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三章
ようやくおでんの大根を食べる
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「あいも変わらずここはさっぶいなぁ・・・」
列車を降り駅に立つ少女の目の前には雪が降り積もる街があった。街に向けて少女は歩いていく。ギュッギュッと音を立てながら歩いていく。街の建物はレンガ造りで雪が積もっている。建物の外には屋外のための木でできた椅子や机があり、酒や料理が沢山ある。そのせいかやたらとアルコール臭い。下手な下戸なら酔っぱらってしまうかもしれない。しかし、少女はそんなことは関係なく歩いていく。月は家を出た時と同じように輝いている。
「さみーからさっさと行っちまうか」
少女の歩みが少し早くなった。街は賑やかなだ。ただ、街にいる人は半透明だったり黒いもやの人型だったりで少しおかしいが。あとは東から西、北から南の国の服装や言語が飛び交ってたりする。そんなことは少女には関係ないが。
しばらくすると『赤提灯』と看板に書かれたこの街に似つかわしくない和風チックな店に着いた。少女はドアの取っ手を引いて一言。
「大根のおでんあるだけ頼んだ」
この店『赤提灯』の店主はそれを聞いて椅子に向けて指を指した。どうやら椅子座ってから頼めということのようだ。
「はいはいわかりましたよ」
少女は指で指した椅子に座った。ちなみに店主は手首から先しかなく浮かんでいるという街の外の人たちと同じくらいおかしい。これも少女には関係ないが。さらにちなみにだが、店主の手の指はスラッと細長く、その手のマニアなら歓喜なんかするかもしれないくらい美しい。
「座りましたよ。これでいいか?」
店主からは反応がない。大丈夫のようだ。
「んーと、大根のおでんをあるだけ、追加でがんもどきと牛すじ、あとは適当に見繕っておいて」
少女が頼むと店主は厨房に戻っていった。店内は四人用の机が四つある。客は一人もいない。
「おっ」
少女は椅子の近くにある本棚の本を数冊取った。
「えっと、『貧乏神と疫病神の叛逆』『月刊ファッション』『夜のメイドのご奉仕でいちゃラブSEX』ねぇっておい。なんでエロ本が入っているんだよ」
少女は厨房に向けてエロ本について聞いてみる。
「おーい、なんd
ダンッ!と厨房から思いっきり台を叩く音がした。黙れということらしい。
「・・・」
少女は本棚に戻し椅子に座って大人しく待つことにした。
しばらくしてお待ちかねの大量の大根のおでんが少女の元に届いた。
「あーやっときたやっときた」
大根にからしをちょっぴりつけて食べ始める。
「うめー」
少女はおいしそうに食べる。ハムハムムシャムシャどんどん大根が無くなっていく。
店主は何も喋らないがおいしく食べてくれることにとても満足しているようだ。
「・・・(咀嚼音)」
あと少しで大根がなくなりそうになると店主ががんもどきとほろほろに煮込んだ牛すじ、ほどよく薄茶色に染まった卵を持ってきてくれた。
「あーもう最高!しっかりと欲しいタイミングをわかってるよ」
そう言うと勢いよくどんどん食べていく。ムシャムシャムシャムシャムシャムシャムシャムシャ。おいしそうにたべる。店主は少女の食べっぷりに大満足そうだ。
ゴクン
飲み込みだあと少女食べている最中の箸が止まった。
「そういえばいつもののろけ話をするあの二人はいないのか?」
店主は片手を振り居ないと表現する。
「そうか・・・」
悲しそうに少女は答える。店主は「なにを言いたい?」と言うように手を動かす。
「んーまー、今回は一人で食べるから寂しいなって思ってな」
遠いところを見るように答える。
店主は何か考えるように机に手を置き、右手の人差し指で机を叩く。
「どした?」
少女はほろほろになってしまった牛すじを掴むのに苦労しながら店主に聞く。
すると店主はパンパンと手を叩いた。するとシャー、バタン、ガタガタとカーテンと窓がしまり、椅子が机のると順々に動いていった。どうやらもう店じまいのようだ。
