああ、頼むよ。兄さんは寝起きがすごく悪いんだ」
え?ちょっと待って!
そんな危険なことを私にやれと?
「真優華ちゃんなら、大丈夫だから!」
その大丈夫の根拠は何なんだ!?
仕方なく、ソロリソロリと颯汰さんの方へ、手を伸ばした。 
肩を軽く揺さぶりつつ、
「あの、颯汰さん・・・・・颯汰さん、起きてください!」
と呼び掛ける。
「ンッ・・・・・ぁ、真優華・・・」
掠れた声で私を呼んだかと思ったら、一気に顔を引き寄せられた。
わっ!!
「んっ!?」
軽く触れるだけのキス。 
わあ!わあ!
頭の中は大パニック!!
「おはようのキスだ・・・・・怒るなよ」
そう言うと、フッと不敵な笑みを浮かべ、私から離れた。
「優登、真優華の学校に欠席の連絡は?」
「したよ。もちろん。それより、今日は大切なパーティーがあるんだ、準備しないと」
「あ、ああ。そうだな・・・・俺が準備してる間に真優華を頼む」
「分かったよ、兄さん」
パーティー?
なんのパーティーなんだろう?
颯汰さんは部屋を出ていく前に私に向かって口パクで、風呂に入れよ、と伝えてきた。
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