どう見える?

ガル

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どう見える?

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 檻の中にいる彼は口を開き話す。同じ檻にいる人を見ながら。
「お前から見てあいつらはどんな風にみえる。」
「…」
「大概は狂人と言うだろう。だけど“俺達とは違う”生物に俺は見える。」
絶え間なく悲痛な叫びが聞こえる。
「あいつらはどうしようもないほどの死にたがりなんだ。毎日のように拷問をされ続け、死のうとしても檻の外の奴らがどんな手を使ってでも死ぬのを阻止させてくる。」
淡々と話してく。
「少し前に死ぬ為に飯を食べないようにしようとする奴がいた。そしたら奴らはどうしたと思う?。奴らは無理矢理捕まえ腹はを開き直接ぶち込んだんだ。」
顔色一つ変えずに話す。
「お前はされるの死ねずに無理矢理生かされることが分かっているのに死にたいと思うのか?」
「ああ、死にたい。死にたいんだ。どうやってでも。けどな生きる理由を見つけちまったんだよ。」
周りの客が死ぬぎりぎりまで痛めつけて笑っている。
「助けてくれ。俺も奴らのようになりたい。ただ死にたいと思うだけの生物に。けど生きたい。生きる理由を見つけちまったから。助けてくれ。」
客は飽きたのか帰り始めている。
「なあ、あんたは俺がどう見える。死にたがりか、生きたがりか、それとも違う生物か。」
「さあな。」
彼は他の奴らよりも狂いに狂っている。私にはすべてに見える。が、本当はどう見えるのかはわからない。
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