「どした?」
少女はからしを多く出しすぎたのに困惑しながら同じことを聞く。
店主は厨房に入っていった。
「いきなり店じまいしてどした?」
店主が酒瓶二本とグラス手持ってに厨房から出てきて少女の正面の席に座った。
「ああそうか、一人で食べるのは寂しいって言ったから一緒に飲んでくれるってことか」
店主は親指を立ててグッドをした。どうやらそうらしい。
「迷惑かけちまったな。申し訳ない」
少女が謝っているがそんなことは関係なくグラスに酒を注いでいく。トクトクと小気味良いが響く。
「あれ、そういえば酒飲めたっけ?」
また店主は親指を立ててグッドをした。それより手首から先しかなくて口なんてないのに、どうやって酒を飲むのかに疑問をもってほしいのだが・・・
「あ、そういえば酒の銘柄はなんて言うんだ?」
少女は気になり酒瓶のラベルを見てみる。
『GO to Hell&hHeaven アルコール度数99,9%』
じつにふざけた度数である。
「おい待て!こんなふざけた度数の酒を飲む気か⁈」
そんな叫びは虚しく口はないのに手に持つ度数99,9%の酒が入ったグラスの中身はどんどん無くなっていく。
「絶対嫌な予感がするぞ、絶対に!」
グラスの中身を飲み切った店主の手はみるみるうちにまっかっかになっていき、フラフラと頼りない手取りなった。見事な酔っ払いが完成である。
「酔っ払いと関わるとめんどくさいってことはとっくのとうに学んでいるからさっさと出ていかせてもらうか・・・」
出ていこうとするとフラフラと飛んでいた店主の手がピタッととまり、二本目の酒瓶を開けて少女にすごい速さで迫ってきて、
「く、来るなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
と叫びジタバタ抵抗虚しく迫ってくる酒瓶握る手にとは逆の手に押し倒された。そして、そして、無情にも少女の口に無理矢理酒が注がれてった。
余談だが、この酒の銘柄は『神の一滴のワイン』という名前で度数は99,7&、『GO to Hell&hHeaven』といい勝負の度数である。
列車を降り駅に立つ少女の目の前には雪が降り積もる街があった。街に向けて少女は歩いていく。ギュッギュッと音を立てながら歩いていく。街の建物はレンガ造りで雪が積もっている。建物の外には屋外のための木でできた椅子や机があり、酒や料理が沢山ある。そのせいかやたらとアルコール臭い。下手な下戸なら酔っぱらってしまうかもしれない。しかし、少女はそんなことは関係なく歩いていく。月は家を出た時と同じように輝いている。
「さみーからさっさと行っちまうか」
少女の歩みが少し早くなった。街は賑やかなだ。ただ、街にいる人は半透明だったり黒いもやの人型だったりで少しおかしいが。あとは東から西、北から南の国の服装や言語が飛び交ってたりする。そんなことは少女には関係ないが。
しばらくすると『赤提灯』と看板に書かれたこの街に似つかわしくない和風チックな店に着いた。少女はドアの取っ手を引いて一言。
「大根のおでんあるだけ頼んだ」
この店『赤提灯』の店主はそれを聞いて椅子に向けて指を指した。どうやら椅子座ってから頼めということのようだ。
「はいはいわかりましたよ」
少女は指で指した椅子に座った。ちなみに店主は手首から先しかなく浮かんでいるという街の外の人たちと同じくらいおかしい。これも少女には関係ないが。さらにちなみにだが、店主の手の指はスラッと細長く、その手のマニアなら歓喜なんかするかもしれないくらい美しい。
「座りましたよ。これでいいか?」
店主からは反応がない。大丈夫のようだ。
「んーと、大根のおでんをあるだけ、追加でがんもどきと牛すじ、あとは適当に見繕っておいて」
少女が頼むと店主は厨房に戻っていった。店内は四人用の机が四つある。客は一人もいない。
「おっ」
少女は椅子の近くにある本棚の本を数冊取った。
「えっと、『貧乏神と疫病神の叛逆』『月刊ファッション』『夜のメイドのご奉仕でいちゃラブSEX』ねぇっておい。なんでエロ本が入っているんだよ」
