9 / 386
アイリスちゃんの隠された力(9話)
しおりを挟む
☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
~第9話~
私は、アイリスちゃんと待ち合わせ二時間前に起きてアイリスちゃんとの待ち合わせ場所に向かいました。
でもその途中でイオン様と会いました。
「お、おはようございます、アンジュお姉様」
イオン様は私の姿を見て怖がったように震えて私を見つめました。
「おはようございます、イオン様。
そ、その……怖い思いをさせてごめんなさい。
でも解ってほしかったのです。
自分の力に使うには、責任がついてきます。
ただ力を使うだけでなくて他人を護る為に使ってほしかったです。
気づいていましたか?
この前に使った隕石魔法は、近くにいた無関係なアイリスちゃんを怪我をさせたり学園を壊滅させるはずだったのですよ。
イオン様にそんな事をしてほしくなったのです。
でも怖い思いをさせてごめんなさい。
私には、弟がいませんでした。
だからイオン様が私の弟の様に思っています。
だから弟のイオン様を悪い道を歩かない様に導いてあげたいと思っています……」
私は、イオン様を優しく抱き締めて背中を撫でてイオン様の耳元で優しく囁きました。
「アンジュお姉様……
ありがとうございます、アンジュお姉様……」
イオン様は、私に抱き締められている感触と温もりに安心しました。
そして私を抱き締め返して嬉し泣きをしました。
私とイオン様は、しばらく抱き締め合いました。
イオン様は、しばらくすると私から離れました。
「すいません、アンジュお姉様、お見苦しいところをお見せしました……
僕もアンジュお姉様のように誰かを助けられるように強くなります」
イオン様は、両手を前で握り締めて誰かを護れるように強くなるって意思を込めて一生懸命に真剣な表情で私を見つめました。
「はい、頑張ってください、イオン様」
私は、優しく微笑んでイオン様の頭を優しく撫でました。
「はい!」
イオン様は、私に頭を撫でられて嬉しそうにニッコリと笑いました。
私は、イオン様と別れてアイリスちゃんとの待ち合わせ場所に向かいました。
待ち合わせ場所には、もうアイリスちゃんが来ていました。
「すいません、お待たせしました、アイリスちゃん」
私は、頭を下げてアイリスちゃんを待たせた事を謝りました。
「い、いえ、私が早く来すぎただけです!?
ですから気にしないでください!?」
アイリスちゃんは、私が謝ったのを見て慌てて両手を振りアイリスちゃんを待たせた事を気にしないでほしい事をお願いしました。
「ありがとうございます、アイリスちゃん。
やっぱりアイリスちゃんは、優しいですね」
私は、慈愛を込めてアイリスちゃんを見つめました。
「い、いえ、そんなことは、ありません……」
アイリスちゃんは、私に優しいって言われて恥ずかしそうに顔を赤らめて俯きました。
「ところでアイリスちゃんは、どんな魔法を使えるのですか?」
私とアイリスちゃんは、戦闘訓練の為に闇のダンジョンの前に着きました。
アイリスちゃんの能力を確認をしようと思いました。
そしてアイリスちゃんの使える魔法を質問した。
「えっと……キュアとヒールの回復魔法とホーリーアローの攻撃魔法とホーリーシールドの防御魔法です。
まだ魔法があんまり使えなくて恥ずかしいです……」
アイリスちゃんは、恥ずかしそうに顔を赤らめて俯きました。
あんまり魔法が使えない事を知られるのが恥ずかしいみたいでした。
「そんなの気にする必要がありません。
最初は、誰でも魔法があんまり使えません。
自分の使える魔法でどう戦うのかを考えるのが大事です」
恥ずかしそうにするアイリスちゃんが可愛らしいなって思いました。
心の中でだらしない様にニヤニヤてにやけました。
そしてアイリスちゃんに乙女ゲームや漫画やアニメやゲームなどで学んだ知識をそのままアイリスちゃんに教えました。
「今使える魔法で……
やっぱりアンジュ様は、凄いです。
そんな事を考えて戦うだなんてきっと今まで血の滲む様な努力をしてきたのですね」
アイリスちゃんは、目をキラキラと輝かせて尊敬な眼差しで私を見つめました。
(うっ……
アイリスちゃん、そんな尊敬な眼差しで見ないでください。
このチート能力は、アンジュが魔王としての依り代になる為の能力です。
それに知識もアニメや漫画やゲームの片寄った知識です。
だからそんな尊敬な眼差しで見ないください!?)
