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一章
満月が大根のおでんに見えた
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…静かな夜だ。影ができるくらい明るく輝いている月を見ながら、白く小さい猫耳が生えた喋らない少女は思う。夜は遅く、みんなは布団の中に入り僅かに寝息を立てて寝ている。少女はみんなが寝ている家の瓦屋根の上で寝ころびながら月を見ている。夜なので気温下がっているのにくわえて、そよ風が吹いている。普通、そよ風程度なら心地よく感じると思うが、少女の体は小さいので体の体温はすぐに下がってしまう。クチュンっと体温が下がったからかくしゃみをした。少女は少し体を震わせながら月を見てこう思った。ダシがよくしみたおでんの大根みたいだ…。風情とかあるのなら、そんなのへったくれもない感じだ。さて、月がダシがよくしみたおでんの大根のように見えてしまったのなら始まりだ。少女のお腹がグゥーと鳴った。そう、このお腹を満たすための食べ物探しだ。少女はこのお腹を満たす食べ物がどこにあるか考える。だが悲しみ事に、冷蔵庫の中身は空っぽだしお菓子の在庫もない。思わず嘆きたくなるような状態だ。少女は頬に涙を伝えながらおでんの大根のように見える月を見る。グゥーとお腹を鳴らしながらどんどん時間は流れていく。ここで少女は「もう限界だ!」と言いたそうな勢いで起き上がり、屋根から地面に顔面から着地し何もなかったかのように起きてタッタッタッとどこかへ走ってった。
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