少女は厨房に向けてエロ本について聞いてみる。
「おーい、なんd
ダンッ!と厨房から思いっきり台を叩く音がした。黙れということらしい。
「・・・」
少女は本棚に戻し椅子に座って大人しく待つことにした。
しばらくしてお待ちかねの大量の大根のおでんが少女の元に届いた。
「あーやっときたやっときた」
大根にからしをちょっぴりつけて食べ始める。
「うめー」
少女はおいしそうに食べる。ハムハムムシャムシャどんどん大根が無くなっていく。
店主は何も喋らないがおいしく食べてくれることにとても満足しているようだ。
「・・・(咀嚼音)」
あと少しで大根がなくなりそうになると店主ががんもどきとほろほろに煮込んだ牛すじ、ほどよく薄茶色に染まった卵を持ってきてくれた。
「あーもう最高!しっかりと欲しいタイミングをわかってるよ」
そう言うと勢いよくどんどん食べていく。ムシャムシャムシャムシャムシャムシャムシャムシャ。おいしそうにたべる。店主は少女の食べっぷりに大満足そうだ。
ゴクン
飲み込みだあと少女食べている最中の箸が止まった。
「そういえばいつもののろけ話をするあの二人はいないのか?」
店主は片手を振り居ないと表現する。
「そうか・・・」
悲しそうに少女は答える。店主は「なにを言いたい?」と言うように手を動かす。
「んーまー、今回は一人で食べるから寂しいなって思ってな」
遠いところを見るように答える。
店主は何か考えるように机に手を置き、右手の人差し指で机を叩く。
「どした?」
少女はほろほろになってしまった牛すじを掴むのに苦労しながら店主に聞く。
すると店主はパンパンと手を叩いた。するとシャー、バタン、ガタガタとカーテンと窓がしまり、椅子が机のると順々に動いていった。どうやらもう店じまいのようだ。
「どした?」
少女はからしを多く出しすぎたのに困惑しながら同じことを聞く。
店主は厨房に入っていった。
「いきなり店じまいしてどした?」
店主が酒瓶二本とグラス手持ってに厨房から出てきて少女の正面の席に座った。
「ああそうか、一人で食べるのは寂しいって言ったから一緒に飲んでくれるってことか」
店主は親指を立ててグッドをした。どうやらそうらしい。
「迷惑かけちまったな。申し訳ない」
少女が謝っているがそんなことは関係なくグラスに酒を注いでいく。トクトクと小気味良いが響く。
「あれ、そういえば酒飲めたっけ?」
また店主は親指を立ててグッドをした。それより手首から先しかなくて口なんてないのに、どうやって酒を飲むのかに疑問をもってほしいのだが・・・
「あ、そういえば酒の銘柄はなんて言うんだ?」
少女は気になり酒瓶のラベルを見てみる。
『GO to Hell&hHeaven アルコール度数99,9%』
じつにふざけた度数である。
「おい待て!こんなふざけた度数の酒を飲む気か⁈」
そんな叫びは虚しく口はないのに手に持つ度数99,9%の酒が入ったグラスの中身はどんどん無くなっていく。
「絶対嫌な予感がするぞ、絶対に!」
グラスの中身を飲み切った店主の手はみるみるうちにまっかっかになっていき、フラフラと頼りない手取りなった。見事な酔っ払いが完成である。
「酔っ払いと関わるとめんどくさいってことはとっくのとうに学んでいるからさっさと出ていかせてもらうか・・・」
出ていこうとするとフラフラと飛んでいた店主の手がピタッととまり、二本目の酒瓶を開けて少女にすごい速さで迫ってきて、
「く、来るなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
と叫びジタバタ抵抗虚しく迫ってくる酒瓶握る手にとは逆の手に押し倒された。そして、そして、無情にも少女の口に無理矢理酒が注がれてった。
余談だが、この酒の銘柄は『神の一滴のワイン』という名前で度数は99,7&、『GO to Hell&hHeaven』といい勝負の度数である。
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