私は、アイリスちゃんの純真な尊敬な眼差しを見て自分の能力を努力で手にいれた物でなかったです。
アイリスちゃんの尊敬な眼差しが恥ずかしくなりました。
「大丈夫ですよ。
アイリスちゃんだったら私ぐらい強くなれるはずです。
だから安心してください。
……それでは、ダンジョンに入ります。
ですから気を引き締めてください」
私は、アイリスちゃんに誉められるのが恥ずかしくなりました。
そしてダンジョンに入る事を知らせました。
恥ずかしいのを誤魔化す様にダンジョンに先に入っていきました。
「わっ、ま、待って下さい、アンジュ様!?」
アイリスちゃんも慌てて私を追い掛ける様にダンジョンに入って行きました。
「な、何か出そうで怖いです……
あっ、スライムです。
よ、よし、行きます!」
アイリスちゃんは、スライムを見つけると剣を握り締めました。
そしてそのままスライムに斬りかかろうとしました。
(スライム……
確か洋服を溶かすモンスターですね。
アイリスちゃんの服を溶かして裸になんかできません!?)
「『ダークショット』」
私は、右手の人差し指をスライムに向けて指鉄砲を作りました。
右手の人差し指から黒色の弾を飛ばすとスライムにぶつかりました。
スライムが木っ端微塵に砕けました。
「あ、あの、アンジュ様……?」
アイリスちゃんは、私が先にスライムを倒したのを見て戸惑いながら私を見つめました。
「スライムは、服を溶かします。
アイリスちゃんを裸にさせられません」
私は、私のアイリスちゃんの裸を誰にも見せられないって思いました。
だから真剣な眼差しでアイリスちゃんを見つめました。
そしてさも当たり前の様にスライムを倒した事を伝えました。
「あ、ありがとうございます、アンジュ様」
アイリスちゃんの修行なのに私がモンスターを倒したのを見て困った様に苦笑いを浮かべて感謝を表しました。
しばらく歩くと吸血コウモリが現れました。
「い、行きます!」
アイリスちゃんは、剣を構えて吸血コウモリに斬りかかりめした。
(吸血コウモリって血を吸いますよね。
アイリスちゃんの血を吸うだなんてそんな羨ましい事を許せません!
私がアイリスちゃんを護らないといけません!)
「『ダークカッター』」
私は、アイリスちゃんが吸血コウモリに斬りかかる前に右手を振り下げて黒色の刃を飛ばしました。
黒色の刃が吸血コウモリに当たりそのまま真っ二つに斬れました。
「え、えっと……アンジュ様……?」
アイリスちゃんは、私に先に吸血コウモリが倒されたのを見て戸惑いながら私を見つめました。
「吸血コウモリは、血を吸います。
アイリスちゃんの血を吸わせる訳にいきません」
私は、真剣な眼差しでアイリスちゃんを見つめました。
そしてアイリスちゃんの血は、誰にもあげたくないと思いました。
「あ、ありがとうございます、アンジュ様」
アイリスちゃんは、明らかに戸惑い苦笑いを浮かべて感謝を表しました。
次にシルバーウルフが現れました。
「よ、よし、行きます!」
アイリスちゃんは、右手を前に前に出しました。
「『ダークアロー』」
シルバーウルフが出現した瞬間に危険だと思いました。
だから両手を前に出して黒色の矢をシルバーウルフに向かって放ちました。
シルバーウルフに当たると木っ端微塵に弾けました。
次にゴブリンが現れました。
「い、行きます!」
アイリスちゃんは、剣を構えて斬りかかった。
「『ダークボール』」
私は、またアイリスちゃんが危険だと思いました。。
手のひらの上に黒色の弾を出してゴブリンに向かって放ちました。
ゴブリンに黒色のボールがぶつかるとゴブリンが木っ端微塵に砕けました。
次にアイアンゴーレムが現れました。
「いきま……」
アイリスちゃんが剣を構えようとしました。
「『ダークレーザー』」
私は、またアイリスちゃんが危険だと思いました。
だからアイリスちゃんが剣を構えようとする前に右手をアイアンゴーレムに向けました。
右手から出た黒色のビームがアイアンゴーレムに当たりアイアンゴーレムが木っ端微塵に砕けました。
次にワーウルフが現れました。
「い……」
アイリスちゃんが声を出そうとしました。
「『ダークニードル』」
私は、またアイリスちゃんが危険だと思いました。
だからワーウルフが出現をした瞬間右手をワーウルフに向けました。
そのまま右手から黒色の針が出るとそのままワーウルフにぶつかりました。
そしてワーウルフが串刺しにしました。
「アンジュ様!
