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初めましてのご挨拶
青い少女と
しおりを挟む爆煙が立ち上るなか、一人の男が地面にうつぶせて倒れていた。
全身傷だらけで、息もたえだえになりながら、男はわずかにため息をついた。
「あー……」
俺、ここで死ぬのかな。
どこがでまた爆発の音がして、地面が揺れる。
男はまだ若く、死を覚悟するには幼かった。
男の名前は「彼方」
田舎生まれで、剣の才能に恵まれ、そこらの大人を少年の頃から剣でねじ伏せてきた。
それで調子にのって、バカな国の戦争兵士に志願して、このざまである。
魔法なんか見たこともなかった彼方にとって、この戦争はあまりに厳しすぎた。
そりゃあ、魔法という奇跡の力があるとは聞いていたが、彼方の中では、魔法は手品とイコールだった。
まさかあんなに大規模なものだったとは……
「現実って、厳しかったんだな………」
男はポツリと呟いて、静かに目を閉じーーーーーーー
「……あの、大丈夫?」
ーーーーーーーそして目を開けた。
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