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2章 ドワーフの街、帝国ガウリンド

10話 登録

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『という訳で着きましたガウリンドー!」

何が『という訳で~』だよ!道のりは?異世界恒例のハプニングは?

「何もない平和な旅でしたねーロンドさん!」

「左様だな。商人の護衛に付けて良かった」

まあ良かったけどね。ガウラさんがギルドに入っていたお陰で通りがかった商人の護衛として馬車を貸してもらえたから。

『それでは解説ターイム!』

ガウリンド、正確には[帝国都市ガウリンド]はドワーフ1番の都市であり、武装都市でもあった。都市は円状で中心から同心円に王族区域、貴族区域、一般区域、冒険者区域となっている。と言っても一般区域と冒険者区域は繋がっており、密接な関係にある。なお王族、貴族区域はそこに住んでいる人の紹介がないと入れない。とネコは言っていた。俺達は街を囲っている防壁にある門にて検問を受け、無事通れた所だった。

で、この後どうしようか?

「もちろんギルドに行くに決まっておるだろうが」

「私もどんなところか見てみたいです」

オーケー、それじゃ早速ギルドへGO!

『という訳で着きましたギルドー!』

ギルドの入り口前にて、俺達は天高くそびえ立つ目の前にある建物を見上げていた。そう、その建物はギルド。恐らくは200メートル以上あるであろう。俺達はその豪奢な見た目に圧巻されていた。

ガウラさん……これがギルドなんですよね?

「いやすまん、ここまで凄いと多分としか言い様がない」

俺は恐る恐るドアノブに手をかけ、引くとそこにはチビなおじ様達がわんさか集まって呑んでいた。まあドワーフだもんね。チビなおじ様ばかりだから仕方ないよね。

「ロンド、ギルド登録とパーティー登録はこっちだぞ~」

「いらっしゃいませ~。ギルド登録される方はどちらでしょうか?」

「俺とこっちのパメラです」

「あの~ご冗談はお止めくださいませ。あなた達まだ子どもでしょう?」

あ、まずいかも。これ真面目に冗談だと思ってるよ。

「あなたねぇ、何を言っているんですか!私は別にいいですけどロンドさんに失礼でしょう!」

「冗談でなかったのですか!す、すいません」

パメラ……大声出すから周りからの視線がキツいぞ。

「あっごめんなさい」

「ともかくギルド登録とパーティー登録したいんですけど」

「登録には既にギルド登録されている方の紹介状等が必要です。お持ちですか?」

「拙者がいれば良いのかな?拙者が紹介、というか両方の登録を勧めたのだが」

「おや、ガウラさんが紹介人でしたら心配無いですね。それではこのカードに手を当てて下さい。5秒位たつと文字が浮かんで来るはずです。ほらっ」

『「「おおっ」」』

「チョーカーがしゃべった?」

そう。ネコは猫の時には首輪となっていたが今(ショタ)はチョーカーとしてくっついている。

「それではチョーカーさんもギルド登録しますか?」

『するする!』

「これでギルド登録は終了だな。次はパーティー登録かな?」

「両方もう済ませましたよ。カードにしっかり書いてあるでしょう?」

確かにカードには名前と種族(猫族となってる。良かった)とパーティー名だと思われる単語が書いてあった。しかし……何でパーティー名[猫族の軍団キャッツアーミー]なの?

「ロンドさん、格好いいから良いじゃないですか!」

まあ中二くさくて格好いいけどさぁ。好みどストライクだけどさぁ。

「思ったよりも派手なパーティー名では無かったな」

ネコ~この世界の感覚がおかしいとつくづく思うんだよね

『慣れろ』

はい。今日の目標は達成したからここに来る途中でとった宿屋に戻ろうか

「はーい!」

『それじゃレッツゴー!』

こうして俺達のこの街での生活は始まったのだった。






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