これは、私の修行なのですよ!
アンジュ様は、何もしないで下さい!!」
アイリスちゃんは、全然戦わせくれないのに怒って睨む様に私を見つめました。
「で、でも、アイリスちゃんみたいなか弱い女の子に戦わせられないです……」
私は、アイリスちゃんに睨まれる困った様におろおろしてアイリスちゃんを見つめました。
「今度邪魔をしたらアンジュ様と1日話しません!」
アイリスちゃんは、怒った様に腕を組んで横を向きました。
「ア、アイリスちゃんと1日も話をしてくれなくなるのですか!?
うぅ……
解りました……
戦いに手を出しません……」
私は、戦いを邪魔をしたらアイリスちゃんに話をしてくれないって発言を聞いて地面に両手をついて涙目になりました。
そして戦いの邪魔をしない約束しました。
「ごめんなさい、アンジュ様。
私は、アンジュ様と一緒に歩く為に強くなりたいです。
私は、この先もずっとアンジュの隣に立ちたいです。
解ってください、アンジュ様……」
アイリスちゃんは、深々と頭を下げて謝りました。
そして真剣な眼差しで私を見つめました。
この修行が私と一緒にいる為に必要な事だとお願いしました。
(アイリスちゃんは、そう言う子でしたよね……
健気で頑張り屋で優しくて……
だから私は、アイリスちゃんを好きになったのですよね……)
「そんな事を言われたら断れる訳ありません……
解りました。
アイリスちゃんの言う通りにします。
ですが無理をしたら駄目ですよ」
私は、軽くため息を吐きました。
そしてアイリスちゃんの言う通りをする事を約束しました。
「すいません……
ありがとうございます、アンジュ様」
アイリスちゃんは、頭を下げて謝りました。
アイリスちゃんの言う通りをしてくれる事の感謝を込めてニッコリと笑いました。
私は、アイリスちゃんから少しだけ離れた後ろを歩きました。
そしてアイリスちゃんの戦っている姿を見守りました。
アイリスちゃんの戦っている姿は、危なく感じるところがありました。
でも一所懸命に戦っているアイリスちゃんの姿が健気で応援をしたくなりました。
アイリスちゃんは、一般の学生よりも強いと思いました。
乙女ゲームの主人公なだけあって弱くなかったと思いました。
でもアイリスちゃんがダンジョントラップのワープタイルを踏んだ為に私とアイリスちゃんは、大きな部屋に飛ばされました。
「大丈夫ですか、アイリスちゃん?」
私は、他の部屋に飛ばされた時に怪我をしたかって思いました。
心配そうにアイリスちゃんに近づきました。
「は、はい、大丈夫です。
すいません……
アンジュ様に迷惑を掛けました……」
アイリスちゃんは、自分の不注意でトラップを発動させて私に迷惑をかけたのをすまなそうに謝りました。
「そんなの気にしなくて……
はっ!危ないです!?」
大きな部屋の天井からレッドラゴンが現れました。
そしてレッドドラゴンがアイリスちゃんの体を手の爪で引き裂こうとしたのを見て慌ててアイリスちゃんを護る様にレッドドラゴンの前に立ちました。
すると私の体にレッドドラゴンの腕が当たり後ろに吹っ飛ばされました。
「ア、アンジュ様、大丈夫ですか!?」
アイリスちゃんは、慌てて私に近寄りました。
アイリスちゃんが私の体を触るとアイリスちゃんの手に私の血で濡れました。
「うぅ……
大丈夫です、アイリスちゃん……」
私は、痛いの我慢して無理に笑ってみせました。
「っ!?
