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共通ルート
10話 やり直し
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「彼女なの? 一緒にいた人は」
「えっ?」
はい、出ました。本日二回目の「えっ?」。彩華さんと一緒にいるときは「あっ」が多いんだけど、花音と一緒だと「えっ?」なんだな。面白いな、俺。
いつの間にか少し現実逃避をしていた俺は、またしても花音が黙って俺の回答をじっと待っていることに気づき現実に引き戻された。
……いやあの、やめてもらっていいですか。その無言のプレッシャー。
「いや、まだ付き合ってはないんだけど……」
「そうなんだ」
あれ? なんで俺、まるで浮気がバレた彼氏みたいな感じになってるんだ? おかしくね? というかよく考えたら俺と彩華さんとの関係について花音に言わなきゃいけない理由なんてないよな?
「……じゃあさ」
「?」
「あの時の返事、やり直してもいい?」
「えっ?」
はい、またしても「えっ?」でございます。三十秒ぶり三回目。
「だから、あの時の『ごめんなさい』を取り消して、今から『私でよければ喜んで』という返事に変えちゃ……ダメ?」
「えっと、いやあの……。ごめん、今ちょっと混乱してる。……それってさ、つまり、俺と付き合っても良いよってこと?」
「ううん、ちょっと違う。『あなたと付き合ってもいいよ』じゃない。『私と付き合ってください』だよ」
「えええ……」
あまりにも予想外の展開に、俺は言葉を失ってしまった。そんな俺に追い打ちをかけるように、花音は次の質問を俺にぶつけてきた。
「颯太さ、もう私のこと、完全に諦めちゃったんでしょ?」
「あー、うん、そうだね」
「だよね、あれから一切連絡してこないもんね。大学も一緒なのにランチとかも一度も誘ってくれなかったし」
「……」
「私さ、それがすっごい寂しくて……。たぶん私、前までは自分でも自分の気持ちに気づいてなかったんだと思う」
いや、そんなことを言われても……。
「えっと……、でもさ、他に好きな人がいるって言ってたじゃん。ずっと片思いしてたんだろ?」
「うん、いた。ずっとその人のことが好きだって思いこんでた。でも違ったの。私が好きなのは颯太だった。颯太が私の前からいなくなってからやっと自分の本当の気持ちに気づいちゃったの……」
返答に困っている俺の表情が何ともいえない感じだったのか、どうやら花音は変な誤解をしたようだった。
「あっ、誤解しないでね? その人とうまくいかなかったから颯太にすり寄ってる訳じゃないよ? その人とは大学に入ってから仲良くなれたの。なれたんだけど……。でもそのことに全然喜んでない自分がいて、それどころか気がついたら颯太のことばかり考えてて……」
「うーん……」
「だから、さ……。よかったら私と、付き合って…くれませんか」
そう言って花音は祈るような、あるいは俺の様子を伺うような目で俺を見上げてきた。うーん、困ったな。どうしたらいいんだろう、これ。
……いや、悩む必要なんかないよね。自分の気持ちははっきりしている訳だから。それを素直に花音に伝えれば良いだけだ。
うん、そうしよう。それしかない。
「えっ?」
はい、出ました。本日二回目の「えっ?」。彩華さんと一緒にいるときは「あっ」が多いんだけど、花音と一緒だと「えっ?」なんだな。面白いな、俺。
いつの間にか少し現実逃避をしていた俺は、またしても花音が黙って俺の回答をじっと待っていることに気づき現実に引き戻された。
……いやあの、やめてもらっていいですか。その無言のプレッシャー。
「いや、まだ付き合ってはないんだけど……」
「そうなんだ」
あれ? なんで俺、まるで浮気がバレた彼氏みたいな感じになってるんだ? おかしくね? というかよく考えたら俺と彩華さんとの関係について花音に言わなきゃいけない理由なんてないよな?
「……じゃあさ」
「?」
「あの時の返事、やり直してもいい?」
「えっ?」
はい、またしても「えっ?」でございます。三十秒ぶり三回目。
「だから、あの時の『ごめんなさい』を取り消して、今から『私でよければ喜んで』という返事に変えちゃ……ダメ?」
「えっと、いやあの……。ごめん、今ちょっと混乱してる。……それってさ、つまり、俺と付き合っても良いよってこと?」
「ううん、ちょっと違う。『あなたと付き合ってもいいよ』じゃない。『私と付き合ってください』だよ」
「えええ……」
あまりにも予想外の展開に、俺は言葉を失ってしまった。そんな俺に追い打ちをかけるように、花音は次の質問を俺にぶつけてきた。
「颯太さ、もう私のこと、完全に諦めちゃったんでしょ?」
「あー、うん、そうだね」
「だよね、あれから一切連絡してこないもんね。大学も一緒なのにランチとかも一度も誘ってくれなかったし」
「……」
「私さ、それがすっごい寂しくて……。たぶん私、前までは自分でも自分の気持ちに気づいてなかったんだと思う」
いや、そんなことを言われても……。
「えっと……、でもさ、他に好きな人がいるって言ってたじゃん。ずっと片思いしてたんだろ?」
「うん、いた。ずっとその人のことが好きだって思いこんでた。でも違ったの。私が好きなのは颯太だった。颯太が私の前からいなくなってからやっと自分の本当の気持ちに気づいちゃったの……」
返答に困っている俺の表情が何ともいえない感じだったのか、どうやら花音は変な誤解をしたようだった。
「あっ、誤解しないでね? その人とうまくいかなかったから颯太にすり寄ってる訳じゃないよ? その人とは大学に入ってから仲良くなれたの。なれたんだけど……。でもそのことに全然喜んでない自分がいて、それどころか気がついたら颯太のことばかり考えてて……」
「うーん……」
「だから、さ……。よかったら私と、付き合って…くれませんか」
そう言って花音は祈るような、あるいは俺の様子を伺うような目で俺を見上げてきた。うーん、困ったな。どうしたらいいんだろう、これ。
……いや、悩む必要なんかないよね。自分の気持ちははっきりしている訳だから。それを素直に花音に伝えれば良いだけだ。
うん、そうしよう。それしかない。
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