私のアンジュ様を傷つけただなんて許せません!」
アイリスちゃんは、私がドラゴンに傷つけられたのを見て怒りを表しながら立ち上がりました。
そしてアイリスちゃんの体が光初めました。
頭に光輝く天使の輪と背中に光輝く羽が2枚現れました。
その姿は、天使その者でした。
「『ホーリーライトバスター!!』」
アイリスちゃんは、光の槍を出すとレッドドラゴンに向けて呪文を唱えました。
光の槍の先から黄金に輝くビームが出てきました。
黄金の輝くビームにレッドドラゴンが当たりました。
レッドドラゴンが一瞬で消滅しました。
さらにダンジョンの天井にビームが当たりダンジョンの天井が山ごと綺麗に消滅して空の雲が見えました。
「はー、はー……
アンジュ様……
『パーフェクトヒーリング』……」
アイリスちゃんは、息をきらしながら私を姫様抱っこすると私に回復魔法の最上級魔法をかけました。
「えっ……
痛みが消えて行きます……」
私は、アイリスちゃんに回復魔法をかけられると傷と痛みが消えていき怪我が完治しました。
そして戸惑いながらゆっくりと立ち上がりました。
「アンジュ様が助かって良かったです……」
アイリスちゃんは、私の怪我が治ったのを見て安心したように微笑みました。
そして天使の輪と羽が消えて倒れました。
「わっ、アイリスちゃん!?」
私は、アイリスちゃんが倒れる前にささえました。
そしてアイリスちゃんが気を失って眠り始めました。
「今のってアイリスちゃんの隠された力ですよね。
確か魔王として目覚めた私から仲間を護る為に天使としての能力が目覚めたはずでした……
その力の正体は、確かアイリスちゃんに転生する前の前世の4大天使の1人としての能力だったはずです。
能力に目覚めるのは、まだまだ先のはずです……
私が悪役令嬢に転生した為に物語が修正されたって言うのですか……?
今のアイリスちゃんには、能力の反動が大きすぎるはずです……
大丈夫でしょうか、アイリスちゃん……?」
私は、魔力切れで眠っているアイリスちゃんを姫様抱っこして心配そうにアイリスちゃんを見つめました。
アイリスちゃんを寮に運んでベッドに寝かせました。
ベッドで眠っているアイリスちゃんの右手を握り締めました。
アイリスちゃんが能力を使った後遺症がありませんようにって神様に祈りました。
ーTo Be Continuedー
~第9話~
私は、アイリスちゃんと待ち合わせ二時間前に起きてアイリスちゃんとの待ち合わせ場所に向かいました。
でもその途中でイオン様と会いました。
「お、おはようございます、アンジュお姉様」
イオン様は私の姿を見て怖がったように震えて私を見つめました。
「おはようございます、イオン様。
そ、その……怖い思いをさせてごめんなさい。
でも解ってほしかったのです。
自分の力に使うには、責任がついてきます。
ただ力を使うだけでなくて他人を護る為に使ってほしかったです。
気づいていましたか?
この前に使った隕石魔法は、近くにいた無関係なアイリスちゃんを怪我をさせたり学園を壊滅させるはずだったのですよ。
イオン様にそんな事をしてほしくなったのです。
でも怖い思いをさせてごめんなさい。
私には、弟がいませんでした。
だからイオン様が私の弟の様に思っています。
だから弟のイオン様を悪い道を歩かない様に導いてあげたいと思っています……」
私は、イオン様を優しく抱き締めて背中を撫でてイオン様の耳元で優しく囁きました。
「アンジュお姉様……
ありがとうございます、アンジュお姉様……」
イオン様は、私に抱き締められている感触と温もりに安心しました。
そして私を抱き締め返して嬉し泣きをしました。
私とイオン様は、しばらく抱き締め合いました。
イオン様は、しばらくすると私から離れました。
「すいません、アンジュお姉様、お見苦しいところをお見せしました……
僕もアンジュお姉様のように誰かを助けられるように強くなります」
イオン様は、両手を前で握り締めて誰かを護れるように強くなるって意思を込めて一生懸命に真剣な表情で私を見つめました。
「はい、頑張ってください、イオン様」
私は、優しく微笑んでイオン様の頭を優しく撫でました。
「はい!」
イオン様は、私に頭を撫でられて嬉しそうにニッコリと笑いました。
私は、イオン様と別れてアイリスちゃんとの待ち合わせ場所に向かいました。
待ち合わせ場所には、もうアイリスちゃんが来ていました。
「すいません、お待たせしました、アイリスちゃん」
私は、頭を下げてアイリスちゃんを待たせた事を謝りました。
「い、いえ、私が早く来すぎただけです!?
ですから気にしないでください!?」
アイリスちゃんは、私が謝ったのを見て慌てて両手を振りアイリスちゃんを待たせた事を気にしないでほしい事をお願いしました。
「ありがとうございます、アイリスちゃん。
やっぱりアイリスちゃんは、優しいですね」
私は、慈愛を込めてアイリスちゃんを見つめました。
「い、いえ、そんなことは、ありません……」
アイリスちゃんは、私に優しいって言われて恥ずかしそうに顔を赤らめて俯きました。
「ところでアイリスちゃんは、どんな魔法を使えるのですか?」
私とアイリスちゃんは、戦闘訓練の為に闇のダンジョンの前に着きました。
アイリスちゃんの能力を確認をしようと思いました。
そしてアイリスちゃんの使える魔法を質問した。
「えっと……キュアとヒールの回復魔法とホーリーアローの攻撃魔法とホーリーシールドの防御魔法です。
まだ魔法があんまり使えなくて恥ずかしいです……」
アイリスちゃんは、恥ずかしそうに顔を赤らめて俯きました。
あんまり魔法が使えない事を知られるのが恥ずかしいみたいでした。
「そんなの気にする必要がありません。
最初は、誰でも魔法があんまり使えません。
自分の使える魔法でどう戦うのかを考えるのが大事です」
恥ずかしそうにするアイリスちゃんが可愛らしいなって思いました。
心の中でだらしない様にニヤニヤてにやけました。
そしてアイリスちゃんに乙女ゲームや漫画やアニメやゲームなどで学んだ知識をそのままアイリスちゃんに教えました。
「今使える魔法で……
やっぱりアンジュ様は、凄いです。
そんな事を考えて戦うだなんてきっと今まで血の滲む様な努力をしてきたのですね」
アイリスちゃんは、目をキラキラと輝かせて尊敬な眼差しで私を見つめました。
(うっ……
アイリスちゃん、そんな尊敬な眼差しで見ないでください。
このチート能力は、アンジュが魔王としての依り代になる為の能力です。
それに知識もアニメや漫画やゲームの片寄った知識です。
だからそんな尊敬な眼差しで見ないください!?)
私は、アイリスちゃんの純真な尊敬な眼差しを見て自分の能力を努力で手にいれた物でなかったです。
アイリスちゃんの尊敬な眼差しが恥ずかしくなりました。
「大丈夫ですよ。
アイリスちゃんだったら私ぐらい強くなれるはずです。
だから安心してください。
……それでは、ダンジョンに入ります。
ですから気を引き締めてください」
私は、アイリスちゃんに誉められるのが恥ずかしくなりました。
そしてダンジョンに入る事を知らせました。
恥ずかしいのを誤魔化す様にダンジョンに先に入っていきました。
「わっ、ま、待って下さい、アンジュ様!?」
アイリスちゃんも慌てて私を追い掛ける様にダンジョンに入って行きました。
「な、何か出そうで怖いです……
あっ、スライムです。
よ、よし、行きます!」
アイリスちゃんは、スライムを見つけると剣を握り締めました。
そしてそのままスライムに斬りかかろうとしました。
(スライム……
確か洋服を溶かすモンスターですね。
アイリスちゃんの服を溶かして裸になんかできません!?)
「『ダークショット』」
私は、右手の人差し指をスライムに向けて指鉄砲を作りました。
右手の人差し指から黒色の弾を飛ばすとスライムにぶつかりました。
スライムが木っ端微塵に砕けました。
「あ、あの、アンジュ様……?」
アイリスちゃんは、私が先にスライムを倒したのを見て戸惑いながら私を見つめました。
「スライムは、服を溶かします。
アイリスちゃんを裸にさせられません」
私は、私のアイリスちゃんの裸を誰にも見せられないって思いました。
だから真剣な眼差しでアイリスちゃんを見つめました。
そしてさも当たり前の様にスライムを倒した事を伝えました。
「あ、ありがとうございます、アンジュ様」
アイリスちゃんの修行なのに私がモンスターを倒したのを見て困った様に苦笑いを浮かべて感謝を表しました。
しばらく歩くと吸血コウモリが現れました。
「い、行きます!」
アイリスちゃんは、剣を構えて吸血コウモリに斬りかかりめした。
(吸血コウモリって血を吸いますよね。
アイリスちゃんの血を吸うだなんてそんな羨ましい事を許せません!
私がアイリスちゃんを護らないといけません!)
「『ダークカッター』」
私は、アイリスちゃんが吸血コウモリに斬りかかる前に右手を振り下げて黒色の刃を飛ばしました。
黒色の刃が吸血コウモリに当たりそのまま真っ二つに斬れました。
「え、えっと……アンジュ様……?」
アイリスちゃんは、私に先に吸血コウモリが倒されたのを見て戸惑いながら私を見つめました。
「吸血コウモリは、血を吸います。
アイリスちゃんの血を吸わせる訳にいきません」
私は、真剣な眼差しでアイリスちゃんを見つめました。
そしてアイリスちゃんの血は、誰にもあげたくないと思いました。
「あ、ありがとうございます、アンジュ様」
アイリスちゃんは、明らかに戸惑い苦笑いを浮かべて感謝を表しました。
次にシルバーウルフが現れました。
「よ、よし、行きます!」
アイリスちゃんは、右手を前に前に出しました。
「『ダークアロー』」
シルバーウルフが出現した瞬間に危険だと思いました。
だから両手を前に出して黒色の矢をシルバーウルフに向かって放ちました。
シルバーウルフに当たると木っ端微塵に弾けました。
次にゴブリンが現れました。
「い、行きます!」
アイリスちゃんは、剣を構えて斬りかかった。
「『ダークボール』」
私は、またアイリスちゃんが危険だと思いました。。
手のひらの上に黒色の弾を出してゴブリンに向かって放ちました。
ゴブリンに黒色のボールがぶつかるとゴブリンが木っ端微塵に砕けました。
次にアイアンゴーレムが現れました。
「いきま……」
アイリスちゃんが剣を構えようとしました。
「『ダークレーザー』」
私は、またアイリスちゃんが危険だと思いました。
だからアイリスちゃんが剣を構えようとする前に右手をアイアンゴーレムに向けました。
右手から出た黒色のビームがアイアンゴーレムに当たりアイアンゴーレムが木っ端微塵に砕けました。
次にワーウルフが現れました。
「い……」
アイリスちゃんが声を出そうとしました。
「『ダークニードル』」
私は、またアイリスちゃんが危険だと思いました。
だからワーウルフが出現をした瞬間右手をワーウルフに向けました。
そのまま右手から黒色の針が出るとそのままワーウルフにぶつかりました。
そしてワーウルフが串刺しにしました。
「アンジュ様!
これは、私の修行なのですよ!
アンジュ様は、何もしないで下さい!!」
アイリスちゃんは、全然戦わせくれないのに怒って睨む様に私を見つめました。
「で、でも、アイリスちゃんみたいなか弱い女の子に戦わせられないです……」
私は、アイリスちゃんに睨まれる困った様におろおろしてアイリスちゃんを見つめました。
「今度邪魔をしたらアンジュ様と1日話しません!」
アイリスちゃんは、怒った様に腕を組んで横を向きました。
「ア、アイリスちゃんと1日も話をしてくれなくなるのですか!?
うぅ……
解りました……
戦いに手を出しません……」
私は、戦いを邪魔をしたらアイリスちゃんに話をしてくれないって発言を聞いて地面に両手をついて涙目になりました。
そして戦いの邪魔をしない約束しました。
「ごめんなさい、アンジュ様。
私は、アンジュ様と一緒に歩く為に強くなりたいです。
私は、この先もずっとアンジュの隣に立ちたいです。
解ってください、アンジュ様……」
アイリスちゃんは、深々と頭を下げて謝りました。
そして真剣な眼差しで私を見つめました。
この修行が私と一緒にいる為に必要な事だとお願いしました。
(アイリスちゃんは、そう言う子でしたよね……
健気で頑張り屋で優しくて……
だから私は、アイリスちゃんを好きになったのですよね……)
「そんな事を言われたら断れる訳ありません……
解りました。
アイリスちゃんの言う通りにします。
ですが無理をしたら駄目ですよ」
私は、軽くため息を吐きました。
そしてアイリスちゃんの言う通りをする事を約束しました。
「すいません……
ありがとうございます、アンジュ様」
アイリスちゃんは、頭を下げて謝りました。
アイリスちゃんの言う通りをしてくれる事の感謝を込めてニッコリと笑いました。
私は、アイリスちゃんから少しだけ離れた後ろを歩きました。
そしてアイリスちゃんの戦っている姿を見守りました。
アイリスちゃんの戦っている姿は、危なく感じるところがありました。
でも一所懸命に戦っているアイリスちゃんの姿が健気で応援をしたくなりました。
アイリスちゃんは、一般の学生よりも強いと思いました。
乙女ゲームの主人公なだけあって弱くなかったと思いました。
でもアイリスちゃんがダンジョントラップのワープタイルを踏んだ為に私とアイリスちゃんは、大きな部屋に飛ばされました。
「大丈夫ですか、アイリスちゃん?」
私は、他の部屋に飛ばされた時に怪我をしたかって思いました。
心配そうにアイリスちゃんに近づきました。
「は、はい、大丈夫です。
すいません……
アンジュ様に迷惑を掛けました……」
アイリスちゃんは、自分の不注意でトラップを発動させて私に迷惑をかけたのをすまなそうに謝りました。
「そんなの気にしなくて……
はっ!危ないです!?」
大きな部屋の天井からレッドラゴンが現れました。
そしてレッドドラゴンがアイリスちゃんの体を手の爪で引き裂こうとしたのを見て慌ててアイリスちゃんを護る様にレッドドラゴンの前に立ちました。
すると私の体にレッドドラゴンの腕が当たり後ろに吹っ飛ばされました。
「ア、アンジュ様、大丈夫ですか!?」
アイリスちゃんは、慌てて私に近寄りました。
アイリスちゃんが私の体を触るとアイリスちゃんの手に私の血で濡れました。
「うぅ……
大丈夫です、アイリスちゃん……」
私は、痛いの我慢して無理に笑ってみせました。
「っ!?
私のアンジュ様を傷つけただなんて許せません!」
アイリスちゃんは、私がドラゴンに傷つけられたのを見て怒りを表しながら立ち上がりました。
そしてアイリスちゃんの体が光初めました。
頭に光輝く天使の輪と背中に光輝く羽が2枚現れました。
その姿は、天使その者でした。
「『ホーリーライトバスター!!』」
アイリスちゃんは、光の槍を出すとレッドドラゴンに向けて呪文を唱えました。
光の槍の先から黄金に輝くビームが出てきました。
黄金の輝くビームにレッドドラゴンが当たりました。
レッドドラゴンが一瞬で消滅しました。
さらにダンジョンの天井にビームが当たりダンジョンの天井が山ごと綺麗に消滅して空の雲が見えました。
「はー、はー……
アンジュ様……
『パーフェクトヒーリング』……」
アイリスちゃんは、息をきらしながら私を姫様抱っこすると私に回復魔法の最上級魔法をかけました。
「えっ……
痛みが消えて行きます……」
私は、アイリスちゃんに回復魔法をかけられると傷と痛みが消えていき怪我が完治しました。
そして戸惑いながらゆっくりと立ち上がりました。
「アンジュ様が助かって良かったです……」
アイリスちゃんは、私の怪我が治ったのを見て安心したように微笑みました。
そして天使の輪と羽が消えて倒れました。
「わっ、アイリスちゃん!?」
私は、アイリスちゃんが倒れる前にささえました。
そしてアイリスちゃんが気を失って眠り始めました。
「今のってアイリスちゃんの隠された力ですよね。
確か魔王として目覚めた私から仲間を護る為に天使としての能力が目覚めたはずでした……
その力の正体は、確かアイリスちゃんに転生する前の前世の4大天使の1人としての能力だったはずです。
能力に目覚めるのは、まだまだ先のはずです……
私が悪役令嬢に転生した為に物語が修正されたって言うのですか……?
今のアイリスちゃんには、能力の反動が大きすぎるはずです……
大丈夫でしょうか、アイリスちゃん……?」
私は、魔力切れで眠っているアイリスちゃんを姫様抱っこして心配そうにアイリスちゃんを見つめました。
アイリスちゃんを寮に運んでベッドに寝かせました。
ベッドで眠っているアイリスちゃんの右手を握り締めました。
アイリスちゃんが能力を使った後遺症がありませんようにって神様に祈りました。
ーTo Be Continuedー